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    『因果応報の源 時間を生きる』 3.必ず公を先にす 天下は一人の天下に非ず  天下の天下なり。

    Category : 呂氏春秋の世界
    尾瀬沼木道

    6月初旬 福島県桧枝岐村から雨の大江湿原へ 尾瀬沼へ至る木道








    あなたは時間と聞いて何を思いますか?




    5世紀、西洋思想の巨人、聖アウグスティヌスが、

    『時』について、こう文献に残しています。


    「誰にも尋ねられなければ解っている。

    がしかし、尋ねられて説明しようと思うと解らない 」



    聖アウグスティヌスでさえこう言っています。

    主観的に解ったつもりでも、客観的には説明できないって~ (笑い)



    相対性理論のアインシュタインは、

    「時計が示しているのが時間である。」という言い方をよくしたそうです。



    天才といわれる人間であっても、『時』の説明はむずかしかった。


     とぼけている?  まさか!   あははっ!






    先月、七年ぶりに地球に帰還した

    HAYABUSA です。 どうぞ!  (3分08)







    宇宙と共に、太陽と月と地球があって、

    それぞれの運行と共に、我々の時間はあります。



    太陽と月と地球が、唯、単純に? そこにあったからだなんて?

    本当?   たまたま、そこにあっただけだよ~  そんな!~

    こんな事が、偶然にあるわけないでしょう!

    なにゆえ ?  なぞです~~



    科学は、何時? どのように? 何が? どうなったの? を

    追求するかも知れませんが、、、、、

    なぜ、太陽と月と地球が調和してあるのか?

    このなぞの解明は、科学では無理でしょうね~。





    太陽と月と地球が織り成す位置関係のリズムは、

    私たちに影響を与えているというよりも、

    それそのものによって命を与えられ、保っていると言ったら

    言い過ぎでしょうか?



    『天の道』の秩序の中で、その宇宙の運行の影響を受けながら、

    『地の理』の知恵の中で、気候に従った衣食住を創造して工夫しながら、

    『人の紀』の礼節の中で、社会や人々と調和を図って命をつないで行く。、



    この地球上で生きる以上、

    『天の道』=大自然の懐から飛び出すことは、不可能のように思えます。





    今のカレンダーは、

    1年に1から12の月の集合と、その順番があるという事を表すだけです。

    一ヶ月も、30ないしは31までの均一な1日が集合したものであり、

    その1から31までの日の順序を示すものでしかありませんが、


    東洋における古代の暦や時には、

    1、2,という集合や順序の意味だけではありませんでした。

    十干という陰陽五行の文字と、十二支の組み合わせを使っていました。

    刻む時のひとつひとつに概念性があり、意味があるものとして、

    具体的には、星々の移動、天体の変化、自然の変化の具体性でした。




    1日1日のそれぞれに固有の意味と意義があり、

    他の日とは区別できる独立した役割というものが内容としてあります。



    今、それらは、私たちの生活の中から消えています。

    私たちは、その中の東洋固有の文化を失っています。




    東洋固有の「文化を失う」という事は、東洋固有の「言葉」を失う事です。

    この言葉とは、命のある=心がある言葉です。

    その言葉を聴けば、心に概念が浮かび、体が動きが示す言葉です。


    文化を失うとは、言葉を失い、心と体のある機能が退化する事です。

    固有の文化、言葉を失ったから、”日本人らしく”なくなりました。




    文化は、人の群れ、人の集まりのなかで息つきます。

    命のある言葉は、人と人の「つながり」によって伝えられていくものです。

    その「つながり」を断ってしまえば=人が孤立すれば言葉を失います。

    その「言葉」を伝える場として家族や地域の共同体がありました。

    家族や共同体の意識が壊れつつある現代は、文化も、そうですね。

    日本固有の文化を失った日本人は、おそらく孤立状態に近い。



    このことは、また、機会を見て書きたいと思っています。






    本質的な、

    自然の変化を暦に書き止めてきた東洋人の知恵は、

    今、カレンダーに取って代わられています。

    暦の精神性である日々の意義や、概念はいらない! 

    ただ月、日の順番と数量の概念性だけでいい! 

    (これは、暦の物質化です)



    星々の移動、天体の変化は、今も変わらず、

    そのままなのに、


    現代の暦は、

    さも順番に、巡りくる時であるかのように、

    変わらずつづく物として、、

    簡単便利な都合がいい順序数の機能の所だけを残して、

    人間中心の一片の見方に合理化してしまっています。


    古代人が、感じていた一日一日の意味のある内容が、

    切り捨てられています。





    今は、

    『暦』を失って、日を数えるだけの機能であるカレンダーがあるだけです。

    万人共通の毎日24時間単位の一律の日々が並んだカレンダーです。



    それによって、

    私達は、暦の複雑さから開放された代わりに、

    毎日の日付を見る事で、

    星々や天体の変化、自然の変化を感じる事を遠ざけてしまいました。




    これは、人間の意識の中から『天の道』を葬ることであり、

    東洋智である『天の道』を無視する事で、

    西洋文明に染まった現代人の私達の意識は、

    自然からかけ離れたって生きていける?と錯覚しています。




    しかし、厳然として、

    1日や月の満ち欠けなどのリズムにあわせた、

    生理現象が私たちの体の中にはあります。


    ほとんど全ての生命が、本当に小さな細菌から、人類に至るまで、

    体内にこの生物時計を持っているそうです。


    人間だって、さまざまな生理学的、生化学的現象を1日のリズム=

    地球の自転に合わせて持っているそうです。

    それゆえ、あらゆる生命はどうしても生理現象に拘束されます。

    イヤ、生理現象として現代科学が捉える以外の現象が、

    もっと私達の命のなかにあるかもしれません。

    今は、ただ、意識にひっかからないだけで、、、



    私の仕事とする『運命学』も、その延長上にあります。

    今は、まだ科学が認識して知識にしていないだけです。





    今日は、

    万人共通のカレンダー上の均一な日々の『時』というものが、

    万人平等の同じ日々ではない、というだけではなく、

    個人々々の

    命式におけるその人固有の『時』の意義、意味があるのだという事を、

    運命学の生徒さんの体験から紹介をしたいと思います。




    運命学を学びだして3年目の生徒、

    Lさんとします。

    運命学を学びだしたら、それは誰しも同じ気持ちだろうと思いますが、

    自分の命式を出して、自分の運命を知りたいと思うはずです。

    もちろん、それは学んだ力次第、可能です。




    昨年の1月のある日、

    Lさんが「今年の私の運気は、こうだと思うのですが、、、」と、

    自分の命式を持って来ましたので、

    私は、ちょっとした強い注意と警告をしました。



    私  : 今までにない大変な年だから、十分注意をして!

       何でもやりたいようにやっていい年ではない事を忘れないで!
      
    Lさんが、「わかりました」と言い、

    重なる質問もして来たので、自覚をしてくれたと安心していたのですが、
       
    この後、それが、ぜんぜんわかっていなかった事が判明します。

    というのは、去年がLさんにとって危険な年になる『時』であるという事が、

    どういうものであるのか、その年が明けて、今年の3月になってやっと、

    私が言った事が実感できるという事態に陥ったのです。





    運命学において、

    人間には、何かを強く望んでやってはいけない時というのが、

    種々の運の中のひとつにあります。

    これは、その人固有ですから、その時は、人それぞれバラバラです。

    そういう時に、仕事など何かをガムシャラにがんばったりすると、

    結果はもちろん手にしたつもりでも、

    その評価が全くなかったり、考えられない四面楚歌に陥ったり、

    元には戻らない体の病に罹ったり、ある人は、念願の鎌倉に自宅を建て、

    明日が引越しという前日に亡くなった。そういう事もありました。

    失敗に失脚が続けて起こるような目に遭う時なのです。

    こういう時に、欲を出して頑張り通した場合は、

    その年運が本来なら終わる2月の節分あたりから

    本当なら上昇運気が巡るはずが、もっと大変な循環に

    入ってしまう。恐れるべき時なのです。


    しかし、

    また、こういう破兆な時には、いつにないバラ色の情報が持ち込まれて、

    ウットリするような気分でやりたくなるものなのです! (笑い)

    そして、その話に乗ったが最後、蜃気楼のように全ては消えていく。

    そういう年運です。それが、Lさんの去年の年運でした。


    それなのに、

    Lさんは、私の注意も訊かずに、昨年は一人旅の海外旅行を二度、

    その後、案の定、働かなければならない経済状態になって

    フルタイムの仕事に就きました。

    その都度、私へ相談をして来たわけですが、

    彼女が熱心に信じている新興宗教の海外研修?である海外旅行へは

    ”やめた方がいい”という私のアドバイスを振り切り、

    前々からの信仰上の予定だからと頑なに言い張って出かけました。

    仕事も”来年からにしたら”という心配もよそに、

    「せっかく年齢に関係なく採用してくれたから」

    と言って勤め始めました。


    すべてが、自分中心に決めていると云う事に気が付かないまま、


    何もなければいいが・・・と案じていると、

    今年の2月、「仕事止めました」と報告がありました。

    訊くと、化学過敏症らしい症状で、通勤の電車にも乗れない、

    吐き気に襲われずっと寝ているというではありませんか?

    働かなければいけない経済状態はどうするの?



    運命学を学んでいるLさんでさえ、こうですから、

    今の私達は、自分の欲望や自己都合を優先が正しいと、思い込んで、

    物事を決めるのが正しい、

    そう、思っています。

    自分が決めた事が間違いない。そう思っていますよね?(笑い)

    いわゆる、自分を点検する物差し(道理)を持っていない。

    理性で決めると言った処で、打算や欲を優先していたり、

    ひどいのは、怨恨や嫉妬で決めることもあります。

    それだけ、自分というものが可愛いのですね~ (笑い)

    これでは、私欲そのものでしょう? あはは。



    えっ! 自分のためで、どうしていけないのかって?

    自分の生を栄えさすには、『天の道』・時に従う事こそ大事よ!

    私達の命は、そこから生じている。

    生物は、『時」を違えれば、自然に淘汰されるのを忘れないで~!

    花や実がなるのは、植物の生が、時に従えばこそなのですから。



    Lさん曰く「家族の為に宗教行事にも参加をしたし、

    働く事だって、家族を思う善い事だから、

    悪くはならないと思ったのですが、、、」


    あははっ~、善良なるLさんに、私はこう言いましたよ。

    家族といい、その為といい、

    貴女の命があっての家族ですよ。『人の紀』です。

    貴女の命・『天の道』がなければ、家族とも出会えなかったでしょう。

    運命の重要な時とは、その命の根源の秩序なのだから。

    それほど、『人の紀』家族を大事に思うなら、

    その前に『天の道』・『時』を知って自分の生に従う事。

    時に順ならざれば、滅ぶ。 命があってよかったわね~

    今年は、去年の代わりにじっとして、命に感謝をする時にしたらどう?・・・




    Lさん「えぇ、そうしようと思わないでも、

    実際もう、どこにもいけない位の体の状態です。

    今年一年間、じっと自分を見つめようと思います」




    私達は、すこしでも余裕があれば自分の欲に走ります。

    今、政治家の先生達は、何の欲か、走り回っています。  あははっ!

    それが、凡人の常の習いなのでしょうが、


    「呂氏春秋」には、次のようにあります。




    昔先聖王の天下を治むるや、 必ず公を先にす。

    公なれば天下平らかなり。

    平らかなるは公より得。

    天下は一人の天下に非ず。

    天下の天下なり。





    私欲を去って、公のために。



    そこで公というのは、いったい何が公であるのか。



    英語のPubric(パブリック)とはまったく違います。


    深い東洋思想の知恵を

    どうか、ご自分で思索してみてくださいね。





    よき一週間をお過ごしください。

























           






    -----------------------------------------*・・+"*☆★☆." 
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    [一部、版権]がございます。権利は放棄しておりません。

    どうぞ宜しくお願いします。


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    テーマ : 福島県
    ジャンル : 地域情報

            

    Comment

    >天下は一人の天下に非ず。
    自分中心に勝手な判断をしてはならないぞ!
    生命という力は、自分だけのものではない。天から頂いたものであるぞ!

    >天下の天下なり。
    天に従いなさい! 時に従いなさい!
    そうすれば、
    必ず、美しい花が開きます。生を謳歌できます。

    そういう事でしょうか? 生半可な! どうか笑わないでくださいね。

    今のカレンダーは、あくまでカレンダーなのですね。
    確かに、自然の摂理には相関関係がないように思われます。
    西洋文化の限界のひとつなのでしょうか・・・。

    東洋思想の知恵・・・深いです。

    私達は、自分のしたい事の為に生きるのが正しいのだと思って来ました=
    それに疑義を感じる記事ですね=
    自己の都合の前に、何を優先しなければいけないのか=
    ヒントは、天=自然、時=公という事なのでしょうか=
    たしかに、何を忘れて無視をしたから地球温暖化が起こったのか?=
    考えてみると目に見えない自然のルールですね=
    昔の人は、もう少し自然と調和をして生きて来た=
    今のように個人の満足の優先と言う意識がなかったのかも知れません=

    天から降り落ちる梅雨の雨が、昨夜はひとしきり降っていました。
    お体ご自愛のほど。

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

    Re: タイトルなし

    > >天下は一人の天下に非ず。
    > 自分中心に勝手な判断をしてはならないぞ!
    > 生命という力は、自分だけのものではない。天から頂いたものであるぞ!
    >
    > >天下の天下なり。
    > 天に従いなさい! 時に従いなさい!
    > そうすれば、
    > 必ず、美しい花が開きます。生を謳歌できます。
    >
    > そういう事でしょうか? 生半可な! どうか笑わないでくださいね。

    ★あ、ははは~ 正解!パチパチ! (拍手!)
    従うという、単語が自発的に出て来られているのが、なんとも言えず素直な~ あはははっ。
    何か、本を読まれたのかしら? 
    本当にありがとう! 感謝☆cosmos

    Re: タイトルなし

    > 今のカレンダーは、あくまでカレンダーなのですね。
    > 確かに、自然の摂理には相関関係がないように思われます。
    > 西洋文化の限界のひとつなのでしょうか・・・。
    >
    > 東洋思想の知恵・・・深いです。

    ★自分のまわりを見回して本当を少しづつ見つけた時の喜びを、共感をしていただいてうれしいです。
    科学のセンスというのは、何かを掬い取って見せてはくれますが、実態とはかけ離れたもの。
    便利に合理化された世界というのは、あくまでも人の意識という額縁の中、人工の世界です。
    人工を極めた計算され尽くした理性の世界は、新しい命が発生できないのです、、、。
    少子化は、本源的にここに、根があると思っています。家系の興亡のカテに少しづつ移って行こうと思います。
    いつもありがとう! 感謝☆cosmos

    Re: タイトルなし

    > 私達は、自分のしたい事の為に生きるのが正しいのだと思って来ました=
    > それに疑義を感じる記事ですね=
    > 自己の都合の前に、何を優先しなければいけないのか=
    > ヒントは、天=自然、時=公という事なのでしょうか=
    > たしかに、何を忘れて無視をしたから地球温暖化が起こったのか?=
    > 考えてみると目に見えない自然のルールですね=
    > 昔の人は、もう少し自然と調和をして生きて来た=
    > 今のように個人の満足の優先と言う意識がなかったのかも知れません=
    >
    > 天から降り落ちる梅雨の雨が、昨夜はひとしきり降っていました。
    > お体ご自愛のほど。

    ★コメントいつも読ませていただいて、私が感動をします。何か、いつも心で祈りたくなります。
    自分のしたい事の為に生きるのが正しいのだと思っていいのは、青年期までですね。
    なにか、現代はいつまで経っても成熟しない、未熟な青年期のままを推奨しているようです。
    成熟を目指すからこそ、青年期は輝くのね!
    いつもありがとう! 感謝☆cosmos

    Re: タイトルなし

    鍵コメントさんへ、
      ありがとう! 感謝☆cosmos
    非公開コメント

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    寂光ーcosmos

    Author:寂光ーcosmos
    家系・個人の運命鑑定
    東洋運命学教室を主宰

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