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    『時が主役4』     確かに地方は、乾いていましたね。

    Category : 不滅なもの
    瀬戸内

    雨上がりの瀬戸内海国立公園の白い砂浜












    前回のつづき、墓参旅行の雑感・『時が主役』のつづきです。

     


    確かに地方は、いろんな意味で乾いていましたね。


    自然が豊かで恵まれている土地では、人間は生活を成り立たせられなく

    なり、否応なく若者は都会に出て行く、

    それが決定的である現実を見て来ました。




    これは、訪問した国立公園内の昔からある集落を見た例です。


    私が訪ねた故人の縁故者の方が、遠くから来た私をもてなす為に、

    瀬戸内海の島々の観光へドライブに誘ってくださったのです。


    本州側から橋を渡り、笠戸島という島へ行きました。

    《風光明媚》とは、こういう意味だったかと思うくらい

    沈水海岸による複雑で優美な海岸線で、海も山も静かで美しかった。




    ”笠戸”という島名は、

    むかし、神功皇后が、朝鮮征伐の折に船で立ち寄って

    海辺の戸先へご自分の笠をお掛けになったから、とか、

    諸説があるようです。



    神功皇后は、仲哀天皇の皇后で、

    気長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)です。

    仲哀天皇の没後、懐妊のまま朝鮮半島に遠征をし、

    帰国後に応神天皇を出産します。



    ・・・そうか、この辺りは昔から朝鮮半島と縁が深かったのだな!・・・

    ・・・目の前の海も遣唐使の船が通ったかもしれない?・・・



    説明をしてくれる声を聞きながら想像をして海を見渡しました。



    夕日がきれいという丘まで上がって眺めた海は、

    さながら湖のように海面は静かで、

    波ひとつありませんでした。

    回廊やテラスに囲まれた建物群は、海に臨んで

    まるで映画のセットのようにきれいでした!



    またいつか、夏に一度、訪れてみたい気になった位です。




    ところが、

    島の湾を一周して、島内をドライブして廻ると、

    観光地区の華やかさとは打って変わって、

    昔からの集落は、地場産業である造船業が衰微したために、

    昔の面影はなく、年寄りばかりが残って寂れている。


    ・・・そう仰っていましたね。




    テレビ等でみる限界集落が、山奥ばかりでなく、

    国立公園内の集落でもおこっているという事。

    なにかをしようとしても、

    国有地で調整区域であるために、新参者は入り込めない。

    土地の売買も、新しい建物を建てる事も新参者には

    法の規制があるという事でした。





    日立製作所、東洋鋼鈑、日新製鋼、などの

    大企業が多いにもかかわらずに、地元で就職難とは? 

    新幹線や山手線の電車を一手に製造している、(日立製作所)

    その横には資材である鋼鈑を製造する、(東洋鋼鈑)

    その横には、

    (日本石油)が、かって工場を撤退していった広大な敷地が、

    地肌を出して更地になっていました。

    最後は、すべて大地に戻る。その通りの光景でした。 


    この島を橋で結ぶ本土側は、

    瀬戸内海沿岸石油コンビナートの工場地帯。

    新幹線の車窓からは、何十キロも続く石油精製所の光景が見えました。



    原油を積んだ巨大なタンカーが何隻も並んだであろう港、(今はからっぽ)

    巨大な天然ガスのタンクの群れ、

    何キロも続く迷路のようなパイプライン。

    それが、もう新規投資をされていない証拠に鈍い錆びた色で、

    光の輝きを失っていました!




    もう、全部は稼動していないのかしら?(笑い) 

    設備を廃棄処分するのも、膨大な経費が掛かるのでしょう~



    なんとなくもう、石油の時代はおわりだよ~という感じを、実感、、、。


    ・・・石油は、もう斜陽の産業??!・・・


    これは、物事の極表層・・・経済の問題にしか過ぎません。


    ・・・地方の活性化は、

    国の政治一本でやったところで、

    その施策は末端の人々まで行き渡らない。・・・


    ・・・やはり、

    自分たちの地域を自分たちでなんとかする地方自治の時代・・・



    これも、物事の極表層・・・政治の問題にしか過ぎません。

    人間の意識の領域の、知識と思考のなせる技、その世界の事象です。



    ドライブの途中、

    運転席の縁故者の方の説明を聞きながら、

    目は眼前の景色を追いながら・・・・・・


    私は、その奥のもっと大きな『時』の存在を考えていました。




    これらの経済的な、政治的な問題であろう事象は、

    すべて大きな『時』の移り変わりの現象の現れです。






    東洋の知恵は、その現象を起こしている根源の世界の秩序を

    『時』の移り変わり=『天』の気を、『天の道』と言いました。



    『天の道』は、五感の目では捉えられません。

    つまり、意識では認識しにくい。

    つまり、それが自然というものの本来の実態です。




    しかし、私たち凡人は、目で見えるようになると気が付きます。

    目の前に展開される光景なら、誰もが気がつきます。



    目で見えるようになるということは=天の気が地上に物(として)事を結ぶ。

    物(として)事を結ぶというこの表現を、意識しておいてくださいね!



    むずかしいかしら・・・・・?  (笑い)


    天の気が大地の上に物(として)事を結んで、

    あらゆることが目の前に展開するのです。




    これを、『地の理』(利では、ありませんよ!)と言います。



    それぞれの現象の差別が意識で捕らえられるような事物になるのです。

    山、川、水の流れ、風向き、陽の差し方、湿気、暖気、気温、季節等です。






    私たちは、平等に天の気を享けて、、、

    大地の上の『地の理』を意識(五感)で掴まえながら生きるのです。

    その生きる方途が、『人の紀』です。

    この『人の紀』における秩序が道徳であろうと思います。




    私たちは、『天の道』を意識では認識できないけれど、

    無意識で悟れます。





    なぜなら、私たちは『天の道』の秩序から生を享けて、今、あるのです。

    私たちの命の秩序と、『天の道』の秩序は同一です。

    私たちの命の中を、『天の道』の秩序は貫通し、

    共に存在しているからです。




    『天の道』と『地の理』の『道』と『理』で、いわゆる『道理』となります。


    道理に沿って生きる、それが道徳であろうと思います。


    天と地に調和する為に、人間としてのルール『人の紀』があります。






    『天の道』は宇宙の運行として『時』として、

    大地の上の『地の理』の事象を通して、

    私たちにその変化を知れ!知れ!と言って来ます。



    私たちがそれに気がつく、そのもっと前から、

    10年や100年より、もっと前からです。



    人間のエゴ(天の運行の『時』の秩序の破壊行為)の行き過ぎを

    ストップさせようと、方向転換を示唆して来ている・・・



    それが、

    目に見えないが確実に変化を起こす根本原因=天の気運です。



    その『時』には、逆らえないでしょう。誰だってです~


    が、


    ほこり(誇り?埃?)高い権力者はそれを無視します。


    『天』、『時』の変化に調和しようとしたら、

    私たちの感情も、感傷も、理性が作った理屈の抗弁も要りません!

    いさぎよく人間は、自然=天に従うしかないのです。



    あの石油コンビナートの巨大なスクラップ、どうするのかしら? 

    いずれは、大地の上に何もなくなって、元の自然の風景へ戻るでしょう。

    『地の理』は、『天の道』へエネルギーを返してしまうのでしょう。





    この表層的な時の変化に遅れずに、うまく乗り換えようと、

    グズグズ言うのは、

    まず、理念も哲学も希薄な人間の意識の所産の中では、

    一番ドンクサイのは、経済や政治の意識です。(笑い)


    なにがなんでも、利権と、占有を手放したくないのですから。



    哲学のない、道徳性が低い経済や政治は、

    それ自身の不完全さと不自由さ故に、眼前の者を敵と見做し、

    渇望から物を奪い合う畜生道を具現するだけです。



    あ、これは社会や世の中の事で、個人的には関係ないでしょう、って?

    私には関係ないわよ!、、、?


    いいえ、とんでもない! のです~。



    社会の汚濁や歪みは、簡単に個人の心身を『染め』ますよ~。

    染められやすいのが、生物です。

    みんな異体異心のままの心中ですね。(笑い)

    はとやまさんとおざわさんみたい、、、。 あははっ~!



    民主主義の筋は多数決だから、ひとりでも多くの『染められない』人が、

    増えなきゃ、いけません。


    あなたを信じて、これを書いていますので、

    どうか『染められない』一人になってくださいね。


    運命鑑定家からのお願いです。


































    『天の道』『地の理』『人の紀』については、

    『呂氏春秋』を参考にさせていただきました。

    -----------------------------------------*・・+"*☆★☆." 
    記事は無断転用なさいませんように、お願いします。

    [一部、版権]がございます。権利は放棄しておりません。

    どうぞ宜しくお願いします。

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    テーマ : 山口県
    ジャンル : 地域情報

            

    Comment

    同じ海でも・・・・・

    瀬戸内の海は、湘南の海や九十九里の千葉の海と違う印象を受けます=

    どこか、大和的な古代の神秘を感じます=

    砂浜が、白くて印象的です=

    こういう景色の中では、その『時』の鼓動が聞こえるようで瞑想敵になれそうですね=

    瀬戸内海の静かな景色、むかしのゆっくりした時を感じます。
    人が身近な変化に気がつくまでに、それより大きな時代とも言える時の変化があるっていう事を、
    古代の中国の思想家は認識をしていた。すばらしい事です。
    現代の矛盾が、天の時を感じなくなっているから、
    確かに、そういう点にあるのかも知れないですね。

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

    『天の道』は見えなくても、『地の理』をしっかり見つめ、
    人間のルール『人の紀』における秩序といえる「道徳」を極めることが大切なのですね。

    心外な色に染まらないように日々精進したいと思いますが、
    「道徳」に関する入門書みたいな本はございますでしょうか?
    できましたら、ご紹介していただきたいのですが・・・。

    おはよっす!

    おかげで朝型、朝回り。
    (天の道)のおかげですよ! アハッハ。
    極表層の活動を開始。

    Re: 同じ海でも・・・・・

    > 瀬戸内の海は、湘南の海や九十九里の千葉の海と違う印象を受けます=
    >
    > どこか、大和的な古代の神秘を感じます=
    >
    > 砂浜が、白くて印象的です=
    >
    > こういう景色の中では、その『時』の鼓動が聞こえるようで瞑想敵になれそうですね=

    ★そうですか~ 海も違いますか?、、、
    あ、紀伊半島の和歌山の海ならもっと違うかな?
    男性的な雄大な海ですよ。大和魂のような、、、、、
    いつもありがとう! 感謝☆cosmos

    Re: タイトルなし

    > 瀬戸内海の静かな景色、むかしのゆっくりした時を感じます。
    > 人が身近な変化に気がつくまでに、それより大きな時代とも言える時の変化があるっていう事を、
    > 古代の中国の思想家は認識をしていた。すばらしい事です。
    > 現代の矛盾が、天の時を感じなくなっているから、
    > 確かに、そういう点にあるのかも知れないですね。

    ★ゆったりした時を感じていただけますか? そう、よかったわ~
    自然における時は、さまざまなのに、私たちは均一な時の中にいますね。
    あまりに人工的な時、合理的な時のなかに、、、。
    いつも気にかけていただいてありがとう! 感謝☆cosmos

    鍵コメントさんへ

    ありがとう! 感謝☆cosmos

    Re: タイトルなし

    > 『天の道』は見えなくても、『地の理』をしっかり見つめ、
    > 人間のルール『人の紀』における秩序といえる「道徳」を極めることが大切なのですね。
    >
    > 心外な色に染まらないように日々精進したいと思いますが、
    > 「道徳」に関する入門書みたいな本はございますでしょうか?
    > できましたら、ご紹介していただきたいのですが・・・。

    ★「道徳」を通じることは、『天の道』に通じることになるのでしょうね。
    天・人・地の三つが揃うことが”まっとう”なのでしょう。
    また、記事の中でご紹介する機会があると思います。お待ちになってくださいね。
    いつもありがとう! 感謝☆cosmos

    Re: おはよっす!

    > おかげで朝型、朝回り。
    > (天の道)のおかげですよ! アハッハ。
    > 極表層の活動を開始。

    ★ほんとうに、最近は朝方のようですね! あはっ~~
    お体に気をつけられてご活躍ください!
    いつもご好意ありがとう! 感謝☆cosmos
    非公開コメント

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    Author:寂光ーcosmos
    家系・個人の運命鑑定
    東洋運命学教室を主宰

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