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12/02 11:06 |
自然観 3/4 歴史学者のトインビーは、西洋文明の終焉を見通し、東洋に期待をしていたのです。Category : いのち/ふしぎなるもの
![]() 冬を迎える木立から差し込む朝日 今日は、湖面のキセキレイの声 を聞きながら! 【前置き】 難しいのでもっと、分りやすく書いてくれというご要望をいただきました。 分りやすくと心がけてきたつもりですが、、、 もっとですね !(笑い) 。....。..。....................................................................。....。..。。 140年以上も前に、わが国は、西洋文明を取り入れるようになりました。 それは、例えば、 西洋料理を楽しむのなら、テイスト・味を楽しむだけでなく。、 あ! フランス料理っておいしい~。 食べる楽しみが増えたわ! あはは! それだけで済まない、と、いう事なの。 。。 その成り立ちの歴史や精神、一切合財を味わうことになるのですよ~ そういうことを、意識する余裕が、 あろうが、 なかろうが、 私達にとっての都合が、いい事も、悪い事も、 それらがもたらす、全ての因果応報を全部受け入れて、 私達の心、五感を通じて体へ命へ取り入れると云う事です。 そう認識していたのかしらん? 鎖国を開国へという時に、その覚悟があったのか? 、、、まさか! 西洋は、すばらしい!!、 利用しなきゃソンなんだ。 西洋に追いつかないと、列強に負けてしまう~ 日本の意地を見せないと、欧米に馬鹿にされるぞ~~ 開国しないと、日本の国を潰されそうだ~! 助けてくれ~ いろいろの欲望と、成り行きで西洋を取り入れ、取り入れ、真似て、 さぁ、目的のミイラは取れましたか? あはは。 じつのところ・・・ ミイラになって、うろうろ・・・しているのかしらん~☆!? 心臓と目を抜かれて、心も体も抜け殻のようになり、 西洋という包帯で全身をぐるぐる巻きにして、 ” 日本人はいやだから外人になりたい~ 顔も整形してアメリカに住みたい~ と、 呟いているのかしらん~☆? あはは~ 文明というものは、一切合財! そういうものなのです。 法律から、食料から、病気から、菌まで、 全部染ってしまう物なのですよ。 頭から足先まで。 骨から心まで。全部変えてしまうのです。 自分が利用するだけだって、思っていたとしてもです。 そのように、自然の存在である人間のたたずまいと言うものは、 心だけ、体だけとはいかない、そういうものです。 心と肉体といっしょで一つの命、 つまり、東洋では、精神と肉体は、一体不二のもので、 又、人間と自然も一体と捉えると、前回書きました。 でも、東洋的といい、西洋的といい、あるいは、他もそうですが、 真の自然観から見たら、これも仏教的な見方を、お借りしますが、 それぞれが、部分観=部分智に過ぎないのではないかと、思います。 それでも、兎に角、西洋と、東洋を比べて見れば、( 悪趣味かな?) やはり、西洋の自然観よりも、東洋の方が、優れているのではないか、 私はそう思っています。 身びいき?そうかも知れない~~ (笑い) 大航海時代、産業革命、 未だ地球の全てがわからない時代、 資源が無尽蔵にあるという幻想を抱いていた時代は、 西洋の二元論的思考で ”自然というものは、人間が発見して、開拓して、開発して、征服するものだ ” と、主張しても、まだ良かったと思います。 余裕なのです! しかし、今、地球のすべてのパイが限られているという事が分ってしまった 状況下では、人類が地球を征服するという思想、自然観を持っているとどう なるのか、 心配と不安がいっぱいです。 このままじゃ危険ですね。 きっと、地球を取り巻く成層圏には、そういう不安な意識が雲になって溜まっ ているのではないでしょうか? (笑い) この事は、数十年前に歴史学者のトインビーは、西洋文明の終焉を見通し、 彼はその当時、これからは東洋の文明だ、と期待しました。 人間が自然の中で生き伸びていく中で、人間の心の中で大事と思うモノや 基準が変化していくのに、生活が変わらない訳は、ありえません。 そういう意味で、基軸を何にするかというのは非常に大事です。 これが、哲学というものになるかと思います。 そうみれば、哲学って、生活に身近なものなのです。 初めは、自然における差異に応じて、東洋、西洋における人間の営み、 生きる為の教訓、自然に対する知恵、思想、おおもとの教え=宗教など の特長が、その地域の必要に応じて生れたのですね。 ここで、思い浮かぶのが アラブ諸国等の姿です。 どんなに西欧が、 。..*☆゜キラキラ~*☆。.. して見せても、(笑い) こっちの水は、甘~いよ~と言われても、 自国の宗教と風俗を失っていない、堂々としている誇りある姿です。 彼の国の男性たちが取り組む宗教行事のあの礼拝の姿は、 日本の若者には、かっこ悪い、ウザイ、に映るのかしらん~? と~んでもない! 彼らは先祖から受け継いだ彼らの信念を守らないと、他民族に浸け込まれ る、滅ぼされるということを分っているのですよ。 彼らのいのちの継承の川上へ感謝と尊敬の念を失っていないということの 証しでしょう。 砂漠の民としての先祖の歴史から、それを守らないと、 規律を失ってしまうと、内部から崩壊して、我が民族が、寄る辺なき民に なると云う事が、骨の髄まで沁みこんでいるからでしょう。 自らの知恵を失ったら、どうなるか、分っているのですね。 もちろん、石油の力もあるわ。(笑い) しかし、それだけなら利用されてしまうだけで終るかも知れない。 国の有り様はいろいろあって、比べられるものではありませんが、 宗教の差異はあったとしても、、、、、、自国の伝統を守り、堂々と、 彼の国々は、本当に心から尊敬に値する国々だと思っています。 そう考えれば、自分のはっきりした意識で選んだわけではないけれど、 長い歴史や伝統のある日本の国土に生まれて、住んでいると云う事実、 現実は大事にしなければいけないですね。 原因が意識で見つけられない、無意識で成り立った現実、 それを運命的と呼んでもいいと思います。 その運命的に生まれ来た日本で、(笑い) 約3000年前から、 日本という国土に、生きた人々、 私達の先祖と呼べる人々が、幾度も失敗を乗り越えながら蓄えた知恵、 守ってきた方法、身に付けた節度、それらを知らず無いものとして無視し、 自分が好きなように、勝手に何を選んで生きようといいんだ! それが自由でしょう! となるのかしらん? それでは、あまりにも未熟なまま、退行した選択に陥ってしまう、 精神的な原始に戻る事にはなりませんか? 人間にとって、何も選択しないという状態はない、 それは、ピュァーでも、真っ白という白紙状態でもない、 ただ、それは、無秩序な場当たり的な、無目的な今という時を見つめただけの ものにならざるを得ない。 つまり、目先の損得的な経済観や、欲望に支配されるエゴのスパイラルから 逃れられないルツボの中を周回するだけにならないかしら? 現代は、それが、そのままこの地球の存続にまでダイレクトに結びついてし まう不思議なポイントに、私達は立たされているのですね。 誤りの自然観が、 その自然そのものを全破壊するかもしれないポイントです。 (次へつづきます ) -----------------------------------------*・・+"*☆★☆." 記事は無断転用なさいませんように、お願いします。 [一部、版権]がございます。権利は放棄しておりません。 どうぞ宜しくお願いします。 |
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12/06 08:34 |
自然観 4/4 1000年後に、この日本列島に日本人は、住み続けていますか?Category : いのち/ふしぎなるもの
![]() 高原の中の野辺の小路をさまよって・・・ 小鳥のさえずり (4分53)をどうぞ! 今日は、自然観の最後です。長いです。 覚悟してお読みくださいね。(笑い) まず冒頭に、 狭い誤った自然観からくる科学の応用の暴走について、列挙します。 そして皆さんとともに問題を、共有したいと思います。 『孫の孫~まで伝わる汚染』についての実態です。 世の中は健康を害するものにあふれているといっても過言ではありません。 実は胎児の「へその緒」から、 かつての農薬、PCBやDDTが検出される確率は、 PCB類で100%、ダイオキシンで100%、DDTで85% です。 さまざまな先天性異常が報告されているにもかかわらず、 先進国では使われなくなったDDTが, 発展途上国でマラリアの予防に使われていたりします。 河川や湖岸の湖底からもほとんど100%検出されるそうです。 販売中止になってから30年以上たつPCB類やDDTが、 「へその緒」に残っているということは、 現在、私たちがなにげなく 土や水や海や私たち自身の体を化学物質で汚す行為が、 後々、孫の孫まで祟るという事です。 他にも、かつて農薬として使われ、船底の塗料にも使われた トリブチルスズで100%、 イタイイタイ病の原因ともなったカドミウムで50% という数字が報告されています。 この事実は、私たちが生態系のピラミッドの頂上にいて、 自分たちが撒き散らした化学物質を、 自然の中から時間をかけて徐々に濃縮しながら、 自分たちの身体の中に取り込み、蓄積していることを表しています。 これらの化学物質は非常に微量で生命に作用します。 ダイオキシンは濃度1兆分の1という微量で人体に作用します。 その他の環境ホルモンとなる物質も 10億分の1という微量で人体に作用するといわれます。 この時間をかけた自然からの生態濃縮の胎児への影響が、懸念されます。 胎児、とくに受精後8週ぐらいまでは、 全身の臓器ができる人生でもっとも細胞分裂の激しい ホルモンの作用も活発な時期です。 胎児と母親は胎盤と臍帯でつながれていて、 本来は、へその緒と胎盤が、母体から有害な物質や病原菌が 入り込まないようにする関門となっているのですが、 さまざまな化学物質がこの関門をくぐり、胎児を汚染しているという事です。 さらに、DES(ジエチルスチルベストロール)という擬似女性ホルモ ン剤は、妊娠中に服用すると胎児が成人後、膣がんや不妊など、 成長後に発症するというものです。 男性のY染色体も減少しつつあり、将来消滅するという報告もあります。 かつて「沈黙の春」の著者、レイチェルカーソンが 「地表を毒薬攻めにすれば、 生きとし生けるものすべてにとっての環境が破壊されてしまうこと くらい誰でも分かることではないか。」 と、叫びました。 母体の水銀汚染。 へその緒の血である臍帯血が、水銀に汚染されてるという報告では、 アメリカでは6人に1人、63万人の臍帯血から水銀が検出されています。 石炭火力発電所など、さまざまなルートを通して 無機水銀は有機水銀となりマグロなどに生態濃縮して、母体に蓄積されます。 予防接種のワクチンに含まれることのある有機水銀の添加物、 チメロサールによる水銀の体内への取り込みによって、 新生児の白血球異常や重度の免疫不全、脳の発達障害もあります。 日本よりはるかに予防接種の盛んだった米国では、 2008年中でも1000件に昇る自閉症と チメロサールの裁判が繰り広げられているといいます。 チメロサールとの因果関係はともかく、 1970年代まで自閉症などはまったくなかったのに、 各国で自閉症が100万人を超す数にまで増えています。 化学物質による汚染は人間だけではなく 1998年、イヌイットのハンターが奇形の動物を採集し、 目の見えないカリブー、毛のないアザラシ、雌雄両方の性器を持つ シロクマたちが報告されました。 私たちは、科学の進歩によって 85000種もの化学物質を作り出しました。 そしてその化学物質の大半が毒性の検査をされていないままの状態です。 「女が、わが子を母乳で育てるのに二の足を踏むようなら、 間違いなくそれは人類への警鐘である。」 (シーラ・ワット・クルティエ イヌイット周極会議議長) 今は、まさに、そういった時代です。 なぜ、こうなったのですか? どういう思想が、 科学に、経済に、この状況まで、許し続けてきたのですか? 未だに止められないという事は、有害な思想としか思えない・・・・・ まさに、西洋文明の自然観がもたらした科学の進歩。 その進歩が、私達にもたらした 物質文明のおかげで成り立っている私たちの生活。 その日々の生活が、脅かされています。 生命ある自然が生死の境を彷徨っています。 今時、遺伝因子は3000年、 なんてことは時代遅れかも知れません。 遺伝子組み換え作物だって、 日本に限って人間が食べているのですから、、、、、 他国が、家畜にしか食べさせないそれを、 日本は日常の食品の原料にし、味噌や豆腐や醤油、ほとんどの菓子類に 入れて国民は知らされずに食べている現状・・・・ さるA国から輸入をしている日本は、 何故、断れないのでしょう? 他国は、毅然と自国の基軸で持って輸入禁止にしているのですよ・・・ 何故、日本人だけがこういう目に会わなければならないのでしょうか? 日本人が自らを守る最低の基軸を放棄してしまったからですか? 遺伝子組み換え食品を食べ続けた その結果、 日本人がどのような結果に導かれるのかは誰も分らない・・・・・・・ 分からない壮大な実験です。 科学者だって!分らないのよ! 細胞の染色体のどの位置に組み替えた遺伝子が滑り込んだの? それさえ分らないまま、 組み入れ先の細胞のDNAに任している。 つまり自然のシステムに成り行きで組み込んで、 その先も、 成り行きにまかしているだけだからです。 なぜそれ以上、科学者が分らない? それは、根本的に科学が自然をリードしているのではなくて、 科学をリードしているのは、自然の方なのですから・・・・・。 科学は、自然のすべてを網羅していないのですから・・・・・ 人間の知りたいという未知に対する欲望のままに、 手探りで科学は、自然のなかへ侵入していっているだけなのです。 勝手に、自然が黙認していると誤解して・・・ その因果応報が、自然からどんな形で返ってくるか? さぁ~だれも分らないのです。 見えない世界への、これが、冒険と言えますか? 新・大・陸・発・見 と同じ次元でやったらダメです!!! 自然を軽視した傲慢そのもの! これが科学のもたらした進歩なのかしらん? それより、せめて命を繋ぐ食料ぐらい、 自給率100%にしてほしいですね! 日本人として、この国土、気候、海、空がはぐくんだ食べ物を食べたい~ 此処で生きてきた祖先たちが何を食べてきたのか、この風土に合ったどんな 思想を培い、国土や民を守ろうとしてきたのか、 どう苦労したのか、それをきちんと知らなければいけません。 その知恵を知らずして、、、。 此の上に、 これから、どこにも誇れる自分たちの文化が築けますか? 少し、静かになって、考えてみたらどうかしらん? 経済、財政の健全化、無駄の排除、 それらもとっても大事な事です。 しかし、それも命あってです。 命の根幹が侵食されている現状を、放置している国柄で、 その上になにをしようというの? 分らないわ~~ 本末転倒です! 経済はあくまでも道具です。 道具をどうするかという議論だけに終始して、 いのちを守ろうとする理念がない・・・・・・ たしかに、ないはずです。 それを、 基軸を、 日本は捨てたのですから。 目的・魂を捨てて、手段・手足だけを大事にする愚かさ、気づいてほしいな~ 私利私欲のオンパレードで、”今だけ”を競い合う政治。 所詮、主客転倒のオンステージで、 枝葉をいくら大事にしようと、辿るルートが、 滅びの下り坂であることは、変えられませんよ! 自分の姿を鏡で見て、反省をして、捨てた基軸を探し出して、 魂を取り戻す事しか、このパラダイム変更はできないでしょうね・・・ 個人に於いて、 自分の生活と関係ない処で、国が滅ぶのではないのです。 同時に個々の人間の中から徳性を重んじる心が抜け落ち、蒸発する。 女が女らしくなくなり、 男が男らしくなくなり、両性の資質のよさが消えます。 夫婦の形が滅び、 親子の立場が転倒し、 家庭や家族が空洞化します。 子が生まれず、娘ばかり、 現在、20~30代の人は、結婚しても 半数が子供はいらないと考えています。 家族が滅ぶ、家系が滅ぶ、が同時に表出する。 社会的には、離婚、母子・父子家庭が増え、単身者が増え、 生活保護者が増えていく、 心身両面の人らしい生活が自立しなくなるということです。 それは、国の担ぎ手が減り、 国にとって納税者が減っていくということです。 デフレどころか、いのちの負の循環です。 国の創造性の衰退です。 経済は、陽の現象に過ぎず、 その本体、陰の消去こそ国や民族の衰退の源です。 これが、源を捨てた民の辿る崩壊のスパイラル、姿かと感じます。 1000年、いや、100年後に、 この日本列島に 日本人は在るのでしょうか? 自然が豊かに恵まれた生活が、営まれているのでしょうか? 人に尽くす、やさしい心根を持った日本人は、住み続けていますか? それには、自らの持っている遺伝因子を発揮するために、 命の力・陰徳を、いのちの継承の川上から流れてくるものを十分に受け取り、 感謝と尊敬とともに自らの命の中へ取り戻す事ではないの? と、つぶやきながら・・・ この記事を終りたいと思います。 ながく、お読みいただいて、お付き合いくださって、 どうもありがとう。 完 参考文献 東洋経済新聞社「アメリカの毒を食らう人たち」 著者ロレッタ・シュワルツ=ノーベル 技術評論社『へその緒が語る体内汚染』 著者 森千里 戸高恵美子 中公新書『胎児の複合汚染』 著者 森千里 小学館『胎児からの警告』 著者 長山淳哉 -----------------------------------------*・・+"*☆★☆." 記事は無断転用なさいませんように、お願いします。 [一部、版権]がございます。権利は放棄しておりません。 どうぞ宜しくお願いします。 |
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12/12 22:57 |
★財運 財は、必要不可欠の道具ですが、あくまでも、道具です。Category : 運命学
![]() 初冬の富士山を眺めながら 今日は、 ラフマニノフ をどうぞ! ピアノ協奏曲第2番 第1楽章 (10分57秒) 福、禄、幸、吉、寿というような縁起の良いと言われる漢字があります。 その中の【福】【禄】【寿】について、それぞれの意味を、 【福】とは、家庭の幸福をいい、 【寿】は、元気で長生き、よろこばしい長寿のことです。 【禄】とは財運、律令制で身分に応じて与えられた綿布・鍬(くわ)・穀物、 後世は知行地・扶持米(ふちまい)・給金。祝儀、引き出物。 今日は、【禄】、これを取り上げようと思います。 運命学では、金運といわずに、【財運】といいます。 財運について全部書きますと、一冊の本になります。 今日は、大まかに、少し役に立つ程度にさせていただきます。 金運は、世間における" 通俗的な占い "では、話題性がありますね! よく取り上げられる材料です。 今まで 取り上げた " 運命の人 " や " 復活愛 " と同様に、【金運特集】と表紙にコピー( 宣伝文 ) が書かれてあれば、 それは、たぶん、その本がよく売れるため? でしょうね。 (笑い) 何事も、資本主義社会では、その視点を忘れないでください! ほ。 それは誰もが、お金がいっぱい入ってくる運を、望んでいるから? 多くの人の関心事であると云う事は、間違いないのでしょうね。 特に" 運命の人 " や " 復活愛 " は、 どちらかといえば女性が関心を持つようで、 " 金運 "は、どちらかというと男性が、関心を持たれるようです。 時として、 男性週刊誌がその特集を組んだりしているのを見かけます。 財運といいますと、お金が入ってくる事、 それによって吉や幸がもたらされる状態の事という風に捉えるのですが、 それを分りやすく、例としてあげるとなると 芸能人、売れっ子のタレント、トップのスポーツプレーヤー、等の姿を、 思い浮かべていただければ、あれが一応【禄】に恵まれる状態ですね。 そういう人の命式を鑑定すると、 強い財星がある人ばかりです。(笑い) いろいろ能書きを喋っている人でも、 本質的には、財欲が強い人ばかりです。 それに、株や投資で大きな額のお金を動かす、これも【禄】と言えますが、 利益を得て、資産を蓄えるかどうかは、 また別の種類の【禄】に恵まれていないとだめなのです。 いわゆる、動かす【禄】、蓄える【禄】、性質が違います。 見せる【禄】、盗む【禄】、犠牲としての【禄】、さまざまあります。 このなかで、 ”【禄】に恵まれる ”というような言い方は、 いかにも東洋的な言い方の一言文脈で、 意味の中味が幅広く、意味するところが深すぎます。 それよりも今は、 一般的な西洋文明的な分析的な言葉で説明する方が分りやすい かもしれませんね。 東洋的表現を西洋的な意識的、分析的言葉に置き換えてみましょう。 【禄】には、emotion (感情) も reason(理性)も motivation(動機付け) としての財運があるといったらいいでしょうか? 変な言い方ですね? (笑い) ① 財運により労力を惜しまないから財に恵まれる結果がある cause of ② 発端となる財運 the origin of ③ 要因としての財運 a factor ④ ①に戻って、結果として財運に恵まれる、と言うのが適当でしょうか? 運命学でいう【禄】に恵まれる状態、とは、 ①~④が一体渾然となっている状態です。 えっ、難しい? 分りにくくなりましたか? あはは~ 【禄】は、財運ですから、生きていくのに必要不可欠なものです。 ⑤でも、財だけあれば言いという様なものではなくて、 東洋の知恵は、 ⑥徳のない財運は、賎(いや)しい運、『賎命』(せんめい)と 名付けています。 ⑦徳と知恵のない財運は、周りに策略家や嘘つきを 呼び込んでしまいます。 ⑧いくら身辺に財運がころがっていても、自己の知恵と力が 及ばなければ、財を思い通りにできなくなる運、 貧者であると見抜いています。 東洋運命学を産んだ東洋思想には、 キリスト教西洋文明から出てきた自由主義経済、市場原理主義、 投資ファンドのような拝金的な経済・社会活動性を排しています。 暴走を押しとどめる価値観=中庸としてのバランス感覚 =均衡性が重要なファクターであり具わっています。 これこそが、東洋文明の真髄です。 日本においては、 その中庸の真髄を、141年前に、近代化と共に、 自らすすんで捨てた事こそが、 経済も政治もなりふり構わず西洋を真似て、 『徳』のエネルギーを『欲』のエネルギーに変えて来た事こそが、 国の運命を『賎命』にして、 国の財運を傾け、 今の経済の混乱の渦の中に、 国民を落とし入れることになったのでしょう。 徳や運が尽きてしまえば、 なにの策略をもってしても駄目になります。 ただ⑤から⑧への坂道を転落するだけなのかも知れません。 個人においては、 財運があっても無くても、生きるという意味は変わりません。 財は、必要不可欠の道具ですが、あくまでも、道具です。 頭でも、魂でもありません。 そこを、勘違いなさらないように。 そこを間違えれば、財があって無きが如し、という、 財から、楽が引き出せない、苦ばかりの財運になってしまいます。 お気をつけ、あそばせ~ ほほ。 みなさまが、よき財運と共に、 お祈りしております。 そして明日は、日曜日です。 よき一日、よき夜を、おすごしくださいね。 、 -----------------------------------------*・・+"*☆★☆." 記事は無断転用なさいませんように、お願いします。 [一部、版権]がございます。権利は放棄しておりません。 どうぞ宜しくお願いします。 |
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12/19 11:27 |
..。☆* 思い出の暖炉 。..*☆゜ 五行学の火の徳は、『礼』Category : 東洋思想
![]() 思い出の暖炉 チャップリンのライムライト を どうぞ~ 火といえば、暖炉、 京都の伏見にあるモンテッソーリー幼稚園の 玄関ホールにある暖炉を思い出します。 ヨーロッパでモンテッソーリー教育を学んだ園長の発案でした。 幼児が登園する朝、 家庭で、叱られたり、我慢したり、泣いたりしたストレスを、 教室へ入る前に、気分を切り替えさせたいという祈りの発案です。 パチパチと燃える薪の炎をみつめる事で、 火が心を癒して、 はつらつと園内で遊んで欲しいという、、、 そういえば、登園すると、 玄関でじっと火を見つめて動かない幼児が、よくいました。 いつまでも、いつまでも、、、 ほっぺから、頭から体まで、暖まって、そのまま放っておくと、 幼児は、気がついたように、元気をだして、 明るい笑顔で、自分からみんなの中へ駆けて入っていくのです。 誰が声を掛けるより、先生の励ましより、 子供は、自分で元気が復活するのですね。 対象は、火でもなく、流れる水、 その水の音でも良かったかもしれません。 通り抜ける風、風のここちよさでも、 よかったかも知れません。 自然に触れるだけで、人の命は癒されるのですね。 ちなみに、『火』は東洋の五行学において、 「礼」の徳にあたります。人としての振る舞いです。 そして、邪心、不義、邪悪を鎮めます。 今でいう、邪悪の焼却、消毒ですね。 衛生、清潔、正しく命を守り、人の命を崇める思想の始まりです。 人類は、 太古の昔、 火を手にしてから 動物とは違う運命を始めました。 -----------------------------------------*・・+"*☆★☆." 記事は無断転用なさいませんように、お願いします。 [一部、版権]がございます。権利は放棄しておりません。 どうぞ宜しくお願いします。 |
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12/29 13:23 |
東洋的思考、言葉の良さについてです。Category : 身近な物質文明
![]() ゆきだるま おそらく、今年最後の更新になります。 年末の慌ただしい時期、お気に入りの曲です。 マーラー 交響曲第5番 第四楽章アダージェットを どうぞ~ 今日は、東洋的思考、言葉の良さについてです。 特に漢字は、とってもアクティブな意味を豊富に含んでいます。 ごらんのように、西洋文明の分析的、説明的言葉を使って、 東洋的な言葉の中味を翻訳していたら、 いつまでもたっても、頭の思考は西洋文明的思考から抜け出られません。 まず、このフィルターを抜け出る事、その努力をしましょう。 実際、これは、とても難しいことです。 しかし、やらなければならないことです。 なぜなら、西洋文明の理論的、説明的言葉で片がつくほど、 この世界の存在は単純ではありませんから。 英語が得意とする分析した言葉や、知識で、文章に表されて、 全ての姿が分るほど、宇宙、自然は簡単ではありませんから。 西洋文明的思考の言葉を繰っているだけでは、 自然も、人間も、正観(しょうかん)を得られない。 そう思うようになりました。 正観とは、仏教用語で、邪観に対する語です。 中正真実なる悟りを意味します。 あまりに知識ばかりを駆使しますと、中味が抜けます。 間抜けです! たしかに、数で表されたら掴みやすいという面もあります。 単純に的確な言葉で言いえたら、そうっか!と思うこともあります。 しかし、それは、的確であっても、それそのものではありません。 仏法では、それそのものを掴むのに、まず、自己のなかにある妄想、偏見、 いわゆる偏った観方を失くす修行が多くあります。 説明でもなく、理論でもなく、数でもなく、肯定でもなく、否定でもなく、 智慧によって、それその物の存在のなかに、一体となると云う事です。 知識があるということは、 真実をありのままに掴むことが、難しくなります。 なぜなら、知識も、説明も、理論も、意識も、 自分がそれそのものの存在の【外】に在る、という立場です。 肉薄といった処で【外】です。一体にはなれない。限界の露呈です。 まず、現代の西洋学問的言葉は、心と体をバラバラに捉えています。 対象のモノの分析の時に、心が置き去りにされています。 又、心を分析する時、モノとの関わりが、抜け落ちています。 決定的なのは、 心もモノも時間軸で変わっていくと云うことが無視されています。 だから、学問をしたからといって人格や幸せとは、=にならないのです。 こころと+からだが=幸せ、とはいかないのですね。 わが国にある「絵に描いた餅」という表現に似た表現が、 英語にあります。 「 Pie in the sky 」空にあるパイ、です。 餅もパイも、理屈や知識のなかにあるのではありません。 私達の先祖は、141年前まで、 東洋的な文明、文化の豊穣な知恵を含んだ言葉を使ってきました。 それで日々の生活、自然との共生を営んできました。 自己の根がしっかりしていれば、外来文明、外来文化という物を、 根の栄養として吸収することもできますが、 現在の日本は、根を断ち切り、根無し草です。 そして、外来のものを接木しています。 言葉も、そうです。 漢字の形は残っても、中味はもう、外来とはい言えない位に蔓延った 西洋文明、西洋文化の接木の意味に摩り替わっています。 141年前と比べると母国語の言葉に、力がありません。 もはや、今生まれてくる子供たちは、この西洋文明や西洋文化を、 外来とは、受け止めないでしょう。 自国の当たり前の、『自前』のものとして受け止めるでしょう。 これからは、『自国の歴史』から学ぶことが重要になりますね。 自国の文化を、子供のころから何か一つ身に付けると云う事が、 それには、役立つかもしれません。 ある時には、知識はカケラですから、 全体ではありませんから、 無駄なカケラは捨ててもいいでしょう。 捨てる事で救われることも、多いはずです。 大掃除の時に、捨てればいいものは、多いのに、 馴れたものは、捨てられません。 心がどこかにくっ付いているからです。 物を整理するということは、心の整理ですね。 心 と、体 は、ひとつの命です。 西洋文明のおかげで、私達は、そういう観点を失っています。 失ったおかげで、得たものは、物質の天界です。 仏教の言葉で、『色界・しきかい』=物質の世界といいます。 三界(さんがい)の中の一つです。 三界とは、欲界、色界、無色界のことです。 くわしくは、省きます。 ある意味、現代文明はその色界の極みを具現しつつあります。 今、私達はその色界、物質の天界に居て、命が苦を感じています。 物質に囲まれて、幸せではありません。 心を込めているのに、口から発する言葉からも、なぜか、 物質的なニオイがします。 今、命が感じたものが、心と体に苦の現象となって現れています。 私達は、その苦に、立ち向かわなければならないでしょう。 2010年とは、そういう年の始まりになります。 逃げてはいけません。 みなさま、よき新年を、お迎えください。 ありがとう---+"*☆★ -----------------------------------------*・・+"*☆★☆." 記事は無断転用なさいませんように、お願いします。 [一部、版権]がございます。権利は放棄しておりません。 どうぞ宜しくお願いします。 |