fc2ブログ

    【 東洋思想 2 】   東洋思想の源流としての ー古代インドの思想史 ー

    Category : 東洋思想
    今のインド風景     村の薬局とよばれるニームの巨樹





    インドで、村の薬局とよばれるニームの巨樹


    森林インストラクターのブログからお借りした写真です。









    今日は、東洋思想の源流としての ー古代インドの思想史 ー




    インドと云えば、やはり現在でも宗教大国です。


    これは、中国と同様に、3~4000年の伝統があります。




    今の日本の我々のDNAの中に息づいて共鳴するものがあるのか? 








    今の世界の動静を見れば、、、

    西欧から始まった、近代化(★注1)下記を参照が、

    ギリシヤから端を発した経済危機でEUが行き詰まりを見せている現在、

    アメリカも膨大な軍事費を削減し始めた現在、


    東アジアの中国、それに続いてインドが、

    長い深い眠りから覚めたように『陽』の世界=現象界で、

    力を付けて来ているのは不思議な感じがしています。


    仏教は、西から東へ、

    西のインドから中国へ、それから日本へ伝わりました


    近代化の現象『陽』の波は、その逆、東から西です。

    日本の衰弱が見えて、中国が栄え、次はインドです。






    これは、運命学から私の判断ですが、

    西洋から近代化と云う『陽』の嵐が吹き荒れて東端の日本を襲った。

    そして、日本が過去から積み上げて来た民族の『陰徳』を消費させ、

    一時の炎が燃え上がったのです。

    もうその『陰徳』の底が見えて来た頃、

    次は中国の過去3000年の『陰徳』へ飛び火した。

    しかし、


    中国は、自国の『陰徳』を共産主義の『陽』で断ち切った国です。





    そして近代化の『陽』は、飛び火となって、

    インドの積み上げた『陰徳』へ引火して移って行くでしょう。

    これから当分の間は、


    インドの『陰徳』が燃えて、強い『陽』の炎が盛んになるでしょう。 







    近代化(★注): 歴史関係の近代の区分は、 

    明治から第二次世界大戦の敗戦までの間で、

    これ以後を「現代」とみます。

    それゆえ、ポストモダン、超近代、等の言葉も生んでいます。 

    しかし、このブログの中では今まで通り、

    現代と云えども近代化 = 無意識を排除した意識中心の思潮の

    真っただ中、その延長上であると云う認識をしています。

    なぜなら、現代は、未だに近代の誤謬を乗り越えていないからです



    この場合の近代化の思潮の定義は、人間を自然から隔離した思潮です。

    我々は、意識によって作られた世界の中に閉じ込められたままです。


    それは東洋の『陰』や、

    現代心理学における無意識の領域や、

    母権までをも否定し、排除し、存在しないものとして扱い、

    その枠組みの中で、すべての他の存在を規定する『陽』の思想です。

    我々は、今も、この見当違いの狭い囲み、無常の世界の中に居ます。



    つまり、その思潮が生きている時代を、このブログでは近代と言います。

    現代は、近代を乗り越えていない。 収束もさせていない。












    では、本記事、古代インドの思想史です。 




    おおざっぱに行きますが、5000年も前の思想の中に、


    ★ あなたのDNAに響くものがあるのか?

    それが、なになのか......

    さぁ、それを探っていきましょうか....。






    古代インドと云うのは、今の中国との国境・ヒマラヤ以南

    パキスタン、ネパール、チベット、ブータン、スリランカ、バングラデシュ

    を含むと思ってください。


    前2500~前1800、 これは、今から 約5000年前です。

    インダス川西岸でインダス文明は、

    世界の四大文明の中のメソポタミア文明と同じく、

    多くの都市国家において栄えていたようです。

    驚くべき事に、これらの都市国家は、

    すべて都市計画による綿密な計画と計算で建設された街でした。

    具体的には、上下水道の完備は当たり前、

    ダスターシュートも全住宅に備わっていたようです! 


    ( 現代の方が、まだまだって云う状態ですね。)


    ヨーロッパの古代都市国家では、街の中心に神殿が配置されています。


    インダス文明は、街の中心に神殿が置かれていなかった。

    さぁ、何を町の中心に置いた設計になっていたのでしょうか?


    ・ 都市の中心には、巨大な公衆浴場、、、つまり沐浴場を作った。

    身を清める為ですね!

    身を清めてから、神々に祈りを捧げていたのであろう、、、

    今のインドでも、ガンジス川で沐浴する風習が続いています。

    この精神は、日本の神社の手水の作法や、

    伊勢神宮を参拝する前に、五十鈴川の御手洗場(みたらし)で身を清める

    のはこの名残です。

    日本人の清潔好き、お風呂好き、

    そう、なにかあったら、一風呂浴びて! と云う感覚です。

    文明のルーツが同じなのでしょう。

    これは、体臭を香水で消す西洋人とは違います。


    古代インドの沐浴は、単に身体を清潔にする為ではないのです。

    ガンジス川なども死体を流したりしますから、

    塩素殺菌した水道から見ると汚水ですし、不潔な川になるのでしょうが、

    宗教的には、その川の水が、我が身を清める、と云う事になるのです。


    ここで、ちょと考えてみたいのは、

    ・ 「浄める」と云う感覚が当時の人にあると云う事は、

    反対の「穢れ・ケガレ」と云う感覚があると云う事です。

    いわゆる「晴れ・ハレ」と「穢・ケ」の意識を強く持っていたから、

    生活様式の中に、上下水道を完備したり、ダスターシュートを住居の中に

    作ったりしたのでしょうね。

    ハレとケガレを区別する意識が強かった。 

    これは、古来の日本から現代の我々も受け継いでいます。

    さまざまな場面での晴れ着と、晴れの食事。 
     

    又、清潔の為と云うよりも頻繁に手を洗いウガイをする国民です。

    ウガイは、どうも日本だけのようですね。     あはっは。

    インド人も、食事は手で食べますが、

    食事の手と、トイレで使う手は、はっきりと区別をします。


    ・ インダス文明の遺跡からは、印章が出ます。 

    サインが習慣の西洋とは違うのですね。


    インダス文明は、前1800年頃、今から3800年前に滅びました。

    1200年位続いたと云う事です。


    その後は、中央アジアから南下して来たアーリア人のインド侵入です。

    このアーリア人は、実際、どこから来たのか解かっていません。

    前1000年頃、アーリア人は、ガンジス川流域に辿り付きます。

    その間に多くの小国を作りながら、自然崇拝の歌を詠いました。

    それが、厳しい自然環境を神々として讃える歌集「ヴェーダ」類です。

    このヴェーダで神々を讃え、

    儀式を執り行う僧侶階級が生まれます。

    バラモン階級です。

    バラモン教の成立です。

    彼らは神々に仕え、祭礼の方法を独占し、

    次第に特権階級になって行きます。

    こうしてバラモン以外の3つの身分も含めて = カースト制が成立します。

    更にその下が、四つの身分の中にも入れない不可触民 です。

    = 触るとケガレがうつるから触ってはいけない人々と云う意味です。

    日本にも同じような身分差別が過去にありました。 


    ――現在のインドでは、憲法でカースト制を廃止しても、

    結婚も就職も学校もカースト制度の影響が厳然として存在しています。


    最高の身分として神に仕えるバラモン階級の中から、

    儀式、祭司中心のバラモン教に飽き足らずに不満を持つ人々が出て、

    密林の奥深くに入り難行苦行をして此の世の真理を探ろうとします。

    世間を捨てて、髪を剃り、家を出る。仏教の出家の容です。


    ヴェーダの最終部として成立したのがヴェーダの極地と云う意味の

    「ウパニシャッド哲学」です。

    ウパニシャッドの原意には、1.ウパ(近くに)ニシャッド(座る)

    =師の近くで伝授される教えの意。

    2.あるいは、ウバ(近くに)ウバース(存在する)と云う意。

    3.あるいは、AをBへウバース(存在する)すると云う概念、

    身近な現象であるAを儀式に用いて、それを支配する事によって、

    それとウバースされたBに影響を与えようとする事の意。

    などがある。


    その成立年代は、仏教成立以前 ~ 16世紀にも渡ります。

    内容は、初期、中期、後期に分けられ200編に及ぶものです。

    バラモンが執り行う儀礼行為が、神々すらも支配し,

    何らかの効果をもたらすと考えられていたのです。


    ウパニシャッド哲学における、この宇宙の真理についての特徴は、

    宇宙の根本真理・「ブラフマン」が存在するとします。

    ブラフマンが、中国人に、ボンと聴こえたのかどうか ?  あはは。 

    中国の漢字で「梵(ぼん)」または、梵天と書きます。 音訳ですね。




     
    ウパニシャッド哲学が、仏教の思想へ与えた影響について、



    ・「輪廻転生」です。

    我々は、車の車輪のように生と死を永遠に繰り返す。

    前世、今世、来世の三世の生命観に立っています。 



    が、当時の人にすれば、

    生まれ変わる事はうれしくなかったはずです。

    生まれ変わっても、此の世で飢饉や疫病にかかって苦しんで死ぬ、

    健康なら戦争に狩り出され、どうせ死ぬ、

    戦乱がなかったら、地震や干ばつの天災に遭って死ぬ、、、 


    なんとなく、今の日本人には分るような気がするでしょう?  あはは。

    ”あなたと一緒に、また、生まれ変わりたい。”なんて

    言っていられるのは、余程、悩まない体質なのか、

    今の時代が、物質文明のけっこうな時代なのですよ!  あはは。





    どう生まれ変わるのか ?

    ・生きていた間の行い = 「業・ごう」で決まる。


    前世の行いの結果によって、来世のカーストの身分が決まる。


    希望もあるにはあるのです。   あはは。

    正しい行いで生きて、次は上のカーストの身分に生まれよう!


    でもさ――、できるなら絶対に~ 生まれ変わりたくない!   

    此の世になんか、戻って来たくない!   あはっは。


    そのように生まれ変わる輪廻から外れる事を = 「解脱」と云います。


    ブラフマン(梵天)に達すれば、二度とこの世に戻って来ないとされ、

    だから、もう二度と死ぬ事もないとされ、不死を得たとされました。





    当然ですが、ウパニシャッドの修行者たちは、

    宇宙真理の「ブラフマン」を自分のモノにして、

    心と体が一体である自分の中の真理「アートマン」を掴みたい!

    と思ったのです。     


    その為には、お金持ちだからと云っても役に立たないし、

    美人の奥さんがいる事も何も助けにはならないのですね!   あはは。

    逆に、その中で自慢したり、喜んだり悔しがっているのが関の山。


    宇宙真理の「ブラフマン」と自分の中の真理「アートマン」の

    合一( 解脱 )が叶うならば、

    そんな浮世の事は、どうでもいい!!  あはは。

    クダラナイ直ぐに崩れる喜びの天界なんかに、

    執着しちゃいられない!!  なんとか抜け出そう!  ほほほ。



    あ、これには紀元前2世紀から紀元後2世紀にかけて成立した

    人生を「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」の4つの時期

    に分けた古代インドのマヌの法典の人生観があります。

    結婚もし、子をなし、財産を作って、もう役割は終わった年齢になって、

    感覚的な欲望や感情の右往左往から離れよう! と、

    自己の所有欲を否定する為に森へ籠った訳です。   

    そこからが、「林住期」「遊行期」です。


    これらが、いわゆる出家の原型、出家の意味の始まりです。


    一般に修行と云えば、楽を離れるので苦行になるのですね。  







    ここが、西洋と東洋の根本的な違いです。


    ・・東洋は、心と体がバラバラではなく一体ですから、

    頭の中で真理を観念するだけではなく、心身一体の修行をします。


    ・・西洋においては、真理は自分の外にあるのです。

    意識と云う五感で集めた材料で、真理を観念するのですから、

    つまり、五感は外へ向いていますから、外にある事になる。



    西洋は、元々の二元論から、精神と肉体はべつべつです。

    真理は観念している精神の中にある。

    精神とバラバラである肉体の中にはないのです。

    ですから、西洋哲学は思惟するもので、肉体を使って掴むものではない。


    たとえると、

    まぁ、気象観測をしているようなものです!   あはは。

    いろんなデーターを集めて机上で、紙面で真理を探そうとする。

    気象観測で、気象現象を起こしている真の原因が掴めるのか?

    ある現象の原因は、そのまた別の気象現象だったりして、、、、

    せいぜい、説明くらいのもしかできないでしょう?

    それで、根源の神が見つけられるのかなぁ―――???

      
      ユダヤ教やキリスト教は、それを神と云うのです。

      だから、神がこの世を、天地創造したと言うのです。

      じゃ、この世の外に、神がいる事になります。

      この世と、神も、バラバラです。

      ( 観念が作った、観念の中の神でしかない )

      仏教にもあります。架空の仮の仏群です。

      釈迦が、その時だけ説いて、実体がない仏達です。

      そして、

      プラトンにしたら彼のイデアなんでしょうね。 

      だから、憧れから、どうして、神へ近づいて行こうか?

      実体を掴むためには、どう向かって行くのか。 

      と云う捉え方です。

      神は、手さぐりで探しながら、向かって行く相手なのですね。


    自分の外に求めるのです。しかも、そこには実体はない!
     
      
    そう、考えたのです。 観念的と云います。

    強いて言えば、頭の中、前頭葉の中にあるのですね。 神は、、、 



    つまり、西洋文明は、神からして、

    人間の大脳のシナプスが作り上げた作品です。
     


    と、云うのは、西欧の自然は美しく神秘に満ちているけれど、

    地球は、あまねくどこでも命を育む場ではあるけれど、

    西洋の人びとは、『陰』を秘めたすばらしい人々だけれど、

    キリスト教の教理自体に、『陰』を感じる事ができないのです。

    だって、自然 = 神ではないのです。

    なにしろ、自然も神が創ったモノだそうですから、、、  はは。


    じゃ、神は、無意識の外にいる事になりますね!

    無意識の外?   あはは。 それは意識じゃないですか!!


    ならば、自分の意識の中であれこれ考えて生まれる観念に頼るしかない、

    と云う事になりますね。


    だから、西洋の人びとは、飽き足らず、

    次から次へと、...ism、...主義、を生み出すのではないか?


    つまる処、それは、

    西洋は、自分の観念の生みだした意識から出る事ができないのです。 

     




    翻って、現在の我々の足元を見れば、

    この近代化以降の西洋文明の中で、

    今の世間で一人前にやって行こうとすると、ガクレキ?

    優秀な前頭葉が必須、、、、これが、大前提のようになります!

    学歴、点数、専門性が、、、人のしあわせの必須条件のように?

    世の常識になってしまって、我も我もと、大学、院へ行くけれど、

    皆、それで = しあわせ、ですか? 


    そもそも、そんなに大卒、院卒の人数は要らないでしょう?

    だから、大学卒、院卒でも、就職先がない。


    だいたい、おかしいと思いませんか?

    本来は、人と生まれてしあわせになるのに、

    生まれた状態で、必要なものを持って生まれているはずです。



    運命学では、持って生まれた運で道理に合って生きるのが正しいのです。




    人として自然であれば本来いいはずなのです。

    その為に、外には五行がある。

    その恵みがあるのです。

    それを、

    どうしてネコもシャクシも、ナンバーワンを目指して?

    その流れの中でおぼれながら?

    その流れが、どこへ向かって行っているのか? 分っていない。


    まったく、それが今の文明です。( おそろしい~事です。)

    なぜ、おそろしいのか?

    自然を無視した人の前頭葉(意識)主体のこの現象重視の思潮は、

    次、どう云う駒が、どう出て来るバクチなのか?

    だれも経験した事がない賭けなのです。


    意識が改善すると言って開発したあらゆるメソッド、

    科学的な善意の研究の結末は、果して善果を導くのか?


    あまりにも、軽薄に物事が運ばれている。

    おそらく、これは、創造、 もっと深刻な解決不能な状態の創造でしょう。

    科学が無視をして探れない領域が余りにも広過ぎて、、、

    遺伝子組み換え、卵子提供の不妊治療、などなど、、、

    原発もそうです。

    西洋の意識が作り上げた『陽』の原型そのものです。

    人の欲が、命を殺戮する。それを叶えた象徴の『物』です。

    私の想像だけならいいのですが....。

    この『陽』の殺戮から、どうしても『太陰』を守らなければいけないわ。



    その回復は、自然への懺悔しかありません。 そして、


    自然の真理を畏敬し、

    自然と、人間の欲望の調和に重点をおいた東洋の叡智へ戻るしか、

    東洋の復権をするしかないように思います。








    話を、西洋文明へ戻しましょう。   ほほっ。


    真理は外にあるものだから、どんなものなのだろう、と

    想像を膨らますしかない。

    外を探す。目で、耳で、手で、鼻で、しかし、外にない。

    空や光を見て、あれが神かと思うような?   ああは。


    ネットでも神に憧れる気持ちが、あふれていますね!

    しかし、真実は、真理は、そんな形をしていないものなのですよ。

    逆に、自分の中にあると分からないから、

    西洋は、

    あんなに綺麗な、装飾的な芸術を生むのでしょう。

    音楽も、華奢で華麗で、まず、綺麗です。

    ドラクロアの絵でも、むごい場面ですが、表現は綺麗です。

    真理は、こうだと掴めないから、飽くまで飾り立てます。


    東洋は、反対に、

    自然そのままを先生、師匠にして自然のありようを感じ、

    自分の中のアートマンを探せばいいのであって、

    外側は、自然のまま、そのままの方がいいのです。  あはは。

    自分の中に、宇宙と一体になれるものがあるとすれば、

    自然は、そのままの方がいいのです。


    なんとなく、リラックスできるでしょう?  

    だから、なるべくと云うよりも、逆に飾り立てない!

    簡素と云うのか、素のまま、自然を変えないまま受け入れるのです。

    茶道のワビやサビ、できるだけ人間の欲が作ったものを排除し、

    捨てられるものは捨ててしまう、

    残るものが、真理なのです。

    チャラチャラ、ぎらぎら、ひらひら、は要らない。  あはは。

    静寂です。


    だから、蝉の声や、井戸の水の音が響くのです。   ほほ。





    東洋思潮の独自性、

    生まれ変わりの車輪から外れる = 不死の命を得る = 解脱の為には、

    宇宙の真理(梵)と、個人の内面の真理の合一(梵我一如)を得る。

    この思想は、

    ヨーロッパの哲学者、ショーペンハウエルなどに影響を与えています。





    梵我一如を、簡単にいいますと、

    宇宙や自然は、自分の外、遠い彼方へあるだけではなく、

    自分も、この宇宙の中の一部と捉えるのですね。

    だから、宇宙や自然にある根本真理が、

    その一部である自分の中にもあるはずだ。

    気が付かないだけで、自分の中に宿っているはずだ。と云う事です。

    どこか宇宙の果ての遠くに真理は、ある訳ではなく、

    自分の中に真理はある。と云う事です。

    当然、自分の中と云うのは、心と体が一つと観る自分です。



    今から3000年前に、化学のない時代に、

    そこまでの自己認識、自分を含む宇宙観を組み立てられた智恵には、

    驚嘆するばかりです。

    例えれば、我々の命は、その構成する分子は、

    田や畑や山や川や海や空の光や空気が動く風や雲が降らす雨や

    自然が生んだ命を取り入れて成り立っているのですから、、、。




    古代インド、前5世紀頃、

    交易や都市国家間の戦いで力を付けて来たバラモンの下の身分

    (武士や商人)からも、祭司のやり方を秘伝として独占しているバラモンに

    対して不満を持つ者が出て来るようになります。

    つまり、カースト制を批判する新興の力が、

    このウパニシャッド哲学を土台にしてさまざまな宗教を生みます。

    その中で、後世まで影響力を持ったのがジャイナ教と、仏教です。

    この二つの共通点は、

    それぞれ開祖がクシャトリア( 武士、王族)出身である事と、

    バラモンの権威を批判しカースト制を否定した事です。




    このように、混沌とした古代の思潮の中で、

    インドが、頭一つ精神性において抜きん出た訳です。



    今の時代の日本中に充満するコセコセした物差しで、

    為替で円高だ、貿易収支がどうだとか、

    経済力が抜きん出たと言っているのではありませんよ――。 あはは。







    つづきは、次回へ


    古代インドの思潮のあれこれと、

    我々のDNAに具わっている遺伝子が、

    共鳴したでしょうか?    あはは。






    でも、よく考えて、我が国は、、、まさにピエロよ!

    自分のモノでない借り物の着ぐるみを着て、

    西洋人と対等になりたくて、神を信じる振り振りをして、

    クリスマスやハーロゥインを我が物顔に取り入れて、

    日本人は、よくやっていると思うわ!      あはは。


    大いに皮肉ですが、 ごくろうさま――っ!


    だけど、民族の根っこにつながらない他国のお祭りのプレゼントや、

    将来、生きる突っかい棒にもならない異国の宗教行事やお祝いを、

    商業ベースに流されて幼い頃からの潜在意識に入れられる子供は、

    大人になって、どこの国の為に、力を踏ん張って頑張るのでしょう?


    父母を通じた民族の歴史に共鳴しない思い出ばかりのアルバムで、

    自分のDNAが共鳴して疼く感覚もなく、

    どこへ、『』を、返すのでしょう。



    自負心が折れて、自尊心がどれだけ傷つけられても

    それでも精一杯生きようとするのは、『』を知っている人間だけです。

    その強さが、現に中国の若者や、インドの若者にはみなぎっている。





    』を忘れた人間は、簡単に死にますよ。

    簡単に、負けを認めますよ。



    今の若者、子供たちから、『』を奪ったのは?

    だれ?

    この、取り返しは、どうするのですか?


    日本は、本当に大罪を犯している国だと思います。

    人としたら、まともじゃないですね。

    友人にこう云う人がいたら、困った人だな。と思いますね。


    あはは――。 なんだか哀れを誘いますね。





    ここまで、

    長い記事を最後までお読みいただきまして、、、、、

    ありがとうございました!  感謝です。

    次の 東洋思想 3で、一応の一区切りにします。



    どうか、よき一週間を、お過ごしになってください。



































    -----------------------------------------*・・+"*☆★☆." 
    記事は無断転用なさいませんように、お願いします。

    [一部、版権]がございます。権利は放棄しておりません。

    どうぞ宜しくお願いします。

    関連記事

    テーマ : 文明・文化&思想
    ジャンル : 学問・文化・芸術

            

    Comment

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

    No title

    大きな大砲の音だよ、
    ナヌ? と聞き耳をたてて早めに来させてもらうと、

    東洋は静寂だと言うのだが、
    蝉の声と、水の音。俳句の世界だね、

    東洋はcosmosさんが自慢するだけあって、
    西洋などにかぶれることなどしない方がいいよ。
    東洋は東洋で行こう。

    No title

    不勉強だったものですから、、、知らない事を初めて知った事が多くありました。=
    もっと学生時代に知っておればよかったのに、もう後の祭りです。!=
    むずかしいことをここまで解釈されてお書きになるcosmosさんはどれだけお勉強されたのか?=
    ほんとうにリスペクトです。=
    東洋のことをもっと深く知らなければいけませんね。=
    これは、子供たちにも読ませたいと思いました。=


    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

    No title

    >村の薬局とよばれるニームの巨樹

    薬局というのは、病気を治す効能がある樹だからそう呼ばれているのかな?
    ニームは、虫よけの効果があるのは知っていましたが、、、

    >西洋においては、真理は自分の外にあるのです。

    >意識と云う五感で集めた材料で、真理を観念するのですから、

    >つまり、五感は外へ向いていますから、外にある事になる。


    簡単に説明をされていますが、中身は深刻ですね。
    目からウロコでした!
    医学でもそうですが、病気の原因を現代医学は外に求めます。
    たしか、中医学は、体の中でしたね!
    根本的に違っていますね。
    当然、しあわせについてもその差はあるので、どちらがいいのかと言うよりも、
    cosmosさんの言われるように、私達日本人は東洋を支持するべきですね。
    本当に大事な事を書いていらっしゃると、感心をします。

    Re: No title

    鍵コメントさんへ
          いつもお立ち寄りくださってうれしですわ!  あはっは。
                感謝☆cosmos

    Re: No title

          鍵コメントさんへ
             ほんとうに! このまま東洋を埋もれたままにするのは勿体ないですね。
                                      感謝☆cosmos 

    Re: No title

    > 大きな大砲の音だよ、
    > ナヌ? と聞き耳をたてて早めに来させてもらうと、
    >
    > 東洋は静寂だと言うのだが、
    > 蝉の声と、水の音。俳句の世界だね、
    >
    > 東洋はcosmosさんが自慢するだけあって、
    > 西洋などにかぶれることなどしない方がいいよ。
    > 東洋は東洋で行こう。


    ★あぁ、癒されるコメントをありがとうございます!   あはは。
    蝉の音、水の音、、、静けさを求めるのが東洋でございます。
    昨日から富士山の1~5合目登山をしに山梨へ出かけておりまして、先ほど帰宅し、
    いままで鑑定を数件こなして、やっとここへ参りました。 
    お返事おそくなりました。  よろしくお願いします。   感謝☆cosmos

    Re: No title

    > 不勉強だったものですから、、、知らない事を初めて知った事が多くありました。=
    > もっと学生時代に知っておればよかったのに、もう後の祭りです。!=
    > むずかしいことをここまで解釈されてお書きになるcosmosさんはどれだけお勉強されたのか?=
    > ほんとうにリスペクトです。=
    > 東洋のことをもっと深く知らなければいけませんね。=
    > これは、子供たちにも読ませたいと思いました。=


    ★えっ? 何を書きましたでしょうか?  もうすっかり忘れて、、、  あはは。
    実は、まだ頭の中は富士の山中です。 体は疲れておりませんが頭はクラクラっとしています。
    なにか変な事を書かなければいいのですが、、、あははっは。
    これから、記事を書きます! いつもありがとうございます!   感謝☆cosmos

    Re: No title

            鍵コメントさんへ
               だんだん運命学の見えない世界へ近づかれましたね! あはっは
                        感謝☆cosmos

    Re: No title

    > >村の薬局とよばれるニームの巨樹
    >
    > 薬局というのは、病気を治す効能がある樹だからそう呼ばれているのかな?
    > ニームは、虫よけの効果があるのは知っていましたが、、、
    >

    ★そうそう、バラの肥料にもニームがあります。匂いがどうも虫よけになるようです。


    > >西洋においては、真理は自分の外にあるのです。
    >
    > >意識と云う五感で集めた材料で、真理を観念するのですから、
    >
    > >つまり、五感は外へ向いていますから、外にある事になる。
    >
    >
    > 簡単に説明をされていますが、中身は深刻ですね。
    > 目からウロコでした!
    > 医学でもそうですが、病気の原因を現代医学は外に求めます。
    > たしか、中医学は、体の中でしたね!
    > 根本的に違っていますね。
    > 当然、しあわせについてもその差はあるので、どちらがいいのかと言うよりも、
    > cosmosさんの言われるように、私達日本人は東洋を支持するべきですね。
    > 本当に大事な事を書いていらっしゃると、感心をします。


    ★勘が冴えているわね!
    ここがすっきり分るようになると、世の中全体が見えて来るわ。
    よくよく世の中を見据えて、良い方を見つけてくださいね!   あはは。
    今週は、記事を今から書きます。もう少しお待ちになってくださいね。 じゃ。   感謝☆cosmos
    非公開コメント

    プロフィール

    寂光ーcosmos

    Author:寂光ーcosmos
    家系・個人の運命鑑定
    東洋運命学教室を主宰

    最新記事
    カテゴリ
    月別アーカイブ
    最新トラックバック
    最新コメント
    メールフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    QRコード
    QRコード