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    コメントへのお返事 5. (あれから一年 2.)    Powers of 10

    Category : 東洋思想
    高村光太郎が、智恵子を迎えに登ったと云う徳本(とくごう)峠へ



    ニリンソウの群生

    ニリンソウの群生がある山道を登って、、、 








    徳本峠(2140m)から見る明神岳(2931m)、前穂高岳(3090m)

    「明神岳」は、上高地から見える穂高岳連峰の稜線の並びの、一番右側にある1峰~5峰の峰々です。


    峠から見る明神岳、前穂高岳


    写真をクリックしてみてください! 左側が、もっと見られます。

    雨だと云う天気予報で、今にも降り出しそうな雲。。。













    今日の記事は、


    コメントへのお返事 5. (あれから一年 2.) Powers of 10





    今回は、日本の科学者の言葉を、紹介しましょう。

    分子生物学の学者、青山大学教授の福岡 伸一氏の本の題名からです。


    本の題名、 『 科学者たちは、なぜ見誤るのか?』 


    副題が、  世界は分けてもわからない

           顕微鏡をのぞいても生命の本質は見えて来ない!?



     世界は分けてもわからないとは、

    この世界(宇宙)を〇〇学、○○学と、分けて研究したとしても、

    たとえ、それをつなぎ合わせても、全体は、わからない。と云う事です。





    今日のヒントは、この本の中に書かれてあります

    Powers of 10 (パワーズ オブ テン)です。

    10のn乗と云う意味です。

    つづきは、後ほど.....






    今日は、前々回の記事のつづきから、、、

    ”あれから一年 2 ”の記事の中で、

    天災、災害には、外因と内因があると書きました。

    その内因について、


    コメント ① の処からでした。
    ① 被災された方々みなさんに、

    同じ内因があったとは考えにくいのですが・・?






    我々の五感で捉える世界は、たしかにその通りですね !

    そう簡単に片づけられれば、、、、、 その方が、楽だわ! あはは。




    また、同じ内因があった と云うのも、微妙な表現ですね。  あはは。

    五感では“同じ”と捉えられるのでしょうが、


    同じ花、同じ人間はいないように、

    自然は、決して同じ存在を、作りません。



    実は、自然は決して手を抜かないので、個々別々!  あはは。



    ≪同じ≫と感じられた意味を汲み取るならば、

    運命学の★位相・いそう

    = あらゆる差別のグラデーションが、≪近い≫のですね。 



    位相について詳しくは、

    右下の方に、ブログの「検索フォーム」があります。

    位相と入れて検索をクリックすると、位相を説明した記事が出て来ます。

    よろしければ、それらをお読みになってください。 






    (近代化以降の思想下に生きる) 私たちが陥る錯覚は、

    我々の感覚 = 意識で捉えられるだけが、この世界のすべてなのだ!

    あるいは、 我々の感覚 = 意識で、この世界の真実は捉えられる!

    と云うのが、現代人の誰もが陥る錯覚です! 

    自然が、自分の意識の中にある感覚です。

    近代化は、我々が自然を失った事である。と云われるゆえんです。

    その結果、我々は自然への畏敬の念を失いつつあります。     


    近代の思想である「自然は支配するもの」と云う二元論から来る私たちの

    思い上がりが、とうとう、行きつく処まで来たのですね。



    そう!、これは、とんだ錯覚なのです。

    我々の感覚器官では、ごくごく狭い世界しか捉えられません。

    福岡 伸一氏の本から引用して、

    Powers of 10 (パワーズ オブ テン)を説明しましょう。




    家具のデザインで有名なチャールズ・イームズとレイ・イームズが、

    1977年、実験的な映像を残しています。


    ある晴れた日、公園に寝転ぶカップルを映し出します。

    次の瞬間、カメラは上昇をし始め、どんどんズームアウトします。

    彼らの住む家、街、都市、国、大陸、そして地球、太陽系、銀河系、

    そして、きらめく星の洪水の宇宙にまで、、、

    息を飲んで見ていると、一度静止したフレームは、

    逆にズームインを始めます。

    銀河系、太陽系、地球、大陸、国、都市、街、家、カップルへと、

    しかし、ここでカメラは止まらないでミクロの世界へ侵入します。

    カップルの一人の臓器へ、細胞、遺伝子、遺伝子を構成する分子、

    原子、素粒子、● 核の周りを周回する粒子へ、

    それは、さながら宇宙の恒星を周回する惑星と同じに見えます。


    このようにフレームの倍率が切り替わるごとに、その倍率が、

    10のn乗で表示されていて、たとえば、

    都市全体を俯瞰できるのは10の5乗m(100km)、

    太陽系が見えるのは、10の11乗m、

    逆に、細胞は、10のー(マイナス)5乗mから見え始め、

    ー8乗mでは、遺伝子が見え始め、

    素粒子の世界は、ー16乗mで見え始める。




    この映像は、You Tube に公開されていますので、ご覧になってください。




    気が付く事は、我々のこの世界には階層構造(●の__部分)がある。

    マクロを形作るミクロな世界に、マクロな世界と同じ構成原理が

    無限の入れ子構造( ロシアの マトリョーシカ人形のような構造 ) として

    内包されている。・・・・・・・・この示唆が、

    以降のさまざまな表現や思想に大きなインスピレーションを与えています。


    もう一つ! 大事な事があります。

    チャールズ・イームズとレイ・イームズのトリックを見抜いてください!

    何だか解りますか?



    明るさです。



    我々の視覚は、光がないと役立たずですね。

    この映像は、作られたCG映像だから、どこまで行っても明晰な画面ですが、


    実際の宇宙は、撮影するのに必要な程、どこまでも明るくありません。




    それと同時に、ーn乗(ミクロ)の場合、

    顕微鏡の倍率を10倍上げれば、明るさは100分の1になる。

    つまり、解析度を上げて対象を拡大すればその視野はより暗くなる。

    拡大をしていけば、やがては暗闇で見えなくなるのです。

    と云う物理学的事実を映像では捨象してあったのです。


    と云う事は、

    我々の感覚器官の目で見る事には、限界があって、

    この世界のすべてを掴む事ができないのです。



    望遠鏡で宇宙を見るのも、顕微鏡でミクロの世界を見るのも、

    それは、すべて見られるだけの明かりがあっての事、

    その上、見えるのは、すべて、モノの部分なのです。

    その部分と部分をつなぎ合わせても世界の丸ごとは分からない。

    つまり、

    見る事さえできない。聴覚も触覚も届かない世界なのです。


    その限界の向こう側へ = 無意識の世界が無限に広がっているのです。
     






    例えれば、東京ドームの空間が全宇宙とすると、

    その空気中に浮かぶ、見えない位のチリひとつ、

    それが、我々の意識で捉えられる目で見える世界です。





    我々の五感では、この世界をすべて掴む事はできません。


    この世界の真実は、我々の五感で、感じられないモノです。

    つまり、感覚・心・意識で解るようなものではない。と云う事を、、、

    是非、体得なさってください。

    そうなられるように祈りながら、記事を書いております。   ほほ。


    この壁を突破しないと“内因”のお話は分かりません。









    今までの記事に書いて来た意識の目的を確認します。


    我々の感覚器官の発達の目的は、如何にして生き抜いていくか?

    その為に、我々人間は、前頭葉を発達させて来たのでした。

    猿との違いはそこです!    あはは。


    食べ物を手にしようと生き抜いて行く時、その瞬間、必死なのですから、

    余分なものは見る余裕がない。集中とムダの排除が行われます。

    この世の正義より真理より、何より食べ物が大事!    あはは。   

    目の前の現象(食べ物)を手に入れなきゃ死ぬだけですから、、、


    衣食足って、礼節を知る。     あはは。


    それが、『陽』の世界です。

    此の世は、無常の世界ですから、現象は、瞬く間に消えます。

    掴まえなければ逃げていく獲物を追いかけ、

    手にした食糧は、食べたらすぐに無くなってしまい、

    満腹になったお腹も、すぐに又、へってしまう、、、  あはは。

    また、食べ物を探さなくては、、、それが意識の役割です。

    効率と、競争が、当たり前になるはずです。   ほほ。


    ★ これこそが、『陽』男性の役割、生産性の向上と持続です。

    これなくして人類は生きる事はできません。

    しかし、これだけでいいとは、誰も思いませんわ! ね。

    『陰』を忘れてはいけませんわ、、、。


    意識が成し遂げたものは、

    火の獲得から、その炎、大地、流れる水、樹木の枝葉、果実、鉱石、

    これらが、五行と云われるものです。

    それらを利用した道具、畑、家、船、車、武器、携帯、人工物すべてです。


    これらは、大雨の濁流に流され、竜巻のような強風で吹き飛ばされ、

    火事で燃え、地震と津波で木端微塵(こっぱみじん)になってしまう物、

    失ってしまうものです。 すべて壊れる物です。


    つまり、『陽』・意識・我々の五感は、

    滅び、破壊され、流され、燃え尽きる物を対象にするのです。

    永遠に不滅な真理を対象にはしていません。


    なぜなら、目の前の状況からどう生き延びるかのセンサーですから、

    その光が今、地球上に炸裂している。

    地球のバランスを崩すほどにです。



    それはそうです。

    近代合理主義が地球を蔽って、無意識を排除した為に、

    意識が『陰』の領分・真理を追求し出したのです。


    科学とやら、、、学問とやらで、、、真理を追究すると!

    それも、経済発展の為ですって!!?


    ちょっと、待って!  PLAY BACK!   あはは。

    これが、とんだ倒錯、大間違いです !

    意識の大暴走です !!!!!!


    意識は、意識の役割だけなら立派なのに、、、

    意識の悪口を言わなきゃならないのは、このせいなのです。


    意識は、放っておいたら何でも、

    自分の欲のネタにしてしまうのですね――。   

    ウソの真理を本に書いて、売ろうとする ?!!


    まず、真理は、文字で書けない事すら分かっていないし、

    言葉、知識、で表現できるほどヤスイものじゃないのが分かっていない。



    そうです! 臓器どころか、卵子や精子まで取引をするのですから、、、

    いいえ、お金は介在していなくても、心の取引はやってますね。




    実は、


    ★ 真理や重要な事は、五感では掴めないようになっています。

    意識の習性を知り尽くした『陰』の智慧が、真理を悪用されないように、

    無意識下に秘しているからです。





    だから、私たちの五感で、目を皿にして探しても、

    内因を見つける事はできません。      ほっ。

    これから先は、

    五感の届かない世界へ行くつもりで、お読みになってくださいね。

    つまり、、、それは、無意識の世界へ行くつもりで、、、あはは。  

    無意識の世界の事は、まあ、窺(うかが)う、程度なら、

    こうではないかと窺う程度ならできるかなと思います。


    お互いに窺いながら、、、です。    あはは。






    では、具体的に、

    内因がある。と云うが、どこにあるのか?  その場所です。



    内因は、意識で捉えられない場所にある。

    つまり、無意識下の世界です。




    無意識下のどこに ? 






    これについては、2011年 10月 23日の記事、

    無意識の不思議 7  天台の『九識』/無意識の普遍性 (因果応報)
    に書いております。(クリックして、記事の中程あたりをご覧ください。)


    天台の『九識論』には、

    第一識、第二識、第三、、、、、と来て、

    8番目の第八識の中に、

    自身が過去から積み上げて来た善悪の業が蓄積されてあるとあります。



    私達の悲しむ声、心、行為も、

    喜ぶ声、心、行為も、

    憎しみの声、心、行為も、、、、、   すべて、、、

    身口意の三業となって、第八識へ蓄えられて行きます。


    蓄積された善と悪の業を「 因果 」として、


    それが善業なら「 因果 」の果報として楽を生じさせ、

    それが悪業なら「 因果 」の果報として苦を生じさせる源泉となる識が、

    『 第八識 』です。


    自分が、事の善悪を意識できないまま為した行為も、

    無意識の深い処にあるこの第八識が、事の善悪を区別、覚知しています。




    私たちが、普通、環境の中で、情報を見て聞いて触って、、、

    私は、、、好きだ、、、キライだ、、、辛い、、、考える、、、思う、、、感じる

    と云うのは、第五識なのですね。


    その次の第六識は、自分の五感に振り回されない自己認識です。

    やや自立した自分を意識できるようになります。

    でも、この程度では、第八識の無意識下の自己の為した行為の善悪を

    まだ、恐くて直視できない状態です。 


    エゴイズムが自己防衛をして自己に不利な事を直視させないのです。

    だって、自分が悪業をしたなんて自覚をしたら、

    自分は、もう、耐えられない! 死ぬかもしれない!  あはっは。

    なんとか、誤魔化そうとする意識が、

    自分が悪業をしたなんて云う自覚しそうな意識を捨てます。 あはは。

    普通の人間が、意識できる自我意識は、この辺までです。


    そうして、悪業をした事は、(第八識へ)隠れてしまうのです。

    つまり、悪い行為の事実は無くならないままです。    あはは。

    悪業を為した上に、無自覚にその悪業を隠して、また悪業を重ねる。


    その隠した悪業の積み重ねが、内「 因 」となって行く訳です。

    どの位、悪業が積み重ねてあるのか ?

    どの位、善業が積み重ねてあるのか ?  


    そもそも、いつからの悪業や善業が、カウントされているの ?  

    無始以来です。 ( 始まりの無い初めからです。 )

    えっ! 生れる前からの、その前からの、その又前からの、、、

    キャ――っ、   もう、止めて鬱になりそう !    あはは。


    意識は、内心は臆病だから、

    直ぐに計算をしたり比較をして、耐えられないのです。  あはっは。 

    そこが、意識の能力の限界です。


    それもあって、意識できるのは、その辺りまでになっているのでしょうね。


    ―――  ほほっ。








    この場合の災害は、昨年の 3.11 地震と津波の天災に、

    福島の原発事故が重なったものでした。



    被災地の人々が主に、その内因を持っていたと思うのはどうでしょうか?


    たしかに、その運命の位相を考えると、濃いグラデーションかも知れません。



    しかし、同じ日本に同時期に生きている我々も、

    グラデーションの差こそあれ、同じような内因を持っています。

    大きな広がりで言えば、

    原発や放射能の恐怖を他人事と思えない地球上に生きている人々もです。


    この同時期に、生まれ合わせている事も、因あっての事です。






    これから起こるとされる南海トラフ地震の予想ですが、

    内閣府の作業部会の代表でもある関西大の河田恵昭教授が、

    7月6日、大阪市の講演で明らかにしたのは、

    静岡から高知にかけて、死者数が40万人に上ると云う試算です。

    津波の死者数は、静岡、愛知、三重、和歌山、徳島、高知で36万人。

    地震では、大阪、兵庫で47000人。

    教授は、「40万人は、絵空事ではない。」と話しています。




    内因が、それを実現する外因と出会うのは、「時」の問題です。




    それと、もう一つは、場所の問題です。 



    地震や津波が起こる土地に、

    その土地に住んでいなければならなかったと云う内因です。



    なぜ、そこへ住み着いたのか?

    なぜ、そこに住んでいる家族の所へ生まれて来たのか?

    一言で言うと、『縁』があったのです。

    なぜ、『縁』があったのか?

    それは、もう、それぞれの第八識に訊かなければ分かりません。




    『内因』の積み重ねが、ある量まで達すると、

    コップが一杯になると水があふれ出るように、

    あなたに対応する自然の『外因』が呼応し、報われるのです。

    報われるとは、良い事も、悪い事にも通じます。

    科学的に言えば、エネルギー不変の法則。

    質量保存の法則。

    三業が環境に放出したエネルギーは、消えません。

    必ず次は、そのエネルギーは、あなたへ向かってやって来ます。

    これが、この『陽』であるこの世界での現象化です。

    本人が、意識もしていないし、忘れていてもです。

    それが、幸運なのか、不運なのか? 

    調和を求めるエネルギーが、意識界、現象界へどう現れるのか?

    運命学は、命式からそれを読み取ろうとするものです。


    自然界で起きる災害は、そのように、

    今までのあらゆる私達の道理に反した意識の積み重ねが、引き起こします。




    儒教には、災異説があります。 董仲舒の災異説ですが、

    古代中国では、

    自然の恵みを「天賞」と言い、自然災害を「天禍」と言いました。


    自然の摂理を、皇帝が遵守すれば国政は正しく機能し、

    天はそれを祝福して「天賞」を下す。

    逆に自然を無視する国家には, 天は災害や異変という「天禍」下す。

    すなわち、自然現象を善政か失政かのバロメーターとしました。


    (『尚書』の「洪範九疇」の第八「休征」及び「咎征」)


    周公載紀には、

    「天下太平にして、国に夭傷無く、歳に荒年無し。此の時に当たり、

    雨は塊(つちくれ)を破らず、風は條えだを鳴らさず。旬にして一たび雨ふり、

    雨、必ず夜を以てし、丘陵・高下と無く皆な熟す」


    (水旱第三十六)

    徳性のある政治が行われると、

    陰陽が調和をするので天体の運行は狂わず、

    風も雨も時節を得てちょうどの時に吹き、雨は夜に降る。と言うのです!

    大地では、高地であろうと低地であろうと、すべて豊作になると。

    内面の個人的善行が必ず外に漏れ出て聞こえるように、

    天が地上の善政に感応して幸いをもたらす。と言うのです!。



    このような考え方は東アジアの儒教文化圏では今なお生きています。


    仏教においても、

    大小の三災(水災、火災、兵災)が起こる原因について、倶舎論巻12に、

    どこに起こるかまで書かれてありますよ。

    正法を謗(ぼう)ずる=批判する事によって起こる7種類の災難については、

    仁王経巻下、薬師経、金光明経巻三、法華経観世音菩薩普門品第二十五、

    天台大師の観音義疏巻上に、詳しく書かれてあります。



    いわゆる、我々の心が自然に感応(かんのう)すると云う原理ですね。


    現代人は、このような智恵を失っています。

    現代人が最高の価値をおく意識では、

    掴もうとしても掴めない。  そこが、『陰』の世界です。

    知ろうとしても知る事ができない。



    そこの存在をうかがうようになる。


    うかがうとは、知るとは違います。




    前回紹介したニールス・ボーアや福岡 伸一氏は、

    自分の専門性の中から、その専門の限界線をみきわめて、

    人間の感覚器官の矮小性に気が付いた科学者の中の先駆者です。



    つまり、


    自分の命を産みだした、この世界の広大さ、奥深さ、無限さに

    頭を垂れるようになるのです。 



    しかし、

    西洋文明、西洋哲学、近代合理主義を信じ、頼っている

    経済界や政治家の遅れている人々は、

    この世界が、人間の意識では掴めない事がまだまだ解からないのです。


    つまり、まだ、自分の感覚で世界を知る事ができると思っているのですね!





    この前の記事で、

    近代合理主義の大きな咎(とが)は、

    この生命の出処である無意識の領域を、理性の思考から外した事です。


    と、書きました。


    この咎(とが)を、

    社会的に証明するような大失敗が福島の原発で起こった。
    とも、書きました。
     

    この事故は近代合理主義の敗北です。 




    なぜなら、

    大自然を無視して、人間の意識だけで勝手にロジックを作り

    その中での「安全」だなんて ! 言って来た訳ですもの、、、


    人間がコントロールできない力がある事を無視をして、

    その力が、土地や海を司っている事は、事実であるにもかかわらずです。


    人間の意識による近代理性の合理性が、自然に敗れたのです。






    生死の問題(自然)を乗り越えていない意識は、

    敗れた事も認めずに、何も変わった事がなかったかのように、

    分らない処は無視したまま、

    今回も≪政治的に≫安全だと言い切りました!

    こんな程度の低い意識に囲い込まれた意識中心の学問や政治に、

    我々が、人類の未来を預けると云うのは、いかがなものか?、

    意識は、意識の能力の範囲で止めるべきです。


    この意識の思い上がりを止めなければ、、、、

    量子物理学の世界から、なんと遅れている事か...???








    災害に遭われた人々の心の深層の処では、

    さまざまな葛藤が生まれているだろうと想像をするしかないのですが、

    それは、建物を復興する事よりもむずかしい、、、

    それでも、生きなければならない現実の表層を抱えて、

    痛む心の深層は、、、いかばかりか、、、




    この結果をもたらした、

    意識の思い上がりを止めなければ、、、、

    量子物理学の世界から、なんと遅れている事か...???





    今回の災害時には、被災地にいなかった我々も、

    わずかな時間差で被災者になる可能性はゼロではありません。

    今の時に生きるすべての人間に共通なのは、

    共に、近代合理主義のロジックの中に閉じ込められている事です。



    本当の自然『陰』・無意識を排除して、

    意識の囲みの中だけで、安全、と判断する事とは ????

    これは、いったい? どう云う事を意味するのでしょうか ?



    1995 年(平成7年)1月17日(火)に発生した阪神大震災で、

    大阪や神戸の数ヶ所で、

    あるオーナーの所有するビルだけが、全部倒壊しませんでした。

    ふしぎな事があるものだと思った事があります。



    何事があろうと、

    みなさまに、不思議な事が起って、

    不幸中のさいわいに恵まれますように祈っております。


    コメントの最後の部分、


    ② 人生の不公平には

    因果(無意識)が正しく働いているようには思えないのです。



    は、次回へ廻したいと思います。



    なお、来週末は、連泊で登山へ行く予定です。

    申し訳ありませんが、次回の更新は不定期になります。


    ご了承ください。


    では、よき一週間をお過ごしくださいね。


























    参考:『 科学者たちは、なぜ見誤るのか?』

        著者:福岡 伸一  (講談社現代新書)

    -----------------------------------------*・・+"*☆★☆." 
    記事は無断転用なさいませんように、お願いします。

    [一部、版権]がございます。権利は放棄しておりません。

    どうぞ宜しくお願いします。

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    テーマ : 文明・文化&思想
    ジャンル : 学問・文化・芸術

            

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    夜回りで、

    中身が深いのをよく書いてますね。
    ますます男の中身がクダランという気がしてきます。
    まだ陽の正体が暴かれていく始まりで、これからどこまで行くかと
    崖を覘くような気がして来たところで、
    ぼんやりしてたらもうこんな時間です。

    二回目!

    こんにちは

    整然と説かれている内容は目が覚める思いです。
    理論的であるにもかかわらず、被災者さま(他者)への優しい思いが伺えます。
    ありがとうございます。

    新たな疑問は「善悪」です。
    悪業に見合う善業はなかったのか?
    第一、何が善で何が悪なのか?

    しっかり過去ログを読ませていただきながら考えます。
    ありがとうございます。

    No title

    えっ、皆さまのコメントが開けられているのは、初めてですね。=
    読んで書くというのはなんとなくですが緊張します。=

    >今回の災害時には、被災地にいなかった我々も、

    わずかな時間差で被災者になる可能性はゼロではありません。


    ほんとうにそうですね、=
    自分の内因がどうなのか、考えただけでもぞっとしますが、=
    わずかな時間差で同じ災害の現場に立つ可能性はありますよね。=

    どうすればいいのか?泥縄ですが平凡な私は立ち止まってしまいます。=
    上の方が書かれていらっしゃる様に、本当に何が善なのか悪なのか?=
    いままでは命の継承的なモノが天に認められているのかと思っていましたが、=

    今週末は山へいかれるとか? おすきなのですね?=
    いいご趣味だと思います。=
    気を付けて言って来てくださいね、また写真をたのしみにしています。=

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    No title

    上高地の写真をみると自然の霊気が感じられるものですね。
    cosmosさんが山へ行かれるのが分かるような気がするわ!

    ここ2,3日の九州の雨の災害をテレビで見るのですが、
    あのどろどろとした泥水、役立つ水と同じだとは思えない怖さを感じます。
    周公載紀から引かれた、

    * 雨は塊(つちくれ)を破らず、、、、、、雨、必ず夜を以てし、、、、、、ですが、

    そんなことがあるのかとふしぎな感じがしますけど、
    やはり、そんなことがあって今の私たちの方がおかしいのかな?
    と思ったり、知らない事のあまりの多さにボー然です。
    今の知識は偏り過ぎで私たちに見えないものが多すぎです。

    3.11の医療ボランティアに行った時の体験、津波から守られた人のお話を、コメントで書きましたが、本当に信じられない!助かった人もいる。マスコミも報道しませんね。
    それは助からなかった多くの被災者の方には差別的で申し訳ないのでしょう。

    Re: No title

          鍵コメントさんへ
            お返事がおそくなりまして!  ごめんなさいね。
            また、じっくりお読みいただきますように...
                            感謝e-420cosmos

    Re: No title

    鍵コメントさんへ
             東洋へ関心をお持ちいただいてうれしく思います。
             また引き続きお読みくださいね!
                       感謝e-420cosmos

    Re: 夜回りで、

    > 中身が深いのをよく書いてますね。
    > ますます男の中身がクダランという気がしてきます。
    > まだ陽の正体が暴かれていく始まりで、これからどこまで行くかと
    > 崖を覘くような気がして来たところで、
    > ぼんやりしてたらもうこんな時間です。


    ★お返事が遅くなりました!
    今回のお盆は、暑くて大変でしたが、たまちゃんの方はいかがでしたか?
    陽の正体ですか?  あはは。 それは、楽しみにしておいてくださいって、、、ほほっ。
    暑さの中、お体をご自愛くださいね。     感謝e-420cosmos

    Re: 二回目!

    > こんにちは
    >
    > 整然と説かれている内容は目が覚める思いです。
    > 理論的であるにもかかわらず、被災者さま(他者)への優しい思いが伺えます。
    > ありがとうございます。
    >
    > 新たな疑問は「善悪」です。
    > 悪業に見合う善業はなかったのか?
    > 第一、何が善で何が悪なのか?
    >
    > しっかり過去ログを読ませていただきながら考えます。
    > ありがとうございます。


    ★まあ、さすがですね! さらなる問へ、進んでいきましょうか?   あはは。
    詳しくは、また、機会がありましたらお返事を書かせていただきますね。
    コメント何回も、ありがとうございました!   感謝e-420cosmos

    Re: No title

    > えっ、皆さまのコメントが開けられているのは、初めてですね。=
    > 読んで書くというのはなんとなくですが緊張します。=
    >
    > >今回の災害時には、被災地にいなかった我々も、
    >
    > わずかな時間差で被災者になる可能性はゼロではありません。
    >
    >
    > ほんとうにそうですね、=
    > 自分の内因がどうなのか、考えただけでもぞっとしますが、=
    > わずかな時間差で同じ災害の現場に立つ可能性はありますよね。=
    >
    > どうすればいいのか?泥縄ですが平凡な私は立ち止まってしまいます。=
    > 上の方が書かれていらっしゃる様に、本当に何が善なのか悪なのか?=
    > いままでは命の継承的なモノが天に認められているのかと思っていましたが、=
    >
    > 今週末は山へいかれるとか? おすきなのですね?=
    > いいご趣味だと思います。=
    > 気を付けて言って来てくださいね、また写真をたのしみにしています。=


    ★今回のお盆は、暑くて、墓参で各地を回るのは大変でした。
    やっと落ち着きました。是から記事得お書かせていただきます。
    山はいいですよ~!  あはは。
    苦しいですが、よろこびもあります。一番は、体力が向上する事ですね。
    いつもありがとうございます!   感謝e-420cosmos

    Re: No title

    鍵コメントさんへ
           貴重な体験をありがとうございました!
           記事に引用させていただくかも?しれません。よろしく!
                     感謝e-420cosmos

    Re: No title

    > 上高地の写真をみると自然の霊気が感じられるものですね。
    > cosmosさんが山へ行かれるのが分かるような気がするわ!
    >
    > ここ2,3日の九州の雨の災害をテレビで見るのですが、
    > あのどろどろとした泥水、役立つ水と同じだとは思えない怖さを感じます。
    > 周公載紀から引かれた、
    >
    > * 雨は塊(つちくれ)を破らず、、、、、、雨、必ず夜を以てし、、、、、、ですが、
    >
    > そんなことがあるのかとふしぎな感じがしますけど、
    > やはり、そんなことがあって今の私たちの方がおかしいのかな?
    > と思ったり、知らない事のあまりの多さにボー然です。
    > 今の知識は偏り過ぎで私たちに見えないものが多すぎです。
    >
    > 3.11の医療ボランティアに行った時の体験、津波から守られた人のお話を、コメントで書きましたが、本当に信じられない!助かった人もいる。マスコミも報道しませんね。
    > それは助からなかった多くの被災者の方には差別的で申し訳ないのでしょう。


    ★暑いですね!
    お仕事も大変でしょう? 熱中症もおおいですから、、、
    山へ行って英気を養ってきました。
    これから記事を書く予定です。少し難しいかな?と思いますが、どうかゆっくりお読みになってくださいね。
                   感謝e-420cosmos
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    Author:寂光ーcosmos
    家系・個人の運命鑑定
    東洋運命学教室を主宰

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