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    運命鑑定日記 1.  男と女の性質,役割をひっくり返したような恋愛・・・・・

    Category : 運命鑑定日記
    フジコ・ヘミングの ショパンのノークターン を どうぞ!










    若い、若くない? に拘わらず、

    女性のご相談の一番は、



    恋愛の入り口に立ち止まって、


    相手の気持ちを教えてほしい、

    本当にそういう内容ばかりです、、、 (笑い) 



    圧倒的に、年代に関係なく、こういう内容が実に多いのです。
                                                                  

    “コノ人を好きになったのは、私の大事な気持ちなの。

    だから、正しいはず。決して間違っているはずがないわ! ” 

    そう思い込んで来られるようです。




    私が彼を思っている此の心は、”本当で正しいわ。

    だから、私はシアワセになれるはずなの。

    だから、絶対に、この恋愛を成就させたいのです。” と。

    ものすごい熱意と、強い願望を持って来られます。



    いつから、人を好きになる自分の心を、

    正義だって、言い出したのかしら?

    こんなところまで、いいか悪いかの西洋の二元論的な思考なのです。





    とにかく、今は、自分の事を、まず真っ先に悪ではない方へ

    自分を正当化するようになって、しまいましたね、、、、、。 

     

    本音は、ただこう言いたいだけのはずなのに、、、 
                                                                  ”恋愛を成功させるノウハウを教えて!”


    そうね! この心に尽きると思います。  あはは~

                                                         意地を張らないで素直に!言ってくれればいいのに! (笑い)


    好きな人が出来たことは、それはそれは。おめでたい事ですね!


    愛でたし!  あは!



    運命鑑定士の私が

    持てる力を出し切って、全力で応援しましょう!

    そう言ってさしあげたいのはヤマヤマですが、、、、、、、、



    『恋愛は自由なの!』                                                                

    『私たち、自由でしょ!』                                                                   

    『カレは男だけど私と同じ人間、男女平等の世の中、対等でしょ!』


    自分が好きになったのはいいとしても、

    それから、一歩も譲らない心でこういう風に、主張されます。


    この台詞、どこか臭わない? クサクない? (笑い)

    くさいです!  あはは!


                                                                  
    西洋のキリスト教文明の上澄みだけを掬い獲(スクイト)った戦後の教育

    の成果なのでしょうか? 

    ご自分を控えめにする美徳も何も忘れて、

    どの女性も、まずご自分の幸せ第一に夢中になっていませんか?

                               

    これらの言葉、 イメージ。 もともと日本人の特質でしたか?



    その上、俗に言う、


    賢い女性が、時代の先端を行きたがっている人こそが、

    そう、知識や先取性豊かな女性だったら余計に、

    これらの言葉のイメージをそのまま、

    幸せになる栄養として吸い上げていますよ!



    知識を、完璧に武装闘争に役立つように身に着けて、

      何の疑問も持っていない! !



    足の先から、頭のてっぺんまでが、お酒を浴びて、

    安いアルコールに酔ったような気分なのです。



    ”私が幸せになるには、彼がどうしたらいいのですか?”

    ”私は、彼に~~させたいのですが、大丈夫ですか?”



    あはは、まるで、

    女が自分で自分の恋愛の設計図の通りに物事を運ぼうと、、、

    そうすることが女のシアワセだと思い込んでいる方が

    多過ぎます。            
                                                                  
    好きになったのは間違いよ! なんて、、、

    野暮を言うつもりは毛頭ありません。

    でも、まず、次の事を頭に入れていただけたら、と思います。   
                                 


    『私たちは不自由です』   

    そして,                                                                      

    『カレは男。そして私は女、役割や特質も違います。』


    それが、前提でしょう。 いかがでしょうか?

                                                                  
    男と女の性質,役割をひっくり返したような恋愛や生き方の上には、

    シアワセはありません。 
     


    無理なのですね。



    シアワセというものは、長い時間のスパンで築くものです。


    運命学では、

    なかには、相性によって不幸のかたちでしか成就しない恋愛もあって、

    一生という長い時間で観る時、

    できれば恋愛をするのを避けた方がいい相性もあります。




    すべてを、自分の物差しで計って、

    それで、すべてを決めようというのは、問題ですね。


    昔からある、東洋の知恵を少しでも参考になさるように、


    運命学は、ある時はきびしい知恵でもあるのよ。

















































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    テーマ : 恋愛の悩み
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    運命鑑定日記 2 .  久々の恋愛鑑定、『 復活愛 』 とは・・・・・

    Category : 運命鑑定日記
       



    今日は、ブラジル・アルゼンチンのイグアスの滝、

    メキシコのゴロンドリナス洞窟へ飛び込んだり、 

    ベネズエラのギアナ高地の動画です!


    HAKASE・TARO の etopirikaを、聞きながら、 

    しばしの間、yuo-tubuの画面を最後まで、是非、ご覧になってください!

     


                                                                                  
    爽やかになっていただけましたか? (笑い)                                                 

    では、次は一挙に、下界へまいりま~す。
      


                                                      
    今日は久々に恋愛鑑定です。



    よく扱われる言葉を取り上げてみようと思います。 

                                                                            

    今回は " 復活愛 " についてです。                                                   


    占い雑誌 が売れるように表紙コピーに使われる事が多いのですが、                              

    もともと運命学に、これ等のトピックはないのです。                                      

    じゃぁ、もともとないものを、ニセものでやっているというわけでもなくて、                        

    運命学という学問ではなくて、ああもできる、こうもできる、

    と商売化して世俗化した方便のひとつ、

    占い師の商売の形と、こう理解してください。                                     



    いわゆる通俗化、ですね。




    どういう言葉が世俗的に広がっているかということで見れば、

    こういうコピーが表紙に書かれるという事は、

    特に女性が、運命の人に出会いたいという夢を持ち、

    別れや振られた相手にもう一度帰ってきて欲しい女心ですね。 
     


    そんなことできるの? 

    と期待し、一縷の望みを掛けてしまう・・・・・




    どうせなら、『 ヨリを戻す愛 』より、

    『 復活愛 』 の方が力強いでしょ?  あはは。

                    

    宣伝コピーとしたら、すごくあたっていますね。 (笑い)


                                 

    《 彼と貴女の復活愛!!》 なる雑誌の特集が今は、定着しています。

                           

    そのハシリは、もうずいぶん前、十年以上も前になりますが、                                   

    その頃、女子高校生から50歳を越えた女性までが、

    『 彼と復活できるか、復活愛をみてください?』 と

    電話を掛けてこられました。





    私はこの種の雑誌に宣伝はしていません。

    あまり好きになれないので・・・

    なぜなのだろう・・・

    この現象に本当に驚いた事があります。





    いや!すご~い! 


                                                     
    たぶん、当時、雑誌を企画した会社が、そう思ったのではないでしょうか?

    これが、マーケッティング理論なのですね。                                                                                               



    本当に、この仕事は、社会の実像を実感させ、私を成長させてくれます。



    まぁ、どういう切っ掛けでもいい、

    復活愛を求めて、電話を掛けてきてくれたり、

    ご相談に来られた方達と、下は高校生、果ては60歳前の人と、、、、、

    さすがに恋愛相談は、60歳以上はいないわね~~!(笑い)
     



    愛や人生を語り、その人の生い立ちから最後は孔子や仏教の話まで、

    してしまうのですから、、、。




    恋愛、それはその人の全体運のなかのモノなのですが、

    やっぱり、色はオレンジやピンク、

    明るい赤色に染まっているものを眺めたいですね。





    時として、ダークブルー、

    固まった褐色を思わす苦しい恋愛を観ます。




    そこになるまで執着するよりも、復活させようとするよりも、

    全身が黒変する前に打ち切った方が賢明なことが多いです。



    そうしないと次は病が出ます。



    女性は、自分の不幸を相手のせいにしやすかったり、

    逆に自分が相手を変えられると思ったり、、

    変える事が正しいと思い込みやすいのですが、

    自分の運気が低迷している時に、それは不可能です。

     


    どんな理想も、どんな努力も、

    自分の合理性(理屈)のなかで、考えているだけで、

    答えを出しては困ります。

    それが時として暴走になったり独善に囚われたり、

    運に守られない結果になってしまいます。




    自分の種を何時蒔くのか、時を知る事、選ぶ事、が大事です。            

                

    気が付かないでしょうが、

    自分の家系の運というものに負う事も大いにある事なのですよ。




    それをなんにも考慮しないで、うまくやれた時、

    それは、自分の運を知るというのか、

    自分の無意識が自然と自分を誘ってくれた、、、

    来福といいます。




    東洋では、愛する者との別れは、

    人間なら誰の人生にも具わる苦の一つで、

    古典的な伝統的な苦です。



    仏陀の初期の悟り四苦八苦(しくはっく)のなかに書かれています。                                       

    愛別離苦(あいべつりく) 愛するものと分かれなければならない苦しみ                       

    五蘊盛苦(ごうんじょうく) 心身の機能が活発なため起こる苦しみ                           

              
             (これは、元気な抑えられない欲望の事でしょうか) 


    人間は、苦に会う為に、恋愛をしているようですね。(笑い).。。..*☆゜ 
     

    それならそれで

    大いに苦を受けていいじゃないですか。




    そして大いに恋愛をして、大~いに、幸と福を味わえるように、

    恋愛をするように努力するしかないですね。(笑い)  
                                   


    恋愛に限らず、心から求めているものは、かならず実現します。                         

    それは心を研ぎ澄ませば、すぐ傍までやって来ます。 
      

                                    

    無意識から意識の世界へいつ入ってくるかということです。

                                     

    心が浄化されて五感が澄んでいないと、

    意識の世界に入ってきても、

    自分の五感が、それに気が付かないままで過ぎ去ってしまいます。






    何事も、時が一番大事。  

    恋愛もそうです。                                                      

    運とは、時が運んでくるもの、だから宇宙の運行の”運 ”なのです。

     

    誰だって苦そのものからは、逃げられません。



    まして、

    2,300年前に、仏教が言う、生に付随する苦が、

    占い師の言葉でどうにかなると、思われますか?




    何百円かの、雑誌を買って、解決するようなものではありません。



    あはは。



    あくまでも、それらは”遊び ”、

    そう思って楽しんでくださいね。


    ただ、意識できる世界以外に、あなたが注意した方がいい世界がある、

    そう云う事に気づくきっかけになるのなら、

    安いことです。



    苦は楽しむ、しかないのですよ。




















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    テーマ : 復縁・復活愛
    ジャンル : 恋愛

            

    運命鑑定日記 3 . 23歳の離婚、Pさんのご相談から・・・・・

    Category : 運命鑑定日記
    ニゲル 《マリア》

    クリスマス・ローズのニゲルマリアの花が咲きました。











    シューマンのトロイメライを、どうぞ!







    今日は、運命鑑定相談室の日記からです。


    昨年暮に、Pさんという女性が相談室を訪れて来られました。

    若くてチャーミングなPさんの顔と雰囲気から、”恋愛の相談”?と

    思ったのですが、”離婚の相談”でした。 



    すこし意外!


    Pさんは、23歳ですよ!


    22歳の時に、10歳年上の職場の上司と結婚し、

    半年弱で自己中心性の強い夫と別れようと家を出たPさんは、

    一人で働きながら生活をしています。 

    現在、新しい恋人ができて、

    その人と将来結婚をするために、

    別居中の夫との離婚を成立させたいと思っています。

    しかし、別居中の夫から離婚の同意が得られないので、

    これからどう動けばいいのか?

    というご相談でした。




    命式の鑑定から、

    離婚したいという状況は手に取るように解かります。

    結婚という形式事体が、継続しない間柄です。

    結婚をするべき相手ではなかったということです。 

    両者ともです。




    子供がいないのが、救いですが、

    私の心を憂鬱にさせたのは、

    現在の恋人も、まったく同じタイプの相手ということです。

    (ココで言うタイプとは、

    一般にいうタイプと同じ意味ではなく、

    おそらく普通の見た目や感じる範囲では、分らないものです)




    表には表れませんが、運命の本質は同じタイプの男性です。


    Pさんが、今の彼を気に入っている点が、

    なにか前より一層厳しく、根が深い問題に思われました。



    わたしの相談室は、誰かのご紹介で来られた人ばかりのはず、

    身元はそれなりにしっかりした方だとお見受けしたのですが、、、



    慣れているとはいえ、

    何度経験しても、こういう鑑定結果には鳥肌が立ちます。

    運命の見えないところでの整合性、

    条理性、誤魔化す事の出来ない因果関係のような存在を

    強く感じる瞬間です。





    先日の相談者の女性も、

    夫と不倫相手が、まったく同質のタイプでした。

    これは、当事者本人に、そういう異性にたどり着く”くせ”があるのです。


    悩む本人側に、受容体というのか、レセプターがあるのですね。

    そのレセプターにぴったり合う異性と出会うと、

    "好き”だとか、”感じがいい”だとか、”気安い人”と

    感じる間柄になるのです。

    レセプターが引き寄せるので、

    当人には不安感がないのですね。




    馴れた感じで、

    それが、感情には”好き”と認識されるのでしょうか?  

    相手も同じ病でしょう。

    仮にこの恋愛に反対する人がいても、

    『すきなの!』の一点張りで、

    だれの云う事も訊かないでしょうね~~

    好きとは何なのだろう? あはは、考えちゃいますね!



    一度不幸になった経験があるのなら、

    ”好き”、

    ”彼しかいない”、

    ”私にはぴったりの人”等の

    恋愛中の主観の世界が、

    このままずっと客観性や社会性にも通用するのか?

    誰から見ても微笑ましい ”幸せ”になるのか?

    と一度考えてみる。


    そして誰か信用できる第三者に彼を会わせてみる。

    感想を聞いてみる。

    結婚するのならそれくらいの余裕をもってほしいと

    願わざるを得ない現実です。


    ”自分の感情のほとばしりのままに生きる事が、正しい事”

    ”愛と自由の敵は、道徳”

    と言ってはばからない世代が増えている世の中で、

    誰もが自分を基準にして、

    これがフツーだと思っている人がほとんどなのでしょうが、

    誰だって違う癖があって、全員がバラバラなのよ。


    自身のレセプターがどんなゆがみを、持っているのか?

    それは、どこから来ているのか? 

    見つめてから相手を探してみたらどうでしょうか?





    自己過信、自惚れたりして、

    あまり自分の感情を信用しない方がいいわ。 



    (自分を信用して間違いない人もいますよ!)


    自分の思い込みを当てしない方がいいわ。 


    (自分を信じてほぼ間違いない人も確かにいますよ!)



    簡単に自分を信じて、間違いないわ! 

    とは申し上げられません。

    運命学という羅針盤に照らしてみないと、

    何とも言えませんね。




    結婚で失敗するたびに、

    あたかもコートを脱ぎ捨てるように、

    結婚相手を変えるわけにはいかないからです。



    実は、”あたかもコートを脱ぎ捨てるように”とは、

    先日、娘さんの同棲で悩まれている母親から聞いた表現です。



    その母親は、大学生の娘さんのことを、

    ”あたかもコートを脱ぎ捨てるように同棲相手を変えている”

    こう表現していました。


    あ~、そこまで現実は行っているのですね~~ 



    現実こそが、師匠である。

    とは私の座右の銘なのですが、

    現実から学ぶとは、つらく悲しい事が多くあり過ぎます。


    女性が漂流している・・・ 

    そう思わざるを得ない現実が、あまりにも多いのです。



    ”女性が漂流している”

    これに関しては、

    また、次ぎの機会に数回に分けて、

    書きたいと思っています。






    ★ 運命学に関する記事の中で、

    運命学の詳細は書かない場合があります。

    理由は、運命学の理解が不十分なままに、

    自分流の解釈でご自分を傷つけたりなさらないように、

    また記事の中で、

    知らない間に誰かに失礼な事を言ってしまう結果を避ける為です。

    もし記事に関しまして、

    もっとお知りになりたい場合は、

    右のメールフォームから、直接ご質問をください。

    お返事に少しお時間をいただくかもしれませんが・・・・・

    個人的にお答え致しますね。
































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    テーマ : ◆恋愛相談◆恋愛について
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    運命鑑定日記 4 . 生活保護という制度を親子関係から眺めると・・・

    Category : 運命鑑定日記
    冬景色

      美瑛の木々




    森林・鳥の鳴き声をどうぞ!









    先日次のようなメールをいただきましたよ!




    ここ最近のcosmosさんのブログを拝見してると、

    怒りの様なものを感じました。

    わたしが今抱えている問題とどこか似たようなものを感じます。

    人間が持っている本質と言うか、

    誰もが持っている欲深さや醜さの表れでしょうか?






    いや~やっぱりわかりますか? (笑い)

    怒り、そうですよ~

    怒っていますよ~ (笑い)



    人間が持っている本質、誰もが持っている欲深さや醜さ?


    いいえ、それだけではありません!

    仕事柄それだけなら、怒りを感じる対象ではありません。

    毎日、見慣れていますし、驚きもしませんし、

    当たり前だと、、、(笑い)

    実際、どうすればいいのかも策として持っています。


    しかし、

    この私がここずっと、怒りの様なものを感じながら、

    その反面、深夜、夜空に祈りたくなる位の心境でもあるのです。



    怒りを覚えるのは、

    ここ増え続けているご相談の傾向です。

    自国の歴史と魂の根を失った民は、

    ここまで堕落するのかと、まざまざと見せ付けられるご相談が、

    目の前に並んでいます。

    政治どころじゃない、精神が病んでいます。




    本来は、前からのつづきで『道徳4』の流れですが、

    今日は、それは先に置いておいて、

    ご相談の中から、記事にしたいと思うものがあります。

    細かく書きますから、少し長めになります。








    最近は、国の制度的な問題がからんだご相談が多くなりました。

    国の制度があるために、悩みの解決が複雑になってしまっているのです。


    ひとつは制度自体の問題、

    そして運営する行政側の問題、人の問題です。

    制度を運営する側の無神経さ、何の為という目的感の喪失の問題です。




    丁度、国会は、

    ”こども手当て” 高校無償化”法案が可決という時です。

    それに反対というわけではなくて、

    いろいろな問題が孕んでいる?

    そんな危惧を感じています。



    制度自体が、かかわる人を不幸にしているような感じがします。

    そこに怒りを持ってしまうのかもしれませんね。






    前々のブログで、

    学問や法律や制度は、所詮人間がつくったもの、

    『陽』の現象世界の事柄、と書きました。


    陽における現象世界は、

    時と共に価値観も変われば、ウソにもなり、

    矛盾があるのが当たり前です。


    それを前提に、

    今日の記事は、


    親子関係の問題と自立という問題に生活保護という制度が


    からんでいるケースです。 



    読んで大変驚かれる内容かもしれません。




    ご相談者は、60代の母親Bさん。

    悩みは、高校を中退して家出をした現在31歳の娘さん、

    b子とします。

    b子の素行が凄いのです。



    家出の理由はそれまでの家庭内暴力です。

    ほとんどの家具、建具、食器、本、家族の衣類が、

    b子の家庭内暴力でゴミになったそうです。

    夜、包丁を持って暴れる16歳のb子に

    毎晩対応するのは不眠不休の父親だったそうです。

    Bさんは夫に”危ないから車で逃げろ!”と言われて

    車の中で夜を明かす。

    他の兄弟はアパートを借りて、そこで受験勉強をさせたそうです。


    b子は、「家に火をつける」と母親を脅して

    毎日1万円の現金を取り上げ、

    金髪に髪を染め繁華街に繰り出す。

    今から15年前ですから、ご両親は、相談する所もなく、

    家族が一致してb子の乱行に耐えて来たと云うのです。


    親だから自分たちの責任だと、

    それが約2年つづいた、、、。


    その後、困り果てていた両親が

    ”家を出る”というbさんの要求を認めて

    (ある意味、家族もほっとして)

    働きたいという娘の言葉を信じてアパートを借り、

    一人暮らしをさせます。

    b子からの条件は、

    父親名義の携帯電話を持つ事と絶対に会いに来ない事でした。

    家庭内暴力の原因は、

    他に心当たりがないと言いながら、Bさんのお話では、

    b子が祖母に溺愛を受けていたと云うお話を聞きました。


    その祖母が亡くなってからb子は、突然変わったそうです。

    b子はアパートも勝手に点々と移って、

    両親は居場所をb子に知られないように捜し、

    滞納の家賃や光熱費を払うという事がずっと続いたという事です。

    親というのはありがたい存在ですね。


    その後、仕事先の寮へ入ったと言って来た時は、ほっとして、

    父親が就職の保証人になったのが最後で、

    それから4年後、

    連絡があって知らされたのがb子の妊娠だったそうです。

    相手は18歳でb子は20歳。

    入籍はしても夫婦の自覚は薄いはずです。

    b子の父親の経済的援助を受けて、産院で女児を出産をし、

    なんとか生活を成り立たせていたところ、

    近くに住む彼の実家の家業がまもなく破産し、

    舅姑も離婚、一家離散となります。

    支えがなくなればb子たちも離婚です。

    b子は子どもを施設に預けて夜働きますが続きません。

    彼は、仕事を探すと云って家を出て帰って来ませんでした。


    b子が、21歳の時、産んだ子供が2歳になった時です。

    17歳の高校生と同棲を始めます。

    その彼は、b子が夜働く間、1歳の女児を見てもらう為に、

    家に引き連れて来た年下の男の子でした。


    b子は、21歳でまた妊娠。

    進学校で大学受験を控えていた彼は進学を断念し働き出します。

    彼は、父親と上手く行かなくなります。

    彼の母親MさんとBさんとで、連絡を取り合って、

    b子が生んで乳児施設に預けていた女児を引き取り、

    b子と女児、彼と今度生まれた男児の4人家族で

    いっしょに暮す事ができるように助力をします。

    が、Mさんが突然亡くなったのだそうです。


    これで上手く行くかと思うやさき、

    いつも、b子の家族運の無さが出て来ますね。

    おわかりになりますか。。  。?

    援助者が、亡くなる。居なくなるのです。



    6年後、突然b子は、2番目の夫を追い出します。


    (何事も我慢ができない性格だから、と、

    Bさんはそう言われました~)


    誰もが反対する中です。


    (そりゃそうでしょう)

     
    b子と子供が母子家庭になってからも、

    実家に戻った人の良い彼は、

    生活費として毎月12万円を振込んでくれたそうです!


    ★それを知った父親に怒られます。

    「お前は人が良すぎるんだ! 減額しろ~」

    それは、そうです。

    彼自身が実家で面倒を見てもらっているのですから、、、。

    その結果、

    彼は自分の子供分の養育費2万円を送るだけになります。

    Bさんの言葉で言うと、(いい加減に周りに甘えて生きて来た)

    b子は、市役所の福祉課へ「食べるお金が無い~」と

    泣き付いて行った。とその役所の人から聞いたそうです。


    その日から生活保護の認定がされて、

    現在毎月18万円の支給を受けているそうです★


    ★~★の間は、

    Bさんにとれば、b子に何とか自立をして欲しいと思って、

    面倒も見ずに突き放していた時期だった為に、

    その経緯について何も知らなかったそうです。


    Bさんは、これら★~★の間の事を、

    b子からでなく、市の福祉課からの連絡で知ったそうです。


    bさんの生活保護を認めた市側が、

    ”家出をしたから親の住所は知らない”と言うb子の住民登録から、

    移動元を尋ねて両親の住所を探し当て、

    連絡を取ると言うのは理解できます。



    しかし、私は、次の言葉を、Bさんから聞いて耳を疑いました!


    「娘さんが生活保護を受給されるようになったので、

    身内の方としてもできる援助をしてほしい。

    それだけ我が市の出費が抑えられるからです。

    幾ら援助できるのか金額を書いて欲しい。

    それを支給額から差し引く事ができるので、市の財政の為です。」

    という趣旨の話しをb子の住む市の福祉課からされたそうです。


    Bさんの心にはさまざまな思いが、感情が沸き起こったそうです。


    ・娘の母子家庭の生活を守ってもらえてありがたい。

    ・しかし、18万円とは? こんなに支給されていいのか?

    ・パートで働けば世間の相場はせいぜい月9万円位、

     こんなお金を貰っていて、自分で働こう将来自立しようとするか?

    ・b子が家計のやりくりがいい加減なのも、コンビニのお弁当ばかり買い、
     
     PCのゲームサイトでお金を賭けて遊んでいる事も知っている。

    ・市の財政のために協力をしろと言われても、

     年月15万円の年金生活をしている親が、18万円も貰っている

     やりたい放題に生きてきた娘に援助をする必要があるのか?

    ・これでは働くような意志を持つとは到底思えない。

     このまま生活保護のお世話になってしまうのか、と先々の事を考えたら

     憂鬱になってしまう。

     市側にお金を出せば

    「親のせいで市から貰う額が少なくなった」と娘さんから責められる辛さ、

     どうしよう?と。

    ・Bさんから市側に、この18万円の支給額をもっと減らされないのか?

     それがダメなら、

     税金をこんなに支給していただいてありがたい話だけれど、

     お金の使途を家計簿をつけるようにチェックする等、

     ケースワーカーの方に指導していただけないか?と

     申し出たそうです。

     それは無理だという返事だった。

    ・こども手当てが加算して支給されるのか? 2人で満額なら52,000円

     で月に23万円以上の収入になるわけです。
     
     それはそうです。という福祉課の回答だったそうです!

     これでは、もともとダメなb子が堕落をすると、、、これでいいのか?

     このまま、b子は、ダメな人生を送るしかないのか? 

     自立する事のできないまま一生を送るのか? 

     b子は、自立できるのかどうか? そういうお悩みです。

     


    最後の方は涙ながらに、

    馬鹿な子を持った親の悲しみを洗いざらい話されて、

    Bさんは、少し楽になったように見えました。


    辛かった15年の歳月を、母親一人で耐えて来られたのでしょう。

    ずっと、母親の自分の責任だと悩んで来られたはずです、、、。


    今の知識偏重の社会構造のものさしで、

    彼女の責任、母親の責任、親の責任、云々の言葉を出した所で、

    それは、空を切るような言葉、何も進歩しないでしょう。

    傷ついて来た人を、もっとメッタキリするようなものです。


    運命学的には、そのようなお話はしません。

    お互いにつまらないでしょう。




    母娘を、それぞれの誕生日から命式で鑑定しますと、

    bさんは、

    誰の言う事も訊かない自立心旺盛、親を親とも思わない命式です。

    誰の言う事も訊かないのですから、

    当然夫の言うことも訊くはずがありません!

    男性が負ける位に頑固で自己中心です。

    市側のケースワーカーの言う通りにもならないでしょう。


    Bさん、

    「娘の性格は、空恐ろしいです。絶対に自分が折れる事はしませんから。

    これからどうなるのでしょう?」



    Bさんは、

    彼女の名誉のために言いますが、普通のしっかりしたご婦人です。

    こういうご苦労を抱えて悩んで来られた風には、

    見えない方です。


    確かに! 子供運には恵まれていない人でした。






    ”漂流する女たち”と以前の記事で書きましたが、

    今、このような確たる仕事も持たないで、

    平気で幼子を抱えて離婚をする女性が多いのです。

    少し異常ですよ!


    どうして、こういう現象がいっぱい出て来るのでしょうか? 

    運命学的には、

    原因は解っていますが、

    このご本人たちに

    それを解らせるのは、容易じゃないのですね。



    彼女たちが当てにするのは、夫ではなく、公的補助です。

    今、離婚をした彼女たちを手厚く支援する制度が、

    市や県に出来ています。

    医療関係の資格を取る学校に行けば、

    毎月14万円の生活費が出るとか、、、

    女性を守る、少子化の為に、国や地方公共団体の作った方策です。



    彼女たちの年代は、団塊の世代のジュニアたちですが、

    親の生活力の旺盛な時期に育って来て、

    恵まれた物質文明の恩恵しか知りません。

    物には困っていませんから、

    人生を甘く、社会を軽く考えているのかもしれません。





    しかし、

    結果的には、国家がこれに加担をしています。

    昨今の不況で、いつ首になるか分からない夫より、

    彼女たちは、国を頼り始めています。

    これに類する記事をまた、書きたいと思っています。


    形だけの制度を作って、もう!硬直しています。

    ケースワーカーの裁量も、どうなっているのか?


    Bさんが、

    「国にとっては、一人でも多くの納税者を育てなければ、

    国が傾くわけです。

    私どもも少ない年金から税金を納めています。

    でも、こども手当てを含めると病気の診断書を出すだけで、

    一人の男性の収入を越える給付を受けられるなんて、

    このままでは国が滅びますね。」



    市側「そうなのですよ。そのとおりです。

    だから親御さんも援助の金額の方を宜しく、、、

    市を助けてくださいよ。」 と、言われたのだそうです。


    (それで、筋が通っているのでしょうか?)




    公(おおやけ)=行政が人を救う事のむずかしさ。


    矛盾点です。

    行き届かない行政の紋切り型。

    人を思うより行政の規則を守ることに汲々とするお役人。



    役人が、

    行政を仕事として無事に行っていく事が目的になっていて、

    その過程において国民が手段化されてしまっています。


    行政の目的は、

    市民を助けてりっぱな国民にするはずですが、

    そんなことは置いておいて、

    目的の自立させる事などより、

    予算いっぱいまで目の前の国民にお金を配る事で精一杯、

    それで人を救うと云う仕事が終ったとするしかない

    低水準の機能しかしていないのですね。


    法律を実行するのに、

    その要所、要所で働く人間が、実行しながら喜びを感じられない。

    こうする事は無意味だと思いながらやっている。

    精神の荒廃とは、この事を言うのではないのですか?


    それが、官吏、役所、国民の接点で、起こっている。

    国のタガが外れて来ているということでしょう。


    公務員制度改革どころじゃない。

    法律の精神が公の組織に行き渡っていない。

    それを伝える公務員が、

    使命感を持っていないという事ではないですか?


    この先の国の行き着く先は? 

    おのずと知れたところです。 

    退廃と頽廃、国が機能しなくなる事です。


    オーバーに言えば、

    年金を払わないで将来を生活保護を当てにし、

    母子家庭の援助や支援を頼って

    生活にあてにならない夫を捨てる、

    こういう離婚が増えています。


    国の事を考えない国民が増えて

    行政側はお金を支給する事だけで終っている。


    生活保護を抜け出す為にどう指導するのか、

    その手立ては見えないまま、

    年金暮らしの老親が生活費を工面して、

    娘を援助しなければ、国が破綻するから? 

    この理論はどこから出て来るのでしょう?


    援助して将来に希望が持てる事なのでしょうか?


    b子は、兄弟に所用を頼む度に、お金が余っているからと、

    お礼に千円札を配るそうです。


    その事は、Bさんは市の担当者に言えなかったそうです!




    国も、市も、bさんも、Bさんも皆が救われないのに、

    お金だけが動いているのです。



    このままでは、国が破産してしまうと、

    その市の担当者の方もおっしゃったそうです!



    Bさんは、最後に市側にこう言ったそうです。


    『18万円も娘がいただくのは多すぎます。

    その上私どもが援助をしたら、将来あの子は働く気を起さないでしょう。

    子供手当ての支給はそれに52,000円増えるのですね。

    それでは、

    好き放題して来たb子が自分の生き方を反省する機会がなくなります。

    あの子の妹は、

    同じような額の夫の働いたお給料で、

    家族で倹約しながら生活をしています。

    親としたらその子どもの事も考えてやらなくては、

    いい加減な生き方をして家族に迷惑をかけ続けたb子を、

    国の為とはいえ今の私どもの心境では、

    申し訳ありませんが援助をする気にはなりません。

    感謝は致しますがお許しください。』






    やはり、制度という『陽』のみではだめですね。

    『陰』の創造性の欠如です。


    このお話を聞いて、

    物質文明の極みを見たような気がしました。


    これが、私の怒りの原因です。

    みなさんは、どう思われますか?


    お金を配る事より、もっと自国の精神を取り戻す事や、

    すこしづつの道徳的土壌を作ることの方が、大事です。


    それで国の事を思い、やる気のある国民を育てる方が、

    どんなに国の予算の削減に通じるか?


    物質のエネルギーは使うのは簡単ですが、

    限りがあります。


    精神のエネルギーを使うのは容易ではありませんが、

    無限です。


    知恵を捨てた民は、こうなるのかと、

    このご相談を終わって、涙が出る程むなしく思いました。

    ほんとうに悲しいですね~



    みなさま、よき一週間をお過ごしくださいね。


























    -----------------------------------------*・・+"*☆★☆." 
    記事は無断転用なさいませんように、お願いします。

    一部、版権]がございます。権利は放棄しておりません。

    どうぞ宜しくお願いします。

    テーマ : 家庭・社会・国の問題を考える
    ジャンル : 福祉・ボランティア

            

    運命鑑定日記 5 .   近代的自我で武装する女性たち・・・・・  

    Category : 運命鑑定日記
    東御苑(2)


    11月下旬の皇居・東御苑の紅葉

    (いつもの携帯のカメラですので、絞りもピントも、曖昧のまま、、、ご了解くださいね。)







    丸の内まで出かけた帰りに、

    ひさしぶり、

    皇居の大手門まで歩いて、

    東御苑に立ち寄り、すこし散策を致しました。

    しばし御苑内の紅葉に見とれて来ました。





    もう一枚、ですが、 


    江戸時代は、

    そこから海が見えたと云う汐見坂を下りる時には、

    目の前に丸の内のビル群が、それを背景にして、

    坂下に広がる [二の丸雑木林]


    その中の もみじです。 




    東御苑(3)






    この [二の丸雑木林] は、

    失われゆく武蔵野の面影を再現し守ろうと云う昭和天皇のお考えで

    昭和57年から3年を掛けて整備されました。

    関東各地から、根のまわりの土ごと運び込まれて作られたそうです。   






    今年最後の更新になります。



    この一年間は、

    現在の日本人の心と体の存在を蔽う近代化の問題点を中心に、

    おもに東洋と西洋の比較、男と女の役割の違いを、

    A. 『陰』と『陽』、

    B. 意識と無意識、

    C. 最後にすこし、母権社会と父権社会について記事にして来ました。


    なぜそれらを運命学の記事にするのかと云うと、

    それらの不調和が、その癖が、その積み重ねが、

    運と云うもので還って来るのであろうと思うからです。





    AもBもCも、それぞれの切り口であって、

    AもBもCも、2極の様であって、一つの全体を表す概念です。

    AやBやCの中で、2極の役割が均衡していなければいけません。

    均衡をしていて、初めて一つの全体です。

    それらの不調和があってはいけないものです。



    が、

    しかし、現在は、

    AやBやCの中に、2極の不調和が起こっています。

    それから破兆の現象が出て来ています。

    今の時代や、国の採っている思想のせいです。

    正しくないのですね。


    しかし、それすらも解らなくなっている。

    自らの根を失った日本人は、

    自分のアイデンティティ、ルーツを忘れてしまったようです。

    だから、

    根本的な勘違いが多くなっています。



    勘違いだけなら、心の問題だけで済むのですが、

    そうはいかない。


    皇居の東御苑を歩きながら、

    場所が場所だけに、

    今、政府が出して来ている( 女性宮家 )の問題や、

    その源の男系皇族が誕生なさらない事。

    各宮家が、まさに女系に陥っている現状。

    唯一の親王さまが、秋篠宮悠仁さまだけになった事。

    これは、これで命学では、故ある事なのですが...。


    また、皇太子妃雅子さまの事を考えずにはいられませんでした。

    皇室が抱える問題のなかで、国民が心配し続けて来た事です。

    はや雅子さまのご病気からは、8年の歳月が経っています。

    運命鑑定から、家系や子孫の消長を観る私には、

    この天皇家の2つの事象そのものが、

    源はひとつ、

    近代化の因果応報、

    日本の思想界のゆがみそのものを表す象徴のように思えるのです。

    心の中は、憂いで一杯、あふれておりました。






    今日は、運命鑑定日記 4 .

    近代的自我で武装する女性たち・・・・の記事です。




    女性が漂流している・・・ 

    この言葉を、今年の1月9日の記事に書きました。

    女性と云う船が、羅針盤も持たずに、航海をしている。。 。

    港に錨を下ろして停泊する事すら忘れてしまっている、、、、、




    そう思わざるを得ない現実が、あまりにも多いのです。




    女性が溺れかけている・・・

    今は、そう書きたい気持ちになる現実を多く見ております。



    その相対する男性は、どうなのか?

    それは、間違いなく、おなじ位相に違いないと思っています。



    つまり、女性が幸せに女らしく生きられていない現実は、

    男性が、男らしく自らの主体性を持って生きる事が、

    むずかしいのであろうと思います。


    まぁ、個々の状況で、差はあるのでしょうが、、、





    また、思い出す事があります。

    ずっと以前、、、

    東洋学を学んでいた頃でした。

    運命学の先生との雑談の中で、その時に漏らされた先生の嘆息、



    「 女性が乱れだすと、まさに社会はどうしようもなくなる。

    社会が、品格も道徳も失うんだよ。

    だれもどうしようもない事態になって社会全体が不幸になる。

    封建制度が今更、良いとは言えないが、

    女性は、そんな社会の枠の中に入れて置いた方がいいんだ。

    江戸時代は、しっかり女性を管理して生かし切っている。

    女性をよく知り尽くした一つの智恵だった。」




    私は、その当時、なにか暗い深い淵を覗き込んだような気分に

    させられ、言葉の意味が、すべて分かったとは言えないまま、

    はぁ~、そうですか。みたいな相槌を打った気がします。    あはは。


    男性は、誰もが社会性の中で自立と自律を求められます。

    そして、それがないと一人前には認められない網の目が、

    張り巡らされています。


    それに比べ、女性は、どうなのか?

    みなさまは、どう思われますか?



    今、まさに相談者の鑑定をして、目の前の現実に、

    何度も何度も、

    この言葉が浮かび上がって来るのを、経験をしています。





    最近は、シングルマザーと云う言葉が、珍しくなくなりました。

    かっての結婚、離婚のサイクルは、

    結婚と云えば、一生の事、

    いろいろ将来の生活を考えながら決めるのが一般的でしたね。

    親の気持ちも、周りとの調和を考えながら、、、


    しかし、今の若い人の結婚は、軽い? 

    物だけは豊富な世の中ですから、

    生活苦と云う不安が頭にないのでしょうね。   ほ。

    まず、自分たちの気持の満足を最優先に求めて、

    しかも、

    周りに反対するような野暮な大人はいないし!?  あはは。

    二人が決めて納得したら、GO-! みたいな?

    結婚のようですね。


    そう! 好きだと自由に決めたものを、誰も邪魔する者はいない。

    それと、出会って直ぐに恋人同士、すぐ結ばれるのねー

    まったく垣根の低い、ハードルのない結婚のようです。

    離婚の御相談者のお話しを聞くたびに、そう思います。


    どうしてもその人と結婚したかった。

    その為に、何かを乗り越えるような努力はないようです。

    二人の間が、どうしたら縮まるか?

    そこだけの努力の問題ですね。     あはは。


    離婚だって、以前は、多少の苦労や大変な事があっても、

    子供を育て上げてから、子供が一人前になってからと云うのが、

    一般的、普通でした。

    それが、今では、幼児や生まれたばかりの子供を連れて

    市や県の行政で、母子家庭が厚く守られているのもあって、

    何の生活の保障や当てもないのに平気で離婚をします。

    悩んで、悩んだ末の離婚と云うよりも、

    離婚と云うやり方で、今のイヤな現状から逃げたい。

    逃げの処理をする為の離婚です。

    だから簡単に離婚を選ぶ。

    離婚の深い意味を考えないで、先の事を想像もしないで、

    離婚の選択をしてしまうのです。

    要は、現実逃避の為の唯一の合法的な方法なのです。


    今の20~40代にシングルマザー達は多いのですが、

    彼らの親に当たる世代も、熟年離婚、不倫と

    未だかってなかった言葉を作った世代です。

    ちょうど、戦後教育の自由、男女平等、民主主義の雰囲気で

    教育を受け、成人をした世代に当たります。

    世の中、物が溢れて貧しさを知らない世代?

    質より量へ物の価値が移って行った時代です。

    近代化による欧米化が日本中にばらまかれて、

    なによりもまず、個人の人権が認められた社会の中で、

    今までと違った新しい生き方を求めて、

    私は、自由。

    私は、皆と平等。

    私の個人的権利は、守られている。

    すべてが古い日本と違うのよー。

    私たちは! 自分の主張をしたいの! できるのよー。

    と云う空気を吸って大人になった世代です。


    女性が、男性に負けず大学進学をして、

    対等に偏差値で競争をして、女性でも勝てると信じた世代です。



    では、




    その世代の母親を持つ40代のYさんの鑑定事例を紹介しましょう。


    Yさんは、運命と云うものがあるなら、

    自分の運命を知りたいと云って来られました。

    二人の子供を持つシングルマザー歴は、約8年。

    その間に、正社員で働きながら子供たちを育て、

    上の子が中1生、下の子が小2生でした。


    Yさんの両親は、教育熱心で行きたい大学へも行かせてくれて、

    Yさんの結婚も離婚も、黙って認めてくれたそうです。


    しかし、この8年間、よく頑張ったと云う充実感が持てない。

    離婚の原因になった結婚生活での共働きへの夫の非協力的な態度への

    不満や家庭に束縛されて思うようにできない自分の仕事への不安から、

    逃れられたら

    自分は、楽になれると離婚前には、思っていたはずが、

    この8年間は、

    職場と家との往復だけで過ごした息の詰まるようなだけの空虚感があると

    言うのです。

    また、それから逃れたいと思っている自分に、嫌気がしていると、、、。

    結婚生活の不満や不安が、なくなった代わりに、

    心の中に、ぽっかり穴が開いたままで、それを埋める事ができない。

    新たな男性と次々付き合ってはみたものの、

    その内の何人かは、不倫の関係だったそうです。

    (一人の女性の乱れが、他の女性を不幸にしてしまう実例)

    その交際が、自分を変えられるようなものではなかった。

    最低限の生活を維持できる収入の中で、

    子供をこのまま育てて大学進学など無理だと思えるようになった。

    自分が、両親にしてもらった同じ事を、子供にしてやれない。

    自分の本来の息を殺して生きているようで苦しい。と

    そう云うご相談でした。


    あぁー、敗戦から66年間、

    普通参政権。民主主義。男女平等。高学歴。自由な恋愛。

    申し分のない時代を生きているのに!

    それが、謳歌できない。 苦しいのですね。

    人が作った制度に守られて、

    その囲みの中の自由や平等や権利を持ちながら、、、

    その平等意識を、自由な感覚を行使したら、こうなった!

    なんて、自分は不幸だろうと、、、


    アラブやアフリカと比べると、なんと贅沢な悩みでしょう?



    人が作った法が与えた自由や平等や権利で、

    真のしあわせの実現は、できない事を知らないのですね。

    これが、『陽』の限界だと知らないのです。

    普遍的真理の具現性は意識にはできない事を知らないのです。






    Yさんの育った時代は、マスコミがこうささやき、

    母親は、娘にこう云ったのかも知れませんね。


    お母さんだって、こんな世の中を夢見ていたのー。

    女だって頑張れば、馬鹿な男の云う事を訊かなくてもいいのよ。

    貴女だって、東大も、留学も頑張れば行けるわ。

    努力次第なのよ。 塾のお金は、パパが出してくれるから、

    貴女は頭が良くて自由なのだから、だれも束縛できないわ。

    貴女は、普通に結婚をして家庭に入る事はないの。

    自分の能力を生かせる職業について世界を股に活躍していいのよ!




    知識や外国の事情に詳しい進取的な母親は、

    娘を立派に仕上げる為に、夫にその協力を求めたはずです。


    娘を海外留学させるの、あなた、お金を出して!  あはは。

    あー、娘はかわいい! ほんとうに可愛いのですから。


    母親が、ここまで熱心になったのは、

    ある意味、頭がさとく、鼻が利いたからです。

    国が近代化をして、日本社会が欧米のような意識社会=父性社会へと、

    移行して行くと云う事は、

    欧米における自由主義、個人とプライバシーの尊重といった

    近代的自我の風潮が入り込んで来る事でした。


    それが、いわゆる「近代的自我」と云われる自我意識とか、

    母親は、そんな難しい事は解らなくても、

    個人の自立の程度が未成熟、弱いと言われる日本の女性は、

    このままでは、乗り遅れるかも知れない。

    わが娘が、社会の中で馬鹿にされるかも知れない。

    そう警戒網を張ったのですね。


    その頃、日本中の家庭で、その茶の間で、

    個人主義的な価値観に乗り換えた母親と娘がタッグを組んで、

    娘の進学に反対をする父親と対立する場面が多かったはずです。


    ”お父さんの頭は古いんだから、”


    そう、娘に言われた父親は、可哀そうに、

    だんだん弱くなって行ったのです。

    父性社会の価値観を取り入れて武装する母娘に、

    母性社会の中での父権を守ろうとする父親は、勝てないのです。


    日本とアメリカの関係が、

    夫と妻子の関係図になりますね。     ほほっ。


    これが、今の日本社会の現実です。

    男女の足場と役割が、浮足立ってねじれています。

    皇室も、そうです。

    現在あるのは、天皇陛下の御意志、ご努力のたまものです!



    かろうじて、男性の(母権社会での)自分の権威を守ろうとする

    健気な努力によって、日本社会は崩壊を免れている? のですよ。

    やっぱり男は、大黒柱。 屋台骨です。

    男性のみなさまへ、 感謝しなければなりませんわ。


    近代化の及ぼす影響を受けたのは、さまざまですが、

    女性への影響は、きつかったと思います。

    それでも社会は、保っているようですが、

    個人の男女関係、家族関係、親子関係は崩れ去りつつある。


    そして、今は、

    そのような近代的自我を無節操に取り入れてしまった因果応報のような

    結果を見せられているのですね。





    Yさんだって、本来は夫運、家庭運のない命式です。

    一生を生計を担って働かなければいけない女系の女です。

    彼女が、一生を独身で仕事に賭けて生きると望むなら、

    本人にとっては、本望と云う命式です。



    しかし、Yさんは、普通の女性のしあわせを希望している。

    それに挫折した不幸を実現しているのです。



    人の幸せと云うものは、この場合、女性なら、

    女性の役割や、人としての生き方、いわゆる『躾』がなされて初めて、

    それは、窮屈かもしれないけれど、

    自己の欠点や命式のゆがみを社会の中で補う事ができるのです。

    こう云う女性が、普通の女の役割を全うし、

    ささやかな幸せを手に入れながら一生を過ごす為には、

    社会的な枠組みの中で認知された躾の価値観が心身に必要です。




    これを、だれも、して来ていないようです。

    比べるのもどうかと思いますが、

    江戸時代の女性教育と比べると、現代は、なにもしていない。

    いわゆる日教組の教育が、それを破壊し、

    近代的自我と云うお面をかぶった若い世代を社会へ送り出しています。



    そう!

    Yさんの場合も、

    家庭運のない女系の末路の女の運勢が、

    近代的自我を自覚させるご丁寧な大学教育によって、

    『陽』の殿堂の雑学知識だけを真実と錯覚して、

    この世に有りもしない自由と平等と云う幻想を信じる事によって、

    躾や習慣、国柄の伝統、自らの役割さえ捨てる自由を信じさせて、

    それらをすべてリセット、解除した?結果が、

    女性にとっての悪運、不幸を

    もっと強固に下支えしてしまっているのです。




    人は、学問(知識)のみでは、人には成れません。

    人が人に成ろうとすれば、その社会の伝統の中で認知された躾を

    享けなければいけないのではないかと、思う昨今です。




    近代化は、

    どこにも納まらない。 収まらない。 修まらない。

    どの檻(おり)にも入らない動物を作ってしまったかな?


    ほほっ。




    皇居に久しぶりに近づいて、

    あぁ、このなかにも。。 。 と、


    皇室におさまらない皇太子妃、雅子さまが、と思いました。

    しあわせな皇后さまになっていただきますようにと、

    念じずにはおられません。




    今年一年間、温かいコメントや拍手をありがとうございました。

    心から、感謝申し上げます。


    新年は、4日から記事を更新したいと思っています。


    来年も、ひきつづき

    東洋的な観点からの記事を

    よろしくお願いします。




    そして、迎える新年が、皆様と、ご家族にとって

    本当によき年となりますように、


    心からお祈りしております。



    よき年末を、新年をお過ごしくださいね。
































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    運命鑑定日記 6 .    《母性を喪失した家族の癖》   西洋父権社会の本質

    Category : 運命鑑定日記

        夏の思い出  (忍野八海・おしのはっかい)



    忍野八海の蛙


    強い日差し、8月の暑い日、

    忍野八海で会った カエル君!

    「 ねぇ、ぼくが、だれだか知ってるのかい? 」


    携帯のレンズと睨み合って... カメラ目線でしたよ!   

    もう、キミは冬眠してしまったのかしら?

    来年の夏、また会えたらいいね!      あはは。






        忍野八海



    忍野八海は国の天然記念物、山梨県忍野村にある湧泉群。

    富士山の雪解け水が80年の歳月をかけ濾過し、湧水となって八つの湧水池

    から成っています。


    山中湖からは、車で15分の処です。










    今日の記事は、

    2011年 12月 25日 以来の運命鑑定日記です。 



    運命鑑定日記 5 .《母性を喪失した家族の癖》 西洋父権社会の本質 





    冒頭から、

    また、むずかしい事を書いてしまいます。。  。


    命の源の『陰』を無視する癖を身に付けて、

    『陽』の現象界に右往左往する『人』の営みは、命の源の破壊です。




    難しいと思われたら、スルーしてくださいね。  


     あはは。




    ヒント、『陰』を母性。  『陽』を父性。 と読んでいただければ、





    命の源の『母性』を無視する癖を身に付けて、

    『父性』の現象界に右往左往する『人』の営みは、命の源の破壊です。



    いかがでしょう?



    ちょっと前置きが長くなりそうですが、我慢をしてお読みくださいね。

    今の日本の現状が掴みやすくなるはずです。


    ★1. 日本を含む東アジアは、もともと母権社会の国柄です。

    ★2. キリスト教思想を根底にした欧米は、もともと父権社会です。






    現代の日本社会を理解する為に、

    ★2.の西洋父権社会の本質について書いてみましょう。





    まず、キリスト教自体の神は、「父」と呼称される天地の創造主で、

    その息子なる神イエス・キリストは、

    父・天地の創造主の独り子として万物に先立って生まれたと云う設定で

    父子の関係性=父から息子へと云う縦軸が教理の骨格です。


    だからと云うか、母性、母の影は薄いですね~。

    えっ? 聖母マリアがいるではないか って?   あはは。


    キリスト教の父権主義を理解するには、

    母権をどう扱っているのか? 聖母マリアを研究する事ですわ!



    彼女には、女性としての完全なる母性が与えられていません。

    処女のままキリストを産んだ事になっていますから、、、

    我々人間の女に連なる同じ足元が、ない のです!

    その頃、IPS細胞で精子を人工的に作る技術があったのか?    


    あはは。 冗談はさておいて...
       
    マリアは女と云う単性で、子供を妊娠したと云うのですから...

    まるで、シュタイナーのアカシャ年代記より の記述のようです。

    人類のそれも半数を占める女性の模範として

    崇める神性の女として母性としての姿形でなければならない聖母マリアが、

    わざわざ、どうしてそうなのか? 

      ? ? ?

    これは、『陰』の本体を踏まえる東洋的な観点から観ると納得できません。


    まさか、生物としての生命体では有り得ないし、

    もしか、それは、神性の属性だから単性で生命創造ができると云うのなら、

    尚更、殊更、処女懐胎と云う表現をする事もないのです。

    処女と云うのは、俗世間の処女ではない女に対比した言い方です。

    俗に比して聖なる価値観を与えたいから、わざとそうしたのか?

    しかし、聖母マリアが、真の神性の属性の女性なら、

    ことさら、処女か処女でないかを断る必要はないのです。

    敢えて言うなら、

    処女のまま懐胎したとする母性を、

    東洋の『陰』の立場から見れば、母性としては『偽』、未完です。




    なぜ、キリスト教理はマリアの母性を未完のままにしたのか?




    なぜだかわかりますか?


    このキリスト教の教理の骨子の中から見えて来るのは、

    要は、キリスト教が成立した時代、その社会では、

    父性に比べて、母性は最重要ではなかったと云う事です。

    マリアの女性としての人格、母性を描いて見せる必要がなかった。。

    女性として一人前の相貌(そうみょう)を与える必要がなかったのです。

    つまり、それでも信徒を納得させる事ができたからです。

    煎ずれば、西洋の社会は、無意識に到達していなかった。

    『陰』の存在を知らない社会だったのです。 



    実は、今の『陰』を捨てた日本社会と同じかも知れません。




    『陰』と云う本質を知らないからこそ母性を飾って見せる必要があった。

    飾る、と云う所業は、『陽』意識の為せる業(わざ)です。

    『偽』に通じます。

    『陰』の本体そのものであれば、飾る必要はないのです。

    真の『陰』を知らないが故に、マリアを処女と言い、飾ったのです。
     


    マリアは、処女と讃え飾られた!

    キリスト教のこの部分は、非常に俗っぽいですね。

    だから、世界中の大衆に受けやすいのかも知れません。 あはは。


    あからさまに言えば、西欧の根底に流れる思潮の骨格は、

    この世は、父子で治まる。父権を頂点とする主義です。

    東洋学、運命学の『陰』に支えられた男系とは違います。


    もうひとつ、

    父子と云う父から息子へと云う継承軸を、この世界の中心線にすれば、

    父にとっては、息子がどの女から産まれようと構わないのです。

    誰が産もうと、自分の息子には違いないのですから、、、

    母親の顔は、誰だっていいのです。



    これは、権力者にとっての後継ぎの考え方です。

    底流に母権が存在する日本でもそうでした。


    これを強烈に、神の存在までに取り入れているのがキリスト教です。

    キリスト教社会とは、父性の権力を頂点にした構造の社会です。

    『陽』のヒエラルキーの最高頂点が、最高権力者です。

    それを維持、守る為の手段が学問であり、知識、制度、法律です。

    その構造体こそが、キリスト教父権社会そのものなのです。






    その中に東洋の『陰』に匹敵する母性は、見当たりません。





    その事から、当然ですが、

    そう云う原意を含むキリスト教思想を母体とする近代合理主義を

    取り入れた日本は、技術や学問を取り入れただけのつもりが、

    実は、我が国の社会の底流にある母権社会の母性を暗に否定をして、

    必然的に、キリスト教父権社会そのものへ移行をし始めたのです。
       



    国全体、為政者や国民に、その自覚が、ある、なしに係わらずに、

    このキリスト教的父権社会の構造が、近代化と共に日本にも具現しています。

    その中に東洋の『陰』に匹敵する母性は、見当たりません。




    もう、おわかりですね!

    今、恐れるのは、

    『陰』母権の世界であるべき家族や家庭の世界へ、

    このキリスト教父権社会の論理性が、侵入して来てしまった事です。

    現象界の狩猟民族の狩りの勝ち負け、闘争本能をむき出しにして

    家庭を、効率や競争の現場と化し、

    その罪悪に目覚める気配も失くしています。



    もう一つは、

    父権社会の権威『陽』である制度や法律、学問の力が強まれば、

    『陰』を守るべき女性が、これらを身に付けて『陽』の現場へ赴きます。

    それは、女性本来の母性の軽視、『陰』の衰退を加速します。


    『陰』の衰退が加速すれば、母性『陰』が力を失い、

    それに支えられている父性『陽』が衰える。

    日本の国柄の『陰陽』のバランスが壊れ、

    社会の中の母権が駆逐、抹殺され、社会の中の母性が危機にさらされます。




    近代化された日本の現状と云うのは、


    西洋の父権力によって、日本の母権力が打ちのめされている状態です。



    おおざっぱに言いますと、そう云う構図、時軸に当てはまると思います。

    元々が、母権社会であった日本で、

    明治維新からの日本の女性解放運動や、戦後の男女平等思想は、

    的外れな部分があったのではないか?

    と云う所まで、実は掘り起さなければならない話なのですが、

    今日は、それらには触れる余裕はありません。




    今日のポイントは、次の点です。


    社会が、その母権の柱を破壊され、

    個々の女性がその母性を衰弱させてしまったら、

    その社会、家族、家系から母性が失われて行きます。

    そうなったら、

    家系や家族は、社会は、国は、一体どうなるのでしょうか?

    我々日本の社会は、どう云う弊害の現象が、現れて来るのでしょうか?




    ちょうどこの記事を取り上げようと思っていた頃、

    2012年10月17日(水)放送のNHKクローズアップ現代で、


    女性が日本を救う?  と題して、

    IMF(国際通貨基金)トップのラガルド専務理事と、

    そして経済同友会の長谷川代表幹事らが出演していました。

    日本の経済を立て直すには「女性をもっと活躍させるべきだ」という

    今月発表されるIMFの緊急リポートの内容について

    視聴者がメールやツィッターで参加をすると云う番組を、

    ご覧になっていた方も多いと思います。


    日本は、先進国でも突出して女性が活躍しにくい国で、

    これからは、女性が家庭と仕事を両立しながら能力を発揮する事で、

    人口減の世の中の労働力の減少を補うだけでなく、

    新たなイノベーションを生み出す事ができると云う内容でした。



    まぁ、耳触りのいい表現をしていましたが、

    要は、働かない年寄りが増えて、国の税収が落ち込む分、

    女性が働けば、納税者が増えると云う訳ですね!  あはは。


    将来、税収に、女性は期待をされていますわよ!  ほほっ。


    たしかに、一利はある。(経済的現象における利益はある。)

    でも、その現象を追いかけた後は、どうなるのだろうか?

    誰も、この疑問を持たず、その先まで考えようとは、思っていないようでした。


    番組中で参加をしていた視聴者のツイッターやメールは、

    「女性をもっと活躍させるべきだ」という内容に賛同をして、

    すぐさま、女が働くのに不都合な日本の保育施設や夫の無理解や、

    職場の就業規則の低さに批判が集中していました。

     


    どこから? 女性が日本を救う? な~んて?  毎度おなじみ!

    『陽』の現象界の、いつ色褪せるとも知れないロジックです。


    ―――― ある意味、最終の女狩りが始まったのです。






    ほっー




    では、やっと、本記事でございます!     

    前回から記事にするつもりだったRさんのご相談の内容の中には、

    西洋キリスト教父権社会の価値観が日本の家族の中へ入り込み、

    家庭をグッザグッザに切り裂いているのが見れます。


    ご相談の中身は、Rさんの三人姉妹、長姉RRさんについてです。

    Rさんのお話をなるべく細かに書いていきます。




    私は、三人姉妹の一番下で、その下に弟が一人います。

    弟は、私達姉を頼っていて何もしようとはしません。

    長姉RRは、面倒見のいい活動的なやさしい姉です。

    若い頃から自分の夢を追いかけて東京の大学へ入り頑張っていました。

    学資も、自分で働いて用意をした人で、親思いです。

    結婚をした相手とは直ぐに離婚をして、娘を二人を一人で育て、

    二人とも嫁がせて末娘は近くに住み、孫もいます。

    姉娘とは音信不通です。

    ”あなたのような母親になりたくない。会いたくない。来ないで。”

    と言われるそうです。

    RRは、母親としてこんな悲しい事はないと、

    ”私はここまで一人であなた達を育てて来た。家も買った。”

    と云う気持ちが強いのですが、

    娘たちに、”そこまで頑張ってほしいと言った覚えはない。

    もっと、家族と家庭がほしかった。” と、言われたとか、、、。


    姉は一人で自宅も買い、社会的には申し分のない自立をした女です。

    去年、田舎にいた両親が二人とも痴呆気味になった時には、

    ちょうど体調を壊して仕事を休んで家にいた為に自宅へ引き取り、

    両親と同居をして世話をしてくれました。

    その後、体力の限界が来たからと、両親を施設へ預けると言いだした時、

    身内の誰も反対をしませんでした。

    将来は、末娘と一緒に暮らすつもりのようです。

    理由は、末娘は家事ができないとRRは言うのです。

    料理はもちろん、子育て、片付けができない。

    家中が、ゴミ屋敷同然で、時々行っては手伝っているが、

    それでは追っつかないそうです。

    一緒に住んで、家事全般をやってやりたいと云うのです、、、

    末娘は、相手の実家で子供2人と、夫の父親と一緒に暮らしています。

    実は、RRは、両親を施設へ入れてから、

    末娘の夫が、どうぞと云ってくれたので同居を始めたのですが、

    一緒に住み始めてみると、末娘がなにかと母親を邪魔に扱う。

    それで今現在は、元の自分の家へ戻っているのですが、

    いつか、また末娘の家へ同居する為に戻る気でおります。

    それで、本当によいのかどうか?

    今まで離婚を除けば順風満帆で来たかのように見えるRRが、

    自分の老後と、子孫の事で悩み、どこが間違ったのか?

    cosmosさんへ訊いて来てほしい。と言うのです。  





    ご覧のように、人が、人生に望む事は、ほぼ同じです。

    しかし、実際の幸不幸の現象は個別的であり、個性的です。


    しかし、それとは反対に、

    近代化以降、合理主義の人間の扱いは、mass(集積)です。

    マスコミのマスそのものです。

    いわゆる、人間を大衆として捉え、ブームを起して総動員する!

    ブームと云うのは、個人に光を当てているように見せかけてはいるけれど、

    社会としてどう利益が出るか?

    国として経済戦力の為には国民をどう道具として使うか? です。


    男女平等、女性上位、離婚の自由、自立した女、経済的自立、

    その時々のブームに乗ってうまく生きて来たかのように見えるRRさん、

    その総決算が最後、人間的な悩みの壁に突き当たったのです。


    そう、人生が、四コマ漫画で終りならいいのですが、、、 

    四コマ目で、成功!    笑って終わり。     あはは。


    しかし、人生は続きます。

    続く、五、六コマ目以降は、

    あらゆる多面的に亘って、重層的に、

    途方もない予想もしなかったおつりを受け取らなければいけないのです。


    RRさんの間違いが始まったのは、そもそも今流の自由な離婚からです。

    ブームに乗っかって父権社会に適応したRRさんは、

    当然の如く女性本来の母性を喪失していきます。

    いわゆる女性の陽化、男性化ですから、

    家の中に『陽』男は、二人はいりませんから、夫を追い出す。

    夫が出て行くのは当然の成り行きだったのでしょう。

    その後、気丈なRRさんが働いて来たつもりなのでしょうが、

    それを冷静に見ていた姉娘がRRさんと義絶しています。

    こうして、姉娘は、自分の人生のバランスを取ったのです。

    片方、主婦として母として自立ができない妹娘の家に、

    RRさんが同居をして家事全般をしてやる事は、どうなのでしょう。

    主婦や母として自立をしようとしない妹娘に育てられる孫たちは、

    これから先どうなるのでしょう?


    この癖が、2代、3代と受け継がれて行く間に、

    最後は、母性の消失した家系は、活力が失われて行くはずです。

    『陰』の消滅した女系は、絶家に向う過渡期の一つの形です。



    実は、Rさんの子供も娘が二人なのですが、

    姉の方は、十代で男性に走った果てに二十歳前に離婚をしています。

    妹の方も高校を卒業すると間もなく、家を出ると云うパターンです。

    真ん中の姉の家庭でも、娘、息子とも家に寄りつかない、

    よく言えば自立をしていると云う事なのでしょうが、

    家族としての相互連帯感がなく、母子の関係が薄いのです。


    他の例では、

    社会的には小学校の校長をしている女性ですが、

    毎日の家計のやりくりができない方もおります。

    自分の洋服を買う時も、必要な生活費を夫からもらっています。

    社会で自立的に働き、地位や収入があると云う能力と、

    人間、男、女としての自立する力とは、無関係なのですね。



    まさに、女性の内実が崩れてしまっているのではないか?



    日本の国柄の奥底にある『陰』に支えられた父性の悲鳴が聞こえる!!!

    母権社会の父性を守る夫は、支えを失っているのです。

    これが、日本の男性がぐっと踏み止まり堪えている処でしょうね。


    このように日本は、

    近代化でなだれ込んで来た西欧の父権の論理性に、

    西洋の征服と支配と欲望を肯定した近代合理主義の『陽』の論理性に

    140年間、染められ続けて、

    我々、現代の日本人は、

    とうの昔に失ってしまった社会道徳や家庭道徳の崩壊のせいで、

    今や将に、

    我が身や我が家を守る事も出来ずにいるようです。








    これを、

    余程しっかり、それを客観的に捉えるようにならなければ、、、

    食い込んでくる父権社会の論理と

    戦う事もできないのではないか?





    元々の日本の『陰陽』のバランスを見据えた母権社会の構造が、

    西洋父権社会の制度や法律、学問によって破壊されている。

    この現状が、

    今の日本社会の無力感、行き詰まり感でしょうね。



    道徳は、めんどうなものですが、

    『陰』の存在を知らないキリスト教父権社会の論理を

    唯一、食い止める事ができるのが道徳性なのです。


    家庭、家族を守るのも、自由ではありませんよ。

    道徳なのです。

    目に見えない徳性を重んじる心です。



    命が最上と云う価値観の『陰』の現場を守らなければいけません!


    家庭には、権力が最高と云う西洋父権社会の論理は侵入させないで!

    効率や競争は、外でおやりになってください、と。


    最終リミットのデッドラインを模索しなければいけませんね!







    では、、、






    長い記事を、最後までお読みいただきました事、

    感謝申し上げます。


    今日の記事は、むずかしい部類に入りますね。  あはは。

    いつも読んでくださる方には、スーッと入ったかしら?


    鑑定が立て混んで、PCの前に座る時間が少ない為に、

    更新が不定期になっております。

    ご了承ください。


    よき一週間を、お過ごしくださいね。































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    どうぞ宜しくお願いします。

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    家系・個人の運命鑑定
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