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    ( 命の継承と運命 5.)  まえがき  なぜ、恋愛でなく家系鑑定なのか

    Category : 絶家の家族関係
    花小宿玄関


      挿し花


                                        



    今日は、

    ずいぶん前、2011年7月16日の記事にいただいていました

    メールコメントへのお返事です。



    ( 命の継承と運命 5.) なぜ、恋愛でなく家系鑑定なのか 






    家系継承と運命 の記事としましては、
    (継承のハンディ と運命 4 )以来の記事になります。


    シリーズ名は変わりますが、記事のNO.は、通しNO.とします。




    はてさて、今日のまえがきは、

    おそらく長くなるような気がしています。


    あらっ!  いつもじゃない? って?       ほっ。




    長くなりましたら、次回へつづくと云う事で、ご了承ください。







    では、これから前置きでございます。    あはは。



    いわゆる運命鑑定、俗に〝うらない”と云うものは、、

    恋愛占いが主体だろうに、家系の運命や道徳や近代化って? 

    おかしくない?


    そう思われる方もいらっしゃるでしょう。


    何故に恋愛鑑定ではなく、固くて難しい哲学、思想なの?

    それでもって何故、家系鑑定なのか?

    その事を少し、書いてみようと思います。




    以前の記事で、進学塾を経営していた事は書きました。

    その当時の私には、

    徐々に現代の日本中にあふれている西洋的な事物=

    いかにも日本に元々あったような顔をしているニセモノ達、

    薄っぺらなロジックのニセモノ群への興味を失いつつ、

    西洋かぶれの疑似日本を引っぺがして、捨てられないか?

    東洋へ目を向け始めようとする萌芽が心の中にありました。


    それは、なによりも生徒たち、御父兄との出会いから学んだものです。


    まず、生徒間の個性の違いが、いわゆる生まれの干支で括られる感覚に

    目覚めたと、以前記事に書いたと思います。





    その体験がターニングポイント、出発点になったのですが、

    過去の記事にも書きましたM町との出会いなど、

    他にも過去の一切が肥やしになっているようでした。

    今回、その詳細を書く余裕はございません。

    私が、東洋へ、西洋近代化以前の日本を捜して、

    立ち返ろうとする手がかりが、

    その時すでに、気がつけば周りに整っていたようでした。





    物事が変化し、進むと云う事は、そう云う事なのでしょう。

    自分の力だけでは無理と云うものです。


    東洋へのイニシエーションを許された象徴の兆候が、

    周辺に現れて、自分の内奥と同じ次元の舞台が展開される。


    順風に手を引かれて、後方はお尻を押されて、、、 あはは。

    まがいものの西洋に見切りをつけて、

    東洋へ舵を切った。




    その当時、周りの人には、よくこう言っていました。


    不思議な、空から下ろされたブランコのようなものに乗って、

    後方から抱きかかえられるように、

    前へ行けよ!行けよ!と

    空へ押し上げられているような心がする、と。   





    進学塾での大勢の生徒たちから学んだものは、他にも、、、

    本当の優秀児は、作られるものではなく、発見されるものです。

    子供の成長に環境が大事と云うのなら、

    現在の両親と云う環境、父親の経済力云々だけではなく、

    目を凝らして見るべきは、

    それ以前の先祖群の環境なのです。


    この世に生まれた誰もが平等に持っている、我が先祖群です。

    誰も、逆立ちをしても、お互いに真似のできない環境です。



    そうは云っても、

    自分に、立派な先祖がいない場合はどうするの?   あはは。

    腹を決めて、これから自分がよき先祖になるしかない!?

    でしょう?    

    過去はもう、ようございます。 

    捨ててください。

    今から、これからですね――。




    大事な事は、常に目に見えない。

    俗に云う家風かも知れませんし、気質、体質の受け継ぎであり、

    まさしく受け継がれたDNAでしょう。

    継承された命に存在する無意識からのエネルギー、

    それが、

    この世という現象界へ表出して来る時、意識の癖が付くのです。



    その意識の癖を、おおざっぱに運と呼んでもいいと思います。





    そのエネルギーが、意識の癖を帯びて、

    その子の父となり母となる男と女が出会います。

    Fall in love ?  恋愛 ?    あはーっ。  

     
    いいえ、
    本質は、生物の命を懸けた遺伝子継承の闘いです――!  



    意識界には、もう居ない無数の数えきれない先祖群のエネルギーが、

    この世の現在を生き抜く子孫に注がれて、

    先祖の陰徳が、そのまま現在の子孫の存在そのものです。



    その証拠に、ずば抜けた優秀児は母親の育て方なのか?

    あはっは。 いいえ、  ごめんなさい! 

    皆、明るい人柄の女性でしたが、

    ずば向けて他の母親より優れていると思った事はありません。

    しかし、感心させられたのは父親の優秀さです。

    頭がいいとか、エリートとかではなく、やさしい誠実な男性。

    そして、その父親を育てた真面目で控えめな姑。

    根です!

    太い幹より頑丈な根っこです!   


    『陰』の存在です。


    嫁か娘である母親は、ともかく、、、置いておいて、   ほほ。


    こう云う父親の処には、

    黙って優秀児が、生まれ出て来るようになっているのか?

    そう、感心させられる出会いに多く恵まれましたよ。


    母親?   ええ、教育ママ的な人はいましたが、

    それで優秀な子供になったとは? 思えませんでした。

    共通項は、

    自分の夫を真面目な頼りになる夫だと信頼している。


    要は、母親が一人頑張っているような感じではなく、

    父親の男系の血筋が真っ直ぐ通っているような家系ですね。

    どんな嫁が来ても、家運が揺るがない。    あは。


    揺るがない信念でおだやかに生き続けて来た家族。

    そう云う家庭の継承を積み重ねて来た証しのようでした。



    その当時は、そこまでは分かっていました。   ほほ。






    結婚や家族は、自分の感情の好みや恋愛感情で作れるものではなく、

    手にする結果は、自分の意志の通りではないと云う事でしょう。




    当たり前の事なのに、、、



    現代人の多くは、こう思っています。

    幸せになるのに誰に束縛される必要があるの?

    そう! 好きな人と好きな結婚をするのが、人間の権利、幸せなのよ。

    邪魔しないで―――。       あはは。


    男女平等なんだから、 私は生まれながらに自由なんでしょう?

    どんな形の結婚をしようが、私の自由じゃない!

    私が不幸になったら、誰が責任を取ってくれるの?



    頭が、キーンとなる位、こう云う女性の声が響き渡るーーー



    近代的自我に目覚めた女は、立派に自立して社会進出を果たし、

    近代化以降の女性解放の思想と相まって、 

    近代的自我と云うペルソナが、真実の顔をしてまかり通っています。



    何を隠しましょうか、、、、、

    実は、私も、20代頃まで、こう思っている一人でした。

    しかし、幸いな事に、目の前の現実から学んだ事は、


    進学塾経営の頃は、高学歴のしっかり教育ママや、教師の子供が、

    かならずしもお勉強できる訳ではない事や、


    運命鑑定をするようになって分かった事は、

    好きな人、 結婚、 自由、 束縛されたくない、 が、

    =しあわせを掴む事ができない事でした。


    近代的自我の確立した女性は、

    近代と云う時流には乗っているかもしれないけれど、

    幸せからは、なぜか縁遠い。 その事実でした。



    恋愛鑑定の現実は、


    どうしても結婚したいと云う相手との相性を見ると、

    その相性は、相手の男性と一緒にいれば、此方の女性が病気になる。

    と云う相性だったり、、、


    好きだからって、結婚をしても =幸せじゃない。

    自分の母親の人生をコピーしたかの様な、夫の浮気と生活苦で、

    貧乏孤独地獄へ落ちてしまう相性もあります。

    そう云う運を引き寄せる為の様な一途な恋愛だったり、

    その運命を伝え切る事は、とてもむずかしいものです。


    人生と云うものは、

    猛烈な恋愛の後、しあわせの絶頂で一緒になったご夫婦であっても、

    さまざまな条件で結婚後、数年でどちらかが病気になったり、

    死に別れをするような不運な運命もあり、

    絶対に子供に恵まれない相性だったり、いろいろです。


    今の日本を作って来た戦前から戦中時代の人たちの中には、

    恋愛にそれほどのエネルギーを使わなくても、

    親や仲人が取り決めた相手と顔を見ないまま結婚式を迎えて夫婦となり、

    老いて、お互いが良い相手に恵まれたと感謝ができる境涯になって、

    すばらしい後継ぎと、多くの子孫に恵まれ、長命を得る人もいます。

    つまり、

    近代的自我意識を確立した自分の五感が行う認識が、

    常に正しいとは言えないのです。

    親や仲人が取り決めた結婚に従うとは、

    親や仲人の成熟した偏りのない意識を通して、

    無意識の表出としての経験に依る認識を信じると云う事です。



    時間軸で観れば、決してしあわせな姿にはならないと分かる恋愛を、

    まして、好きでたまらない! と言っている相談者に、

    ダメ! と云うのも、野暮です。    あはは。



    恋愛は、お好きになさってくださいって。。  ほ。







    この世の全てを、

    自分の意志で支配するなどできはしないと分かっているのに、

    片方で、

    自分の感覚が捉えた情報のみで、

    自分の認識した事が、正しく本当であると思う意識の錯覚。


    溢れる情報すら、

    誰かの五感の癖を経て意識化された一つの概念でしかありません。

    現代は、生の自然、実存在から遠ざかったカサカサの知識で

    さも、それが真実であるかようなロジックが、構築されています。




    錯誤の例をあげれば、

    核は、恐いもの。  

    no more ひろしま! ノーモアーながさき! と

    言ってきたにもかかわらず、

    原子力発電所になると、すっかり引っ込めてしまって、

    経済や政治のご都合主義が、原子力は、安全なもの。 

    と説明をして、

    1640億円もの寄付金を立地自治体に渡して、安心感とした。

    これが、物質文明の牙だと云う事を忘れて、

    安全だし、利得でもある、と思ったのでしょう。


    得るとは、失う事。  捨てる事こそが、真の得るなり。 

    そして、云わば恐い核施設を人間の生活圏に作ってきたのです。


    同じ物が、原子爆弾と原子力発電と言い換える事で、

    寄付金が加わる事で、こうも認識が変わるのか?


    意識のする認識とは、この程度のもの。

    時と場合により豹変する、無常の範疇です。



    この時、安全だと認識した住民の意識は正しかったのか?




    原子力発電所は安全、

    やっぱり嘘だった。 、、、ではないですか?

    3.11が起こって、この錯誤に気が付かれましたか?


    これは、

    核、原子力そのものの実体から遊離した知識、言葉を用いた嘘。

    いわば、

    それらは政治的経済的効率の認識による言葉がすり替わった

    政治、経済のバイアスのかかった安全認識だったのです。


    安全とは、命が安全と云う事ですよ!

    政治や科学の利権体制が、安全と云う事ではないでしょう?


    命に対する安全かどうかと云う判断に、政治、経済の認識を持ち込む。

    意識とは、そう云う欺瞞を平気でするやつです。


    意識と云うのは、局面、局面に、都合のいい正義の顔を出す。

    にせ、似非、ウソ、偽、の正義です。


    近代的合理主義の物質文明から生まれた三つ子である

    政治と経済と科学が、理念もヴィジョンもないままに、

    同じく近代的合理主義に染まった人の認識を騙せたと云う事です。 






    死の恐怖から自分が生き延びる為には、手段を択ばない。

    それが、五感を働かせる意識の本質です。

    人間の前頭葉がシナプスを繋ぎながら発達させた意識です。

    騙されてはいけないわ――。


    意識に無意識を背かせてはいけないわ――。

    そうしないと、人類は絶滅します。







    私達の意識がする認識は、誤謬を起こす思想に染まってしまえば、

    その思想から派生する誤謬は見抜けないのです。

    騙されるのです。



    現代の意識に偏重した近代合理主義の

    生物の存亡を左右する原子力を安全だと言い切る傲慢。


    安全だ、安全だ。

    安全点検をしたら原子力は安全だと云う二段構えの嘘を

    見抜かなければいけません。



    反って、恐い核ミサイルの方が、恐れを抱くだけ、

    安全なのかも知れません。。 。 





    これらは、意識の不完全さ、片手落ち、

    人間の意識の欠点、誤謬性の結果です。

    意識の一番の罪は、自らを完全と認識する慢心です。


    理性万能、意識万能、感覚万能のドグマから目覚めてくださいね。     



    何時の時代もそうですが、

    社会が一つの認識に染まると云う事は、危険です。


    約1/3がそうなら、後は1/3が正反対に、残りは中間層であってほしい。

    それもあって、東洋の復権を求めていきます。   ほ。








    家系の重要性。

    それは、意識の支配が及ばない、天の采配で作り上げられるものです。




     

    やっぱり、長くなりましたね。

    今日は、これで、まえがきだけで終わります。


    最後に、冒頭に紹介しましたメールコメントを

    お読みいただいて終わります。






    ”現在実母方が絶家になろうとしています。


    主人の実家の方も、

    家系を見るとあまり先行きが良い方向へ進んで行く様には思えません。 


    主人は4人兄妹ですが、男3人兄弟で、

    お兄さんと弟のお嫁さんは、どちらも姉妹ばかりです。

    長男の子供は娘2人ですが、色々揉め事があり、

    今はお嫁さんも孫も婚家の実家へは出入りしていません。

    そのお嫁さんの妹も、2度3度と離婚を繰り返し、今は1人です。


    次男である我が家は、娘3人です。

    私の実家は弟がいるので一応安心なのですが、、、


    唯一弟の所に息子が2人います。弟夫婦も一時は離婚寸前まで行き、

    今は元の鞘に収まり離婚は免れましたが、

    お嫁さんは婚家の実家へ出入りしていません。
     
    義母は、弟の孫(長男)を手をかけて育てた為に社会人になった今でも、

    とても可愛くて仕方がないようです。
     
    主人の妹は、一度結婚をして、今現在は離婚をして1人です。

    子供はいません。

     
    この先、実家の事も含めて、どうなって行くのか、

    自分はどうしなくてはいけないのかしっかり考えてみようと思います。”

     



    このご返事は、次回へ続きます。


    それまで、皆様のご家系と比べられたり、似たところ、違うところ、

    無意識の力も総動員されて、

    コメントへのお返事、次回まで一緒に考えてみてくださいね。



    では、また、つづきを...



    よき一週間をおすごしください。



































    -----------------------------------------*・・+"*☆★☆." 
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    テーマ : 家系・家族の癖
    ジャンル : 学問・文化・芸術

            

    ( 命の継承と運命 6.) 功利と近代的自我の残骸 1./ コメントへのお返事

    Category : 絶家の家族関係
    有馬温泉


    有馬の温泉ホテル 「花小宿」 の玄関



    この宿の次のような、コンセプトが気に入って使っています。



    現在私達の生活は西洋化し、

    それとともに西洋的な合理性も温泉地や宿に求められるようになってきました。

    ホテル花小宿は、温泉旅館の情緒とホテルの合理性を合わせ持ちたいと考えています。

    ホテル花小宿の課題は、現代の日本社会と同じような問題を抱えています。

                                         花小宿ホームページより







    前回、申し上げたかったのは、

    恋愛が、人生の純粋理性の自己意志の選択ではない。

    恋愛だって、

    自分を生み出した遠い先祖からのエネルギーの送り出し、

    先祖の蓄積したマニュアル上の現象の一部と云う事でした。





    えっ―――っ! そんな、わからない...

    えっ―――っ! そんな、つまらない...


    あはっは。  恋愛がつまらなくなる?

    だいじょうぶですよ!

    それは、それ。    あはは。



    そうせざるを得ない仕組みが、脳にはあるんだから、、、あはは。

    運命学でも、12年毎に巡る、異性運のツキが誰にでもあるのですよ。

    少なくとも、

    その時に子供を授けてやろうと云う天の配慮?    あはは。

    それは、意識的な生き方をしたら弱くなります。

    動物的な生き方が、自然なのです。    

    もともと、人間は、無意識で生きれば能力が出せる動物・類なのね!

    現代の意識社会は、真の意味の成長と生殖にとったら


    本当に、良くない!     ほほっ。






    命式で観ると、年柄年中、色事を好むフェロモンをまき散らし、

    何かにつけて男女問題を起こしてしまう、そう云う運もあります。

    これは、学歴、理性、知性? 関係ないと思いますよ。 あはは。





    あ、しかし、当然ですが、

    結婚をしたくないとか、できないとか、

    子供ができないとか、子供など作る必要はないのではないかとか、

    さまざまな違った人生をこの世で現象化する種々の運もある訳で、

    それら一人一人違う運を、位相と云う言い方をします。

    何かにつけて、無数の段差(グラデーション)があるのです。




    絶対に、すべて同じ人と云うのは、いません。

    全部違うのです。 





    東洋は、オンリー ユーの世界です。




    それなのに、それなのに、近代と云う悪魔は、

    全てを均質と捉え、横並びにした ”ゲーム” です。

    そう捉えてくださったら、

    もう、この虚無的なゲームに飽きてもいい頃なのです。

    全ての均質の中から、


    ナンバーワン を決めるゲームが、近代化です。

    だから、比べる、計る、効率、数値化、、、

    それが、金銭と云う人間の欲望と結びついて発達したのね。


    功利主義です。

    金権体質、拝金体質、物質文明の体臭ですね、、、くっさいー。


    今は金融が発達し、その金融が、兵器よりも

    先進国家、民主主義、国家体制を脅かしています。





    まだ、物質の世界だけを扱うなら、許せるのですが、

    あ、本当は許すことはできませんよ。   あはは。


    人間も同じように扱ってしまったのです。。。 .。

    意識は、馬鹿だから、、、

    まるで神のごとく、自然界には存在しない有り得ない概念を作った!
     
    権利、義務、自由、平等、、、さまざまな概念を工作しちゃった!

    その弊害が、人間の生命まで及んでいる。

    そう云う事なのです。


    まぁ。つまりは、近代化の思想の母体、キリスト教が、

    人間を説き切っていないから起こった誤りなのです。

    彼の世界は、狩猟世界。

    一番の獲物を捕る力を誇るのが価値です。

    そして、ナンバーワンが、獲物を分けるのです。

    分ける権利、支配、利権、覇権、既得権益etc  です。

    こうなりゃ、一番にならないと生きていけないでしょう。


    西洋は、ナンバーワン を決める世界なのです。










    いのちの継承がおかしくなっている?



    功利と近代的自我の残骸 と名付けたのも、


    今日からの( 命の継承と運命 )シリーズの記事には、

    近代化でもたらされた功利主義と近代的自我の本質、功罪を、

    踏まえておいてほしい内容になっているからです。




    なぜ、今までの記事――近代化の影シリーズ、や、

    昨年末からの近代的自我の記事を、

    書いて来たのか? 

    お分かりいただけますねー?


    これらは、( 命の継承と運命 )シリーズの為でもあったのです。

    我々に一番身近で切ない悩みである、

    後継ぎの問題。

    さして家柄と云うものがなくても、

    子の行く末を、子孫の繁栄を願うのが人の心の性でしょう。



    これらに、近代合理主義の三つ子である

    政治と経済と科学は、答えられないでしょう。


    と、云う事は、庶民の願いのささやかな悩みの解決法すら、

    理性や知識では、提示できないのです。



    これもあれも、全部、人の命の継承の奥義。

    特に近代化後の日本は、

    人らしい生き方の縦軸が失われているからです。

    その元凶こそ、

    雑草の如く日本の地面にはびこった、

    近代化の、功利主義と近代的自我のペルソナなのです。



    これは、ずーっと記事にして来ました。


    それで、今日の記事は、


    ( 命の継承と運命 6.) 功利と近代的自我の残骸 1.です。





    あ、やっと、本文にたどり付きました。    ほほっ。


    では、参りますー。






    前回の最後に紹介しましたコメントを、

    もう一度ご紹介します。

    ①~③、●、○は、編集で付けました。




    ”現在実母方が絶家になろうとしています。


    主人の実家の方も、

    家系を見るとあまり先行きが良い方向へ進んで行く様には思えません。 


    主人は4人兄妹ですが、男3人兄弟で、

    ● お兄さんと弟のお嫁さんは、どちらも姉妹ばかりです。

    ● 長男の子供は娘2人ですが、色々揉め事があり、

    ○ 今はお嫁さんも孫も婚家の実家へは出入りしていません。

      そのお嫁さんの妹も、2度3度と離婚を繰り返し、今は1人です。


    ● 次男である我が家は、娘3人です。

    ① 私の実家は弟がいるので一応安心なのですが、、、


    ② 唯一弟の所に息子が2人います。弟夫婦も一時は離婚寸前まで

      行き、今は元の鞘に収まり離婚は免れましたが、

    ○ お嫁さんは婚家の実家へ出入りしていません。
     
    ③ 義母は、弟の孫(長男)を手をかけて育てた為に社会人になった

      今でも、とても可愛くて仕方がないようです。
     
    ● 主人の妹は、一度結婚をして、今現在は離婚をして1人です。

      子供はいません。

     
    この先、実家の事も含めて、どうなって行くのか、

    自分はどうしなくてはいけないのかしっかり考えてみようと思います。”

     



    ここで、「家族」とは何か?  と云う問いも出て来るのですが、

    これは、あまりにも近代的自我のお得意なペース?   あは。

    何らかのロジックを構築して自己へ満足を持ち込む欲求から出た、

    自己中心性の自己正当化、他者を排除し苦しめる観念、

    あまりにも現実から遊離したスタンスです。


    そんな理屈ではない、もっと現実そのものを見なくては、

    ここでは、運命学の立場から、

    先祖から流れて来て、自分も今その流れの中、真っ只中にいる

    いのちの継承の現場、その流れに集中して行きたいと思います。

    ありのままを、見て、受け入れる、

    そして、重要なのは、その流れからの伝わるメッセージです。


    目の前にある現象は、無意識からの問であり、答なのです。




    いつか、「家族」とは何か?  については、書きたいと思っていますが、

    それは、現在生きている人間中心に傾くロジックになりやすいのです。

    自分に不利なロジックは、意識・理性は作りませんから、ね!   


     あはは。

    そこを、重々踏まえてくださる様に、、、


    より最重要なのは、自然からの現象を、そのまま見つめる事です。


    よろしいですか?


    以前、

    ( 継承のハンディ と運命 1)の記事に、


    次のように書きました。

    覚えていただいていますか?


    じつは、実は、

    その家系のご先祖様の継承のルール違反があったればこそ、

    次世代の跡継ぎの誕生に支障が出て来ると云う事なのです。


    先祖から申し送りされた継承の躓(つまづ)きなのです。





    この躓きは、

    一度、ほんの些細な事情で付いてしまいますと、

    きちんと訂正されるまで、

    くりかえしくりかえし子孫に出てきます。

    その躓いた試験に合格するまで、まるで、追試験のようです。




    先祖が誤った答えを出したから、

    それを訂正するように、と、

    無意識が、先祖の答案を子孫へ返してくるのですね。  ほほ。




    おもしろいですね、、、、、

    ほんとうに、無意識は、大先生です。

    なぜって、我々のいのちの源ですよ!     あはは。





    どう云う躓きがあるのか?

    それが、家系の運命鑑定です。

    実際の家系鑑定は、

    御先祖を含めて、

    生きている祖父母から生まれたての子供までを鑑定します。

    順番は、古い先祖からの順です。   ほほ。



    そうすれば、命の継承のステータスは下がっているのか?

    だんだん向上しているのか、分かります。


    先祖から子孫へ、その運命の川の流れを見定めて、

    『天』・自然から送られてくるメッセージを読み取ります。



    本当は、家系全体を観る事が大事です。


    宮大工の方が、寺院を修復する時に解体をして、

    使われている柱や梁の材木の年代や癖を見極めるのに似ています。

    今回は、

    それが、先祖の資料が、まったくありません。

    コメントの内容の文章の範囲での、回答、お返事になる事を、

    お断りしておきます。 ご了承くださいね。




    書かれた内容をまとめますと、下のような図になりますか。


    ★が男、 ☆が女を表しています。


      
    ★長兄  ≪ ☆嫁(姉妹ばかり、妹3度離婚で独身) 娘☆☆≫
           婚家へ出入りなし


    ★主人  ☆嫁(私・実家は弟あり)          娘 ☆☆☆
     

    ★弟   ≪ ☆嫁(姉妹ばかり)           息子★★≫
           婚家へ出入りなし


    ☆妹   1度離婚で独身                 子供なし



    御心配は、貴女の母上の御実家の事のようですが、

    詳しくお話しが書かれてありません。

    御主人の御実家に関してだけに限定します。


    みなさんも、上の図を見ながら一緒に考えてみてください!

    何か、今後の参考になるお気づきがあるはずです。

    まず、コメントの中の ●○①などですが、


    ●は、女性ばかりが生まれている。

    ○は、家族間の人間関係成り立っていない。

    ☆★は、子孫の男女の傾向です。

    ①~③は、ホッとできる安心材料です。


    二男であるご主人に嫁いだ貴女には、御実家に弟がいますから、

    まず、安心をしてどこへお嫁に行ってもいいのですが、

    御主人の兄=長男と、 弟=三男のお嫁さんは姉妹ばかりですから

    簡単にお嫁に行ってもらっては困る立場です。



    しかし、ここの社会通念的道徳が、今の世の中にはありません。


    かっての日本は、こうではありませんでした。

    小説家の谷崎潤一郎の例を出しますが、

    彼の最初の妻は、深川にあった芸子の置屋、そこに居た娘さんです。

    その頃の小説家志望の若い男性が、普通に遊びに行っていたらしい

    芸者の置屋で、そこのおかみさんが、群馬の田舎から連れて来ていた

    知り合いの家の娘なのですね。

    その群馬の家には、養母(実母ではなくその娘を養女にしていた)が一人

    残ってしまいます。 そこで、谷崎氏は、結婚の挨拶に養母の所に行って

    から、後々、この養母には、別の養女を紹介してやっています。

    自分は大事なあなたの養女を奪ったから、代わりをと云う風にです。

    養母が、その養女に婿を取って老後と家の後を託せるようにですね。

    年金や社会保障がない世の中での、相互扶助の仕組みだったのです。

    ただ、そう云う形式を守る中に、家を絶やさない。先祖供養を守る。

    その精神の本質が自然と守られていたのですね。

    裕福な家だからと云うだけではなく、

    例えば、借家住まいで、身寄りがない老女でも養子を貰うのです。



    これらは、現在、戦後の個人主義と社会保障に取って代わられています。

    形は、どうあれ、中身が崩れ去った現状が多いですね。



    しかし、二極化が起こっています。

    皆が、お嫁に行くのに、今更養子だなんて! かっこ悪くって。


    養子で家を存続させている考え方も残っています。

    今は、個人、その家の考え方で、残っていますね。




    何の根拠もない自由?が付く、自由な恋愛、 

    親に束縛されたくない、 二人だけのしあわせ、

    親と先祖を排した自遊空間? 二人のエゴのしあわせ、

    その拙いロジックを生む余地を与えたのが、近代的自我、

    法の下の自由と平等、と云う、西洋人が作った概念です。



    あまりにも、観念的過ぎて!

    東洋学をしていたら、幼稚にしか感じられないのです。

    自然界には、そんなものどこにも在りませんよ!   あは。


    あるのは、自然に逆らったら自然淘汰される。

    その種は、絶滅をするしかない。 と云う自然の法則です。




    道端の草でさえ、それを知って必死に生きていると云うのに、

    意識を標榜する近代科学の進んだ?人類は分からないのでしょうか?






    回りくどくなりましたが、

    上の表の【婚家へ出入りなし】のお嫁さんたちの原因は、

    そこらへんにあるように思います。


    近代的自我を体現して、自己主張をする娘に、誰が勝てるの?




    ほほっ。

    近代化以降の世俗の習いとばかりに、

    結婚は両性の合意で成立すると、民法に従っているのに、

    何がマチガイなの?    


    法律と云うのは、人の作ったもの。

    人として、最低のルールです。


    道徳とは、人として最高のルールです。



    社会において最低のルールは必要です。


    しかし、

    我々のいのちを、この自然、無意識の世界から送り出し、

    この世へ現象化させた無意識の世界の常識は?

    どのルールのレベルを、我々に要求すると思われますか?



    自己のいのちが大切なのであれば、

    他者のいのちも大切である.....


    自分の家の後継ぎが大事であれば、

    他者の家の後継ぎも大事なのです。

    相手の家が後継ぎで困る事のないように気を配る事が


    真の意味の”両性の合意” ではないのか?


    ここでは、”恩“ と云う人間の特性が抜け落ちているのです。








    御主人の御実家の継承と繁栄は、

    長男の家から三男さんの家に移っているのですね。


    厳しいですが、本質的に長男家は自然から廃嫡されています。


    我が天皇家の問題と同じです。


    三男さんのお二人の息子さんへ行くのが正しいでしょう。

    お姑さんが育てた、それが先祖との縁です。

    都合よく気に入っているのなら、あなたはそれをサポートして

    三男さんの息子、甥になりますね。

    立てて行かれるのが、あなたの陰徳だと思います。


    三男さんの二人の息子さんの継承も、難はあります。

    母親が、自分の御実家の先祖を捨てているからですが、

    夫の役に立たない相手が来るか、それとも独身を通すか、

    女性が出来ても子供が生まれないか? 

    生まれた子供は、女子ばかりか?

    生まれた息子を嫁が連れて実家へ帰るかもしれませんね。

    今までの母親の生き方の追試験がそのまま出て来るでしょう。

    何が出るかわかりません。



    これは、理想を言えば、

    二人の息子のうちの一人が、母親の御実家を継ぐ事ですね。

    これ以上は、命式を観てみないと言えません。

    ご了解くださいね。








    西洋からの近代化と云う、御上からのお達しに従っただけの庶民。

    それだって、言い訳は通用しないのですよ。


    本当に、運命学をしていて思うのは、恩を忘れてはいけないのです。



    いつのまにか、功利と云うハリケーンが、

    儒教や仏教の思想に恭順していた欲望をエゴイズムに変えて、

    近代的自我が、あたかも自然真実の自己主張のように、

    絶対的価値観のような振る舞いをするようになった。


    法の下と云う、具体的には選挙や政治や裁判所だけでなく、

    『陰』の奥院である家庭の奥の奥まで侵入し、吹き荒れて、

    家族道徳をなぎたおし、踏みつぶし、


    『陰』たるべき命を産み育む家庭を『陽』=闘争の場と化した

    そのありさま、残骸の事です。


    我が国にとって、

    近代を受け入れる事は、家庭道徳の破壊であったと云う痕跡。


    その道徳があった場所の隙間に付け入った功利主義と、

    家制度の崩壊に取って代わった近代的自我の個人主義の放縦ぶり。


    この二つが、人の品性を守って来た庶民の道徳性を

    弄(いじ)くり形も亡くしてしまったさま。


    これが、

    空前の物質文明を謳歌している我々の足元の現状です。


    日本の人口は、もっと減っていくでしょう。

    要は、民族力、国力、そのレベルの問題になります。









    近代的学問の言葉を借りれば、その影響は観念の中だけではない。

    抽象論では終わらないと云う事です。


    心と体はいのちと云うひとつのものだからです。

    心の影響は、体に出て、 体の影響も心に出ます。


    永遠を証明する命の存在としての我々の子孫にこそ、

    そのものの影響が出ているのです。


    影響が出る。

    などと云う(まどろっこしい)言い方ではなく、


    端的に、東洋的な表現をつかえば、将に近代科学より科学的、


    あはは、 原因結果の実験証明、 


    これは、『因果応報』そのものなのです。







    長い記事を、最後までお読みいただきまして、

    感謝申し上げます。



    次へ続きます。


    よき、一週間をおすごしくださいね。






























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    ( 命の継承と運命 7.) 功利と近代的自我の残骸 2./ 人口減少 ・ 多母

    Category : 絶家の家族関係
    御もち


    火鉢のゴトクの上の焼き餅。

    ゴトクって五徳(仁徳、義徳、礼徳、智徳、信徳)の事です。

    上の五徳は、足が3つしかありませんが、五徳なのね。   あはは。












    前回は、近代化以降、

    我が国の庶民の品性であった【家庭道徳】が、崩壊している。

    と云う記事でした。




    それに気が付かないのも、それなりの因果応報がある。

    それはそうでしょう。

    道路交通法でも、知らなったでは済まされません。

    赤信号の意味を知らない幼児だって、赤信号を渡れば轢かれてしまう。

    法と云うものは、そう云うものです。


    まして、

    自然(無意識)を片隅に追いやって知らなかったでは済まない――。

    これが、福島の原発事故だった。

    意識(政治、経済、学問)の暴走を無意識が止めたかったのです。

    これで分からなかったら、又、来ますよ!






    知らない(意識しない)間に、受け入れざるを得ない結果が出るのも

    これも、運の一つの断面です。







    また、それぞれの家庭において、

    先祖から子へ、親から孫へと、

    生き方の追試験、が送られて来るんだって!!  あはは。 

    これが、むかしから言う、

    親の因果が、子に報い、、、  なんて、恐い言葉でしょう。 ほっ。







    今日の記事は、

    ( 命の継承と運命 7.)  人口減少 ・母の少陽を頼る息子たち



    ドッキリとなさった?!  ほほほ。

    家の柱、国の柱、であるべき男子が、おかしい!?


    いいえ、その前に、母も、おかしい!   あはは。

    人口の減少に、母と息子は何の関係があるのか?

    そう云う記事でございます。   ほほっ。


    読者の男性諸氏におかれましては、文中において、

    大変失礼な表現もあるかと思います。どうか寛大なお心にて...ほっ。





    折しも、1月30日、

    厚生労働省が「将来人口推計」を公表しました


    少子化により人口減少が加速し、

    50年後の2060年に8674万人まで減る。


    同推計によると、少子化の指標となる合計特殊出生率(中位推計)は、

    2024年に1・33まで落ち込んで底を打った後、やや上昇し、

    2060年には1・35となる。

    合計特殊出生率が、0.02だけ回復しても、

    子供を産める年齢に達する女性の数そのものが減少していくため、

    生まれる子供の数は減り続ける。
     


    と、云うものです。

    驚かれましたか?   

    ああ、やっぱりと思われましたか?





    私には、これを予知した記憶がよみがえって来ました。 

    非常に重っ苦しい戦慄と言った方がいいかも知れません。




    進学塾をやって十数年以上経っていた頃です。

    これが、東洋への回帰を決定的にした、

    無意識からの気づきのような、誘いのような、、、

    日々湧き起ってくる切ない鈍痛のような予感でした。



    そして、ついに、


    進学塾などやっている場合じゃないわ。  


    心の底から、そう思いました。   ほ。

    居たたまれなくなった、、、どうしてか? 分からないのですが、

    私が一人どうこうしてもどうにもなる問題ではないのですが、

    そう云う衝動を抱えてしまったのですね。    あは。

    進学塾で、日々大勢の子供達や御父兄達を見ていて、


    日本人が、ノーマルじゃなくなっている。。。


    異様な?  あ、でも、宇宙人とかじゃあないわ、   あはっ。

    ほんとうにどうしたんだろう? と思考停止するような感じ。

    今考えますと、一日に何百人の子供の中にいると云うのは、

    刺激があり過ぎでした。  あはっは。




    人間は、動物ですから、

    ノーマルじゃないって、

    動物としての伸びやかな生命力が衰える事なのですね。

    なんだかなァー? と首をかしげる事が多くなったのです。




    こりゃ、 健全?ではないよ――。 


    結婚できるの?――。 

    あぁ、優秀児の生まれる家系じゃないわ――。 


    無理だわ――!   



    日本はどうなるの?       ほひっ!




    自然の中で生きていく力の衰弱は、即、生殖力の低下だろう?


    つまり、繁殖力が無くなって、出生数が減少する。

    出生内容も劣化して来るのではないか。。。。。。

    直感的にそう、来た―――。 






    当時、毎日の大勢の生徒や父兄と会う仕事の中で感じた

    さざ波。

    ありのままを見せる生徒たちとの間に横たわる無意識を介した

    見えない未来からの便りでした。

    生徒は、0歳児から、高校生までおりましたし、

    講師の20~40代の若者?も、観察できましたし!  







    特に、入塾してくる生徒に付き添った母親の質が変わった。

    落ち着いた、優しい女の顔つきから、

    母親の顔つきが、男顔に、、、あは!  変わったのです。


    (今も、男顔の女優が、テレビなどで増えているでしょう?。。。)

    伏し目がちだった目が、黒目を動かす目つきに、、、、、

    自分の意志で子供を管理しようとする自信を持つ母親の出現でした。 




    時が10年以上も経てば世代が変わり、

    そう云う親も出て来たのかな、と云う感慨?

    だけでは済まされない、母親のバージョンアップ?? あはは。



    PCもそうですが、

    バージョンアップし過ぎても、使いづらいでしょう?   ほほっ。

    戦後、

    ”女と靴下は強くなった。”とよく言われたらしいのですが、

    今は、それどころじゃない。

    ナイロンの靴下どころか、落しても壊れないプラスティックのような女。








    同時に、講師として雇った若い男性や大学院生に、

    世間で云われているマザコンが、現れて来て、、、 ほっ。

    一流大学院生の母親から、こう云う電話が入るようになっていました。

    ”うちの息子は○大の院生です。講師のアルバイトに雇ってほしい。” 





    なんだかナー?  女が、どこへでも母親のお面を付けて現れ、

    社会へこうしろと要求、命令して来る...


    このまま行くと、女が全部を統治するようになるの~?  ほほっ。

    (肩をすくめて両手を広げ、お手上げだわ!と云うジェスチャー 






    24歳の名門私大の男のアルバイト講師。

    就職難のあおりで、留年を続けていました。

    母親に甘えて実家に居るんじゃない! 出て行け!と、親父に言われて

    情けない、食べていけないんですが、どうしようかと悩んでます~

    あ、でもこれは、いい意味の父権の存在感のある家庭だわ。  あは。


    22歳の超一流大のアルバイト講師は、

    時給は、その当時で2500円を払っていました。

    そのバイトのお給料で、母親に高級車を買うように言われたとかで、

    家族が九州の田舎へ帰る時に、彼が運転手をさせられるのだとか、

    21歳の彼が、うちのお給料で毎月の車のローンを払っていましたよ!

    エライなぁ――、

    私の世代とは、エライ子が内容的に違って来ていました。

    奨学金で大学に通いながら、飲んだくれの働かない父親の代わりに

    バイトで稼いで母親へ生活費を仕送りをしている同級の男子はいました。





    なんだかナー? 

    日本の農耕民族の男子は、おとなしく反抗しないのね。  ほ。



    その頃、彼らに、こう問いかけた事があるのです。


    私: 貴男たちは、ジャムのビンね。


    講師の男性陣: えっ? ジャムのビン? どうしてですか?


    私: 果物の立派な絵のラベルも、金蓋もあるけれど、

       中身は潰されてグジャグジャ――甘いだけ――元は見る影もない。

     
    講師の男性陣: 芯が無いってことですか? 


    まっ、このままで、日本は大丈夫? 

    韓国みたいに徴兵制度がいるのかもー?  あーは。


    そんなこと、口には出さなかったけれど、

    世の中に心配の種が増えて来つつあるのは、感じていました。




    同年代の女子学生は、はるかにお姉さんで、大人だし、おしゃれだし、

    お化粧もうまいし、ガサガサとよく働くし、

    まるで狩猟民族の男のような目つきで、、、、、あはは。

    彼女たちは、うまく親を利用するのね!    


    将来、やっぱり日本は、どうなるのだろう?(いつもの肩をすくめて)

    あ、そうか、日本はアマテラスの国だって?!  




    あはっは。 



    しかし、

    女が天下にしゃしゃり出れば、滅びるのは時間の問題なのよ。

    なぜなら、生産力は絶対に落ちるんだから。。。
     

    あ、これは、出産も生産力としてみてね!    あはは。



    今の自分が良ければ、それだけで満足とする自我の浅さ、

    どう云う家が栄えているのか分かってないなぁー。


    そう云う耳学問を吹き込む大人が身近にいなくて、

    学校から学んだ知識と云う技だけで生きようとする!!

    これを、飛んでる、と云うのかと ?   

    たしかに、自然の大地から浮き上がって、浮き浮きしてる! 





    これらのウキウキした現象は、体を軋む鈍痛と感じていました。

    それを消し去る事もできないまま、今も、持ち続けていますよ。

    運命学を始めてから、ますます、その疑いは濃くなってしまった。


    大勢の人を、家庭を、鑑定させていただく度に、

    ホッとできる家系は、少なくなっています。


    政府の発表する、どんな公表よりも、

    もう、分かってる。

    それで、

    政治も、官僚も、マスコミも、自分の事しか考えていないんだから、


    男の子は、母の少陽の指図を受けて、

    女の子は、ダイエットをして自分を売り【物】にし、

    子が産めない体になって行く。。。


    知識教育で前頭葉ばかりに血を巡らせて、

    子宮を犠牲に、痩せ老いた卵子、、、

    子が産めない体になって行く。。。









    これは、国の衰微へつながる――――。



    だから、問題にしているのですよーー。

    今の世界で、私たちの存在は、国を抜きにしてはあり得ない。

    日本と云う国は、強くあってほしいと願うしかありません。




    現在、

    インドは、ピラミッド型の人口構成です。

    25歳以下の人口が、6億人!!!  






    日本の人口の勢いがなくなるまで、どの位の時間だろうか?

    まだ、間に合うかしら?


    進学塾などやっている場合じゃないわ。


    笑いごとじゃなくて、心の中でシャボンが弾けるように、

    そう云う自問を何万回も無意識から受け取っていました。 





    目の前の生徒とその後ろの父兄、

    知識だけを武器に何とかなると信じ込んでいる受験生、

    アメリカを頼っていたら日本はなんとかなると云う大人たち。

    それらが重なって、、、一つに見えてしまう、、、。


    そうだ! 母親の顔が男顔になって来た頃、

    父権、 失われた父権、 そう云うフレーズも活字になってたわ。



    人生の全て、国の命運、を近代化の似非一流に賭けてしまっている。

    流れに飲まれてしまっている。。  。


    我が国の か弱き女達が、近代的自我を体得して、

    それに沿うように我が子を育て上げた時、

    近代化の第二世代で、

    男と女の Misplacement(置き違い)が起こっているの?




    日本中が、なんだかナー? 





    このまま行くと、

    勝手な自己実現を目指す妻と、我慢をして生活を担う夫。

    これを、見て、子供が自立や結婚に希望を持つ訳がないわ。


    近代合理主義が製造した(権利)と(義務)。

    (権利)の主張が出来る内はいいわ、(義務)だけが重くなったら?


    近代合理主義の似非ラベルなんか、すぐに剥がれて、

    扶養を担い合う家族を持つのはイヤだ、、、

    縛り合う結婚はイヤだ、と言い出すのかも、、、





    事実婚(=内縁)と云うロジックにすがる若者の生き方と、

    夫婦別姓を謳う政党の党首の地位にある”瑞穂ちゃん”が、

    重なって、いっしょに見えるのは何故―――?



    非婚が増え、、、






    動物として最後に残る性欲は、

    子供を作らない性は欲しい。  そうなるだろうと、、、


    簡単に、自立していない男女が結びついて、

    女性の側が妊娠をしても、

    責任が付きまとう結婚と云う形を嫌っていくだろう。




    それから生まれる母子家庭の貧困を

    社会通念や家庭道徳の崩壊をそのまま放置して、、、


    経済(税金)だけで救おうとする社会とは?



    わたしたちは、モノなのですか?




    そう、

    まだその頃、

    30代の私は、そう云う予感と戦慄を感じていました。

    体中が痛くなるくらいに、、、


    市井のタダの人の私が、当時、

    そう云う予感をした位ですから、

    将来人口推計]を公表した厚生労働省の優秀な官僚たちも、

    予期できたのではないのか?





    うーん? 


    あまりにも優秀な前頭葉のせいで、

    今の自分の仕事に不利な事は全て、意識が無意識へ隠して

    気が付かないふりをしていたのか?




    あ、そうか!

    彼らは、優秀な受験生の上りなんだから、

    ぱっと、試験問題を見回して、ムズカシイ問題は後回しで、

    まず、点数の稼げる問題から手を付けて行くべし!

    その受験マニュアルの常套手段をやっているだけなんだ。 


    自分の合格点数だけ稼げれば、

    最後まで、ムズカシイ問題に手を付ける気はないのね。





    ゆえに、理念のない国家の官僚殿におかれましては、

    ムズカシイ問題は後回しになさるのが当たり前、

    政治家の無策を後押しする事が当たり前なのでございますね。









    意識による言葉の羅列は、いくら続けても答えは出ません。








    従って、、、最後に、

    運命学における深い示唆、母なるもの、の意味をお教えしましょう。


    これは、進学塾をしている時に直感的に分かって心の中にあったものを、

    東洋学、運命学を学んだ時に、その通りが古い文献に書かれているのに

    驚くと同時に、深い感銘を受けたものです。



    母なるもの、それは、男性にとっても、女性にとっても、

    ⑩ その命式中でバランスが取れた母は、自己を守る最高の吉兆です。


    しかし、アンバランスで過剰な母が意味する処は、


    男性の場合は、

    ⑨ 社会での活動性の弱さ、仕事欲の薄弱さ、その割に恵まれますが、

    何よりも子供ができないなど、継承運がありません。

    過剰な母は、男性本人の子供運を衰微させる働きとして出て来ます。


    女性の場合は、

    ⑨ 人間関係での自己中心性、夫、子供、家族縁の薄弱性を帯びます。

    どんなに守られて社会で自己実現をしようと、自己の家族運はない。

    女性本人の夫運を衰微させる働きとして現れて来ます。

    いわゆる夫が格下の格差婚をします。自分だけが栄えます。

    不妊症、その前に非婚率も高いでしょう。いわゆるオールドミス。



    男女とも、有名人に思い当たる人物を捜すのは簡単です。






    いわゆる、母性愛に守られ過ぎは、子供が虚弱になる。

    社会性の破壊です。


    動物である人間は、母からの自立が、自分の群れを作る前提なのね!


    運命学の命式中においては、多大なる母は、害があって一利なし。 

    子供の運を吸い尽くすのです。






    (恐いです―――!)


    これは、ユング心理学のグレートマザーの意味する処と、

    合い通じる意味合いを持つものです。

    ふしぎですね。

    発見の古さは合理的ではない東洋の方です。 紀元前です。

     
    合理的な西洋はずっと後、20世紀になってからです。

    ここにも、東洋の直感智、観察智の優位性が出ています。



    西洋の意識では、堂々巡りに終わるものが、


    無意識世界を前提とする東洋では、智恵として開花しています。




    そして、私たちは、どうなるのか。。 。


    よく、お考えになってくださいね。



    次へつづきます。

    次は、芥川賞の「共喰い」の田中さんも、取り上げます。


    ほほ。




    よき、一週間をおすごしくださいませ。


































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    ( 命の継承と運命 8.) 功利と近代的自我の残骸 3. /  肥大した少陽

    Category : 絶家の家族関係
    汐見坂を下りて


    皇居 汐見坂を下りて(昨秋の)東御苑の紅葉 向こうは丸の内。

    汐見坂と云う通り、江戸時代は、この辺りまで江戸の海があった。






    前回の記事で、


    日本中が、なんだかナー? 

    このまま行くと、

    勝手な自己実現を目指す妻と、我慢をして生活を担う夫。

    これを、見て、子供が自立や結婚に希望を持つ訳がないわ。



    こう書きました。



    今日は、それに当てはまるであろう、ある例を紹介致します。




    ( 命の継承と運命 8.) 功利と近代的自我の残骸 3.


    肥大した少陽
      





    いままでも、東洋の易学、『陰陽学』の観点からの記事に、


    より幅広く西洋のユング心理学を混ぜて解釈して来ました。



    東洋の『陰・陽』を説明しやすいと云う理由で


    便宜上、       『陰』 = 無意識

               『陽』 = 意識    としました。


    また今回、      『陰』 = 母性

               『陽』 = 父性   としますが、


    厳密に言えば、西洋 = 東洋と云う訳にはいきません。 

    西洋と東洋では、根本の思想が、自然観、生命観、人間観が違います。

    従って、西洋的概念と、東洋的概念は一緒にはなりません。


    が、  導入部においては、

    分かりやすいのではないかと思いますので、便宜上そうします。




    東洋で陰陽学が発達した同時期の西洋には、

    そう云った概念はありませんでした。

    20世紀に、カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung)が、

    アニマ Anima (女性の中の男らしさ)と、

    アニムス Animus (男性の中の女らしさ) を唱えています。

    が、少陰、少陽、アニマ、アニムスまでをそれぞれ = にしますと、

    一番根本的な部分に齟齬、矛盾が出て来る可能性がありますので、

    この部分は、関係ないものとして扱います。


    西洋のアニマ、アニムスは認識論です。


    それに引き替え、

    東洋の『少陽』、『少陰』は、時間軸において動的に変化します。

    宇宙のダイナミズムを捉えるのは、東洋が一枚上手でしょうね。  ほほ。


     
    自然の、ある真実の姿を捉える、西洋と東洋は、これだけ違います。






    東洋学においては、

    女性にも、成熟した『老陰』と、未熟な『少陽』が具わります。

    男性にも、成熟した『老陽』と、未熟な『少陰』が具わります。


    ここでは、『少陽』とは、女性のなかにある『未熟な父性』とし、

    『少陰』は、男性のなかにある『未熟な母性』と理解をしてください。





    今回は、

    この女性のなかの『少陽』・未熟な父性が肥大をしたらどうなるか?

    そう云う記事になると思います。



    あっ、 アテンションプリーズ!!

    ちゃんとした『陽』ではなく、『未熟な陽』の肥大化ですよ。

    これは ! 困った事になってしまいそう!!!   ふっ――。






    ご相談者、Aさん・50代の女性、ご実家のお悩みでした。 


    Aさん自身は、もともと、夫と長女、長男の4人家族でした。

    夫は、会社を経営し、現在はいろいろあって別居中です。


    娘さんは、だれの云う事もきかない ① 自我意識の強い性格です。

    命式は、家庭運はありません。異性関係はあるけれど、結婚はない。

    それを証明するように、”お母さんのように結婚なんかしないわ! 

    男は何人も作って遊ぶものよ。”と高校時代から言っていたそうで、

    大学卒業後、音楽家を目指すと云って、現在アメリカに居ます。

    しぶる父親にムリムリ、アメリカへの仕送りをさせています。

    父親にお金を出させるのが得意!

    お母さんのも、貰ってあげようか? とのたまう姫です。



    やさしい長男は、既婚、娘のいる銀行員です。

    お嫁さんの実家から筋向いの場所に新居を構え、

    お嫁さんの母親が毎日、孫娘の世話に通っている状態です。

    お嫁さんのご実家も会社経営、父親は日本一の大学出身です。 



    行動的な野心的な娘さんと、家庭的な長男との性格が、

    まるで正反対なら良かった。と言われていました。

    家庭的な娘なら、一緒に暮らせただろうと云う気持ちでしょう。


    Aさん宅は、現在、4人の家族がバラバラに暮らしています。





    Aさんの御実家は、両親と兄2人、Aさんの5人家族でした。

    Aさんのお悩みとは、この二人の兄の事です。 


    ご両親は、共に学校の先生をされていた。

    現在、長生きをして実家で一人で暮らす母親は80代ですが、

    元気そのもの、ヨガを教えているとか。

    先に亡くなったおとなしい父親に比べると、自分の言いたい事を言い、

    自己主張は通してしまう、常にプライドの高い方だそうです。

    常に、母親の口から出る父親の悪口を、Aさんは聴いて育った為に、

    そのまま信じて疑わず、つい最近まで、もう亡くなった父親の事を、

    本当にだめな人間だったと思っていたと言うのです。 



    そして、自分と夫との関係を悩み始めてみて、

    初めて無口な父のやさしい性格が理解できたそうです。

    今更ですが、父の様な男性と結婚をすればよかったと。。 。
      


    今後、実家に、母に、何かがあった時に、二人の兄を頼れない。

    そう云うご相談でした。


    Aさんの長兄は、さすが、教師であった両親の息子なのですね。

    自力で日本一の大学を卒業されて、現在、私立大学の教授をしています。

    60代で、ずっと独身、父親の法事に一度も帰って来ない。

    両親のお墓の事、母の老後の事を相談をしても、

    「自分は墓の世話をする気はない。自分のも作る気はない。

    そっちで勝手にしてほしい。」と云う返事しか返ってこない。 

    本も出され、大学で哲学を教えておられる方です。




    次兄はと云うと、実家の近くの地方都市に住んでいるが、

    もともと金銭的にダメな人で、借金を母親に返してもらったり、

    フィリピン女性との間に長男がいるのだが、

    女性とその長男は家を出て行ってしまい、一人で暮らしている。

    実家の事をとても相談など出来る兄達ではないと云う事でした。 




    要は、お嫁に行った自分しか実家の事を気にする身内がいない。

    自分の置かれているどっちを見ても、

    ヒタヒタと押し寄せてくる人生の孤独感を持っているのでした。








    皆さまは、どうお考えになられるか?

    ある意味、Aさんのお身内は、すばらしいご一家なのですよ。

    一般的に人がしあわせになろうとして憧れる学校、職業と云うもの。


    日本一の大学、教師、会社社長、大学教授、海外留学、銀行員、

    これらの学校や職業が、キラキラしています。

    決してこれらを貶(おとし)める訳ではありませんが、


    これらの憧れを意識上に現象として夢を実現をしたところで、

    本当に欲しいものは、手には入らないのですね。



    余りにも意識の作り上げた現象(無常)の価値観を追いかけて、

    『陽』の世界こそが真実と、エネルギーを注ぎ込んで来た結果です。

    それは、ある意味、今の様な物質文明では勝者かも知れません。

    しかし、最後の瞬き、消える前の炎の揺らめきでしょうか?





    Aさんのご実家は、だれも『陰徳』を積む人がいなかったのです!

    ここでの、キーパーソンは教師であった実母です。

    家族みんなが、いそいそと『陽』のお金儲けへ出て、  ほほっ。

    『陽』の欲望達成に先祖の『陰徳』を消費しただけ.....



    人の意識が作り上げる此の世=現象世界の競争に勝って、

    ウマく成功したと社会的価値を得たからと云って、

    近代化以降の【家族道徳】の崩壊を食い止める事もできず、

    意識ではどうしようもない ”いのちの継承”が行き詰まった姿です。





    何度か、いままでの記事に書いて来ました言葉、

    刀は、切っ先から毀(こぼ)れる。

    (鋭く研いだ剣は、研ぎ済ました刀の先から欠けていくものだ。)


    研ぎ澄ましたら、終わりなのです。


    近代化の先進性の競争に勝った、その時点から刃は毀れていくのです。


    偽の世界 『陽』は、かならず滅びます。


    それを、再確認するような感慨を、いつも感じています。







    ご相談の内容を、次のように色で分けてみました。


    この色の部分は、兄や夫がいるのに=男が頼りにならない。

             女系の家系の生まれの女であるAさんの運命です。


    この色の部分は、女系の家系における男と女の機能の逆転です。

    この色の部分は、女系の家系における不甲斐無い男性の姿です。 





    「女系の家系」を、言い換えれば、

    男性がいても「父権」の実態がない家と言えるでしょう。



    父性が、社会や家庭において発揮する特性とは、

    自らの欲望をコンロールしつつ、全員の将来を考えるリーダーシップ、

    家族や社会の全員の取りまとめ、ルールを教える役割。

    そのルールの堅持と遂行、それに伴う責任感、

    ある時は、それに命を懸ける。

    社会、家庭の中で、その集団のルールや文化を伝承して行くには、

    この父性が絶対に必要であると云う事です。





    基本的には、

    父性を発揮するのに適しているのが男性・父親です。

    大げさではなく、男は、その為に命をかける事だってある。

    そこが、成熟した『老陽』の意味する処なのです。

    父性の欠如は、その集団の気力が衰え、散漫になります。


    エ――? 

    なんだか、ここまで書いて来まして、、、、、

    わが国のこと?  って、  あはは。


    国全体の父性と云える機能が、マヒしている状態ではありませんか?

    必要な決める事が決められない!!!

    国会議員も官僚も自らの欲望をコントロールでき得ていない。

    全体の将来を考えるリーダーシップがない。

    ルール(道徳)を教える機能が社会にない。

    国として集団の文化を伝承する事が、でき得ていない。

    伝承していく全(まった)き国史がない。

    国の歴史が必須教科になっていない。



    『陽』の真骨頂、命を懸けて、国を守る。

    それが希薄ですね――――

    命を懸けて、命を守るのは母性です。

    その命の拠り所=国と云う入れ物を、命を懸けて守るのが父性です。

    まったく、わが国は父性が体現されていませんね。

    全き国軍と呼べる軍隊がない。 

    あ、戦争をしない為の軍隊ですよ。
     

    我が国は、言い訳、ウソで固めた変な国です。


    いつからか?

    先の戦争から、日本は、このままでは女系の国だわ。

    ま、それは、又の記事にしましょう。   ほほ。




    Aさんの母上の事は、詳しく聞いておりませんが、

    ご相談の内容と、母上の命式から解る事は、


    姉妹ばかりの家=女系の家の生まれと育ちであるか、

    男女の機能が逆転した、弱い兄弟のいる生まれであろうと想像できます。

    夫につらく当たった態度から見ますと、

    元々の身についた躾が、男性的権威に従う事がむずかしいのです。

    育った家庭の中に、父権・男性的徳性が備わっていなかった。

    時代の風をすばやく取り込める精神的に強い母親が、

    家を取り仕切っている姿を、おそらく見て育ったと思います。

    だからこそ、その年代で、

    教師になる=進学を認めてもらえる家庭であったはずです。


    深く言いますと、(皮肉ではありませんよ。)   あっはあ。

    家族道徳の崩壊した家庭の、お育ち。 と思います。






    今日、ご紹介したAさんの一番欲しいもの、

    それは、だれもが欲しいものでしょう。

    これらの恵みは、意識ではコントロールできません。

    これらは、自然から無意識の恵みとしてもたらされるものです。 



    自然の人間としては当たり前なしあわせ。

    それが実現していない。

    自然ではない、自然の在りように反逆している人間の生き方、

    意識へ偏り過ぎたいのちの歪みの姿です。 





    天は、人間の意識が作ったロジックの通りに、動いていません。

    自然は、絶対に人間の意識に合わせて動きはしない。  






    近代化の寄せ来た功利と近代的自我のペルソナの残骸の中で、

    意識では、この世界を、もうこれ以上、どうすることもできない。

    と、もう、気が付いても良い頃ですね。






    芥川賞の田中さんについて書くつもりでしたが、

    記事が長くなりすぎました!

    次回へ廻した方がよさそうです。   ほっ。


    次回、冒頭に取り上げたいと思います。

    ご了承くださいね。







    よき、一週間をお過ごしくださいね。

































    参考文献: 父性の復権   林 道義  中公新書

    -----------------------------------------*・・+"*☆★☆." 
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    どうぞ宜しくお願いします。

    テーマ : 家系・家族の癖
    ジャンル : 学問・文化・芸術

            
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    Author:寂光ーcosmos
    家系・個人の運命鑑定
    東洋運命学教室を主宰

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