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    《近代化の影 6.》   ー 永遠の生命観の欠如 ① ー  /  米国の研究から

    Category : 運命学と近代化
    100402_かたくりの花


    薄紫のカタクリの花










    今日は、今年初めての《 近代化の影 7.》の記事です。




    今年の年頭に、1月23日の記事で、

    昨年から、メールや拍手でいただいたコメントへ、

    未だにお返事をしていないものが多くあると書きました。


    今年の6月位までは、そのお返事の記事にしたいと思っている

    とも、書きました。  でも、もう4月の半ば?   あは。

    大丈夫なのかな? と思いつつ...。


    実は、一年以上も抱えているのもあるのですよ。   ほっ。

    投稿者の方には、気長にお待ちいただいている?  

    もう、お忘れではないかと?   あはは。



    さっさと、進められないのは、

    その理由の一つには、私のブログの立ち位置が東洋だからです。

    きわめてこれは特殊だと、自覚しております。   ほほ。





    東洋のアジアの日本に居て、東洋的なる事が、特殊とは?  はは。


    この事を、皆様にも思いを馳せてみてください!




    東洋的である。  

    その事が、特殊であると認識をするーーー

    今の日本の、不可思議なる現実です...。


    そこまで、私達の足元が無くなっている。



    どうしても、ブログの中の主張の軸足が、

    今の社会の一般的な価値観=西洋合理主義による近代化以降の

    考え方と本質的に違います、、、。  



    これは、やっかいな事なのですよ。   あは。




    同じであるならば、お返事は簡単なのですが、、、

    今の社会のゴミのような雑多な意識のホコリを押し分けて、

    東洋の地面が出るまで掘り下げねばなりません。

    しかも、そのゴミだと認識する概念に、多くの日本人はすがっている!!


    心地いいものを感じたくて五感でさすらっているのですね!!

    心地よくならない対象は間違いだって云う認識すらあるでしょう。

    もっと、この傾向は強まって行くでしょうね。


    現代は、すなおに率直に、東洋を語る事すらむずかしい? 

    書きにくい状況が出来上がっています。


    母国の伝統である思想が、分かり難くて伝わらないのです。


    これは、根本が失われている異常な状況です。

    その中で、

    東洋の思想体系を復権したいなんて!   

    思っているものですから、、、



    それで、東洋的な香りのするお返事にしたいので、下ごしらえをします。






    記事の下ごしらえとは、

    東洋的考え方を分かりやすくする為に、

    西洋的意識が作り上げた数々のロジック、

    二元論だの、合理主義だの、意識の作為した雑多なロジック、

    功利主義だの、物質文明だの、の、

    現代で当たり前になっている西洋製の人工物のボロをあばく事です。

    今は、こう云う雑多なゴミを整理しないと『自然』が出て来ません。


    もう、だいぶ壊しましたので、楽になりました!  あはは。


    今の世で、

    私たちが常識だと受け入れている西洋製の理屈を根底から疑い、

    西洋思想の意識が造った人工物の矛盾点や浅はかさを暴露して、

    ある時は否定し、くつがえす事をやった上で、

    これが、東洋の叡智だ!  と、

    お返事をさせていただきたいと思っています。


    近代化で、言論の自由は保障されていますので助かります。  

    このFC2ブログは、アメリカの会社なのですよ!  あっはあ。

    この自由に! 乾杯! FC2へ幸あれですね。  









    では本記事へ、NHKテレビの耳触りな情報からです。   


    先日、4月13日金曜日の夜7時半、NHKの特報首都圏で

    「終活」と題して、人生のエンディングノートなどを取り上げていました。

    首都圏にお住まいでない方は、ご覧になっていないかしら?


    個人主義化した社会の弊害としての個々バラバラになった生の実態と、

    それを補ういろいろな試みを紹介して最後まとめるのかと思いきや!

    最後の結論のとんでもないまとめ方に呆れてしまいました。。



    最後に大学教授がした話、

    「これからは血縁ではなくて、墓友のような他人のつながりへ、、、」


    これからは、自分の死後、その葬送すら当てにできるのは血縁ではない、

    共同墓を買った者同士のつながりだと、はっきり述べていた事です。


    ハカトモ? 耳を疑いました。 いつ、そんな言葉ができたの? 


    本来、親の追善供養は、血縁者、特に子が為すもの。 

    これこそが、『孝』の徳性としての行いではないですか?  





    血縁を頼ろうとする人が、現実は少なくなっている。

    その原因は、_______ではないだろうか?  と、

    ______を追求するのが、学問の役割ではありませんか? 


    大学教授からして、この現実をこのように問題提起できないのですね。

    『孝』の頽廃が、ここまで来ているのかと呆れました! 


    ここで、気持ち悪いと感じた疑問点は、

    今の日本のマスコミや知識者は、見事なまでに西洋二元論に染まって

    自国の伝統だったかのように使いこなしているのはいいのですが、

    墓友を主張するには、血縁を否定するしか方法を知らないのかしら?


    血縁も大事だけど墓友と云うつながりが出て来た。と云うように、

    基本の上の+1(プラスワン)思考ができないものなの?





    その上、

    どっちが本質なのかを、無視したまま、

    『孝』の徳性の結び付きである親子の血縁と、

    共同墓の便宜上のつながりを並列させるのですね!




    人類が営々と築き上げて来たのは、どっち?

    基本はどちらなのか? が、抜け落ちたままの流れでした。

    60代と思われる嫁いだ一人娘を前にした80代の老いた母親へ

    NHKのインタビュアーがした質問は、


    どっちが便利?

    どっちが煩わしくない?    


    老母は、笑いながらハカトモの方だって答えていました。 

    ?―――― 




    登場された母娘さまへは、申し訳ないのですが、

    一人娘と云うのは、絶家の基本パターンです。

    確かに、絶家と観る運命学からは、

    親の最後の形が、こうなる。と云うのは分かっています。

    これは、そうなってはいけないパターンなのです。

    それが、増えて行っている.....。

    絶家の現実の増加が、こう云う葬送の風俗を生んでいるのです。

    根本の原因は、そこにあります。

    が、この国のマスコミも学者も、それが説明ができないのですね!



    そして、やっぱり、経済で解決をするのです!

    『陽』が、『陰』を排除しています――――

    この国では、野辺送りのマニュアルまで企業が進化発展させて、

    それをマスコミが協力して社会化をすすめ、優位に強要をするから、

    『陽』の効率の物差しを当てた答えが良い答えなのですね! 



    これじゃ三位一体で国民を食い物にしている構図ではありませんか?

    だれも国民のしあわせを守ろうとは思っていないと云う事ですか?



    老母は、老娘に『孝』は必要ないと拒絶しているのと同じです。

    それを、マスコミと企業と社会が後押しをするのですね!

    あきれる構図です。

    社会貢献と云う企業理念は内実が、空っぽなんだ!。

    これで、我が国の子孫が続くと? 国が栄えるとでも?

    恐ろしい事です。   鳥肌が立ってふるえました!!




    『陰』は、ブッ飛んでいます――――☆*!

    (千の風になってぶっ飛んでいったのでしょうか?)  あはは。



    本質を抜いて、魂を抜き去って、すべてを平等に並べて!

    味噌も糞(くそ)も一緒に混ぜて、



    そして、決して比べてはいけないものを同列に並べて、

    効率を比較して、便利さには変えられない!  

    と、いとも簡単に!!! 

    時代に都合のいい、楽に迎合した、本質を無視した理論を作り上げる。



    それが、常識になる。= 『陽』のうそ。

    もう!迷いの中から迷いの中へ、転がり落ちて行っている、、、


    この国は、おわってる―――――――――――

    そう、この国の底は、もう抜けているのかも知れませんよ。







    どうしてこう云う風になるのかと云うと、

     
    無意識を排除して、五感の中だけでシャッフルするからです。

    小賢しい『陽』の知識が、普遍な『陰』の智恵を駆逐している。

    これが、日本の近代化以降の特徴です。



    言わずもがな、時代の波間に浮きつ沈みつ、隠れながら出て来る、

    相変わらずの女系宮家、女系天皇の議論もそうです。



    目の前にあるものだけで全てと判断をして行く意識の愚かさです。

    自分の五感で見た聞いた事を基準に対象物を見ていくからです。

    それでは、すべての認識が間違って来ます。  



    つまりは、盤石な基軸を持っていない民族の憐れさなのです。









    ★ ここで、ひとつの米国の研究を紹介します。


    ミシガン大学のHannah Faye Chua氏らは、

    米国人と中国人に同じ写真を見せて眼の動きを観察し、

    背景と対象物に対する視線の向け方が異なることを見出した。

    これは、認識(判断と記憶)処理における文化的な差が、

    最初の段階である目視パターンの差に由来している事を示唆する。

    米科学アカデミー紀要(PNAS)誌電子版に2005年8月22日に報告。

    西洋人と東洋人では映像の見方や記憶の仕方が異なる。

    異なる文化を背景に持つ人は異なる認識の仕方をしている、


    文化的に異なる人々は、たとえ環境を共有していても、目の前の現象の

    異なる面を見、異なる方法で記憶している可能性がある。


    本論文の原題は「Cultural variation in eye movements during scene perception」(大西淳子、医学ジャーナリストによる)

    詳しくは、日経メディカルオンラインへどうぞ。



    おそらくそうでしょう。


    西洋は、現世を注視する時空観でしょうね。

    現世の前後を考えていませんね。死んで天国へ行けば、それで終わり。


    このキリスト教の上澄みの濁流を飲んで、死者は天国から見守っている、

    と、日本の普通の大人たちは云うようになりました。

    本当に、信仰から言っているのならばそれなりなのですが、

    お葬式は、仏式で行いながら、

    この支離滅裂さ。      あは。


    仏法の経典には、どこにも天国と云う言葉はありませんよ。

    魔の住む天界、と云う言葉はあります。

    おそらく哲学的には、天国と天界はタイの場所でしょうね。

    天界は、仏界よりも4番目に低いランクに位置しています。


    笑うしかない迷いの中の私たち。


    そう云えば、一時、流行りましたね。


    ”千の風に乗って~~”

    ”私は、お墓にいません。”   あはっは。


    はかない歌詞だな、と思い、聴く事ができなかったわ。(墓無い?)

    とどまる足元の大地を失う、不安定さです。



    東洋の叡智、永遠の生命観の欠如の序章の始まりと云う印象でした。

    それが、もう、ひたひたと忍び寄って来ているのですね。




    もともと、東洋は、現世の前と後を注視する時空観です。

    前世、現世、来世、とつながって行く時空です。

    我が子、その子、そのまた子、が生きる時空こそが、来世です。


    自己の存在を、

    現世だけの、自分だけの欲の為だけでなく、

    自己の全存在から発する永劫の未来への営みの出発点であると云う

    存在観を教えてくれる東洋の叡智の方が、心惹かれるのですが、

    いかがでしょうか?

    わざわざ、不慣れな、

    狭い時空観の西洋的観念の中へ入る事もないのです。




    東洋には、『久遠』と云う実在があります。

    (あえて、言葉とは書きません。)

    のびのびとした久遠の昔から、永遠の未来に至るまで、

    東洋は、広く広大な宇宙そのものです。


    東洋人が、西洋人の上辺だけの真似をしていいものだろうか?

    それで、東洋人として受け継いだ真価が、活かされるのだろうか?


    真似をする事で、民族として、幸せになれるのだろうか?

    民族とは、とりもなおさず、あなたの家族、子孫の事なのですよ!

    永遠なら、為すべき事が変わって来ますね?

    永遠でないなら、しなくていい事もあるじゃないですか?

    永遠を失う事は、未来を失う事、

    未来を信じない処に、子供は生まれたくないでしょうね。

    日本の少子化は、そんな処に原因があるはずです。




    ちょっと、今日の記事は難しかったかも知れません。

    ――永遠の生命観の欠如 ②―― は、

    いつか、また、次回の《近代化の影 7.》へ続きます。




    ながい記事を、最後までお読みいただいた事に、

    感謝申し上げます。





    今日の記事が、わが身を西洋文明の時空の切れっぱしにはさまれて、

    身動きが取れないようにならない為に、    あはは。

    少しでもあなたと、あなたの子孫を守る術(すべ)になれば、

    幸甚でございます。



    よき、一週間をお過ごしください!































    -----------------------------------------*・・+"*☆★☆." 
    記事は無断転用なさいませんように、お願いします。

    [一部、版権]がございます。権利は放棄しておりません。

    どうぞ宜しくお願いします。

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    テーマ : 文明・文化&思想
    ジャンル : 学問・文化・芸術

            

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    No title

    おもしろいのかどうか興味が尽きないのは、
    少子化などの原因が、精神や心のあり方にあると云うのが、
    いまの社会にはない。

    むずかしいものをそれなりに書けるのは運命学のせいですかね。
    もう、日本のこれからは希望を持ってません。
    言うと悲観論になるからやめますが、

    No title

    永遠の生命観の欠如というテーマから、どんなむずかしいの?と思って読んだのですが、=
    みじかな例からして分りやすかったので、よかったです。=

    毎回いろいろなテーマが出て来るので普段なにも考えずに生きている私には刺激的です。=
    心のどこかで自分の命は、死後もつづくと思っていますし、=
    前世と言われれば気になりますし、死後はどうなるのだろうと思ったりします。=
    これが、一般的な日本人かな? と受け止めています。=

    支離滅裂になっている、孝が廃れている、葬送が企業化している、、、=
    なにか不安を感じながらも自分のことになったらどうする? という不安もありますね。=
    心の問題と云って皆がバラバラに好きなようにするのがいいのか疑問もあります。=
    今の日本は、自分好みで何でも決めるというのが正しいというのか、自由、勝手な風潮で、=
    家庭の中でも子供たちにどう教えて言ったらいいのか本当に困る状況です。=

    次回の②に期待します。

    No title

    民族のアイデンティティの問題も含まれると思いますが、
    哲学的な問題なんですよね!

    永遠や死後の話題の場合によくあるのは、
    中身のないむずかしい言葉を並べて、もっとむずかしく話そうとかする哲学ではないな、
    と感じられるだけ助かります!
    外国の哲学的な話題と違って、
    cosmosさんの記事はいつも思うのは、言葉の遊びの話じゃないわ、と思うのです。
    全体はまだ理解をするのは足りないと思いますが、
    こういう方向でいいんだなと思えるのは助かります。
    あー、 へんなコメントになってしまったみたいですみません! 

    今の日本は心配です。

    Re: No title

    鍵コメントさんへ
           お忙しいのに、かかさずコメントをいただいて、、、
                         お礼を申し上げます。 感謝☆cosmos

    Re: No title

          鍵コメントさんへ
             いいえ! こちらの方こそありがとうございます!
                                感謝☆cosmos

    Re: No title

    > おもしろいのかどうか興味が尽きないのは、
    > 少子化などの原因が、精神や心のあり方にあると云うのが、
    > いまの社会にはない。
    >
    > むずかしいものをそれなりに書けるのは運命学のせいですかね。
    > もう、日本のこれからは希望を持ってません。
    > 言うと悲観論になるからやめますが、


    ★東洋学の深さ、懐の広さ、そのおかげですね。
    日本の将来は、そうですね、悲観的になるわけではありませんが、もっと落ちますね。
    最低ラインをくぐって、さぁどうするかですね。    
    いつも貴重なコメントをいただき身が引き締まります。    感謝☆cosmos

    Re: No title

    > 永遠の生命観の欠如というテーマから、どんなむずかしいの?と思って読んだのですが、=
    > みじかな例からして分りやすかったので、よかったです。=
    >
    > 毎回いろいろなテーマが出て来るので普段なにも考えずに生きている私には刺激的です。=
    > 心のどこかで自分の命は、死後もつづくと思っていますし、=
    > 前世と言われれば気になりますし、死後はどうなるのだろうと思ったりします。=
    > これが、一般的な日本人かな? と受け止めています。=
    >
    > 支離滅裂になっている、孝が廃れている、葬送が企業化している、、、=
    > なにか不安を感じながらも自分のことになったらどうする? という不安もありますね。=
    > 心の問題と云って皆がバラバラに好きなようにするのがいいのか疑問もあります。=
    > 今の日本は、自分好みで何でも決めるというのが正しいというのか、自由、勝手な風潮で、=
    > 家庭の中でも子供たちにどう教えて言ったらいいのか本当に困る状況です。=
    >
    > 次回の②に期待します。


    ★現状を、よく感じ取っていらっしゃいますね!
    子も持つ母として、悩みは尽きないでしょう。
    しかい、乱世ですが、道は通していきたいものです。 また、お返事の記事を書きますね。
    ありがとうございます!    感謝☆cosmos

    Re: No title

    > 民族のアイデンティティの問題も含まれると思いますが、
    > 哲学的な問題なんですよね!
    >
    > 永遠や死後の話題の場合によくあるのは、
    > 中身のないむずかしい言葉を並べて、もっとむずかしく話そうとかする哲学ではないな、
    > と感じられるだけ助かります!
    > 外国の哲学的な話題と違って、
    > cosmosさんの記事はいつも思うのは、言葉の遊びの話じゃないわ、と思うのです。
    > 全体はまだ理解をするのは足りないと思いますが、
    > こういう方向でいいんだなと思えるのは助かります。
    > あー、 へんなコメントになってしまったみたいですみません! 
    >
    > 今の日本は心配です。


    ★そうですね。哲学は、言葉の遊びじゃないですね!   ほほ。
    羅針盤のない社会で生きなければならないきつさを感じているのは、強い証拠です。
    今が、楽だと思っている人たちも大勢いらっしゃるのに、賢いわ――。    あはは。
    いつもお心を駈けてくださりありがとうございます!   感謝☆cosmos

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    Re: No title

          鍵コメントさんへ
             もう、すでに日本は貧しくなっている。もっとなると思います。覚悟を!

              コメントありがとうございます!
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    寂光ーcosmos

    Author:寂光ーcosmos
    家系・個人の運命鑑定
    東洋運命学教室を主宰

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