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    三人の才女は東洋の文化の精髄を身に付けていたのです。

    Category : 陰と陽〈女性の生き方〉
    NWECの玄関

    独立行政法人 国立女性教育会館(NWEC)の玄関から入り口をのぞむ







    昨年の行政仕分けの第一日目、

    11月11日の一番にターゲットにされた、

    あの独立行政法人 国立女性教育会館に、行って来ました。



    テレビで大写しになった白髪の女性、

    『そちらばかり話されないで、此方の云う事も聞いていただかないと、、、』
    と、民主党の連坊議員に反論して、一躍有名になってしまった方が、


    じつは、国立女性教育会館の理事長、神田美智子氏なのですが、







    この建物は、埼玉県の嵐山(らんざん)町にあります。

    この近くには、いろんな歴史的名所があります。丸木美術館もそうです。





    この近辺へ行く所用、仕事等が、まとめてあった為、

    たまたまNWECで何か企画があったら寄ってみようと思って調べると、

    次ぎのシンポジウムが予定されていました。




    『宮廷・三才女の生き方と表現』と題して、

        
         ー紫式部・清少納言・和泉式部の果たした役割ー が副題です。





    これに参加して、一泊するとゆっくり時間も取れるだろうと、

    急遽、参加を申し込み、

    研修とシンポジウムへ参加をして来ました。




    今日は、これに関することを書きたいと思います。



    まず、これは、男女共同参画プログラムの一環の行事です。
    正直言って、
    これには、少しどころか大変、違和感を普段から感じています。


    (その理由は後ほど書きます)




    また、ジェンダー、フェミニスト等の言葉にも、心は馴染んでいませんし、
    しかし、それらの牙城であるNWECに行くからには、
    覚悟をしていかなくては、ね、、。    ほほっ。




    目的の一つは、

    紫式部の『源氏物語』、


    清少納言の『枕草子』、


    和泉式部の『和泉式部日記』が、


    きっと中で取り上げられるわけですから、

    これらは、新しい解釈が出てくるのも、それなりに聞いておもしろいかも?

    という興味もあったわけです。

    5,6年おき位に、これらについては、アンテナを張るようにしています。





    もう一つは、三人の才女の作品の中味と、

    男女共同参画、《男女平等》論を、どう結び付けていくのか?




    ちょっと馬鹿馬鹿しい~? と思いながら、(笑い) 


    (関係各位には、失礼いたします! )


    (これが後になって、実は当たってしまうのですが、)




    いろいろどうなのか想像しても、チグハグなコラージュのようで、

    上手く行かないわよ!と、考えながら、

    まるで野次馬根性そのままで 、、、、、(笑い)

    参加してしまったのです。  

    我ながらご苦労様ですね~ (笑い) 





    よくエネルギーが余っているわね~と言われます。 (笑い)




    館内は、築30年といいながら、きれいでした。

    研修棟から宿泊棟まで、
    夜に講習が終って移動するのが寒くて大変だったので、
    乗って行った自分の車を移動に使ったくらい広~い敷地です。
     

    この敷地に関しては、日を改めて詳しく書きたいことがあります。 

    また、おたのしみに。



    神田理事長が、ご挨拶の中で次のようなお話をされていました。


    ”年間6億円の予算を、
    行政仕分けで3分の1に削減されるというのが、
    到底2億円では、やっていけない。と云う事を、
    前千葉県知事の堂本氏達の助力、賛同者の署名などを
    鳩山さんへ提出して、、、
    今年は何とかやって行ける事になってホッとしている。”





    一方、講師の方たちは、

    それぞれ日本文学の立派な大学の専門の先生ばかりで、

    短歌の結社の、お弟子さん達も、多くお見えになっていたようです。

    印象に残っている事を、2,3書いてみましょう。



    清少納言を、せいしょう・なごん と区切って言う癖が
    一般的に、あるようだが正しくは、せい・しょうなごん である。
    中納言、大納言というのですから、なるほど!と。




    又、別の講師からは、源氏物語は、”社会批判の書である” 



    私、そうそう、そうだけれど、何によっての批判なのか、
    ちょっと分りにくい感じもしましたよ。


    紫式部の視点がはっきりされないままでした。 


    もっと、深く言えば、
    法華経を信じ学んだ紫式部の知性が、
    仏法の末法思想と因果応報の思想から、
    栄耀栄華の宮廷模様を眺めた物語であると、
    以前、他の講座で聞いた事もあります。




    それが、《現世を諦観で眺める》社会批判になるといえばそうですね。



    講師からは、
    イデオロギーを伝えるのは言葉である。
    三人の才女が、どのようにして言葉を獲得したのか、
    その獲得した言葉で、社会の女性の差別意識を超えようとした、
    それがそれぞれの作品である。



    と言うくだりのお話もありましたが、
    イデオロギーと言いながら、それ以上の解説はありませんでしたし、
    微妙に、そこへは触らないまま行く雰囲気でした~~  あは?



    私、

    何となく、無理やりに、
    ジェンダー運動、男女共同参画運動に結びつけたような?
    感じがしたのは、思いすごしだったでしょうか?    ほほっ。 





    そもそも、三人の才女の幼い頃からの学問の教材は、
    西洋から来た学問ではなかったはずです。

    四書五経、漢詩や、写経、漢文の素読といった、
    中国や朝鮮からの渡来文化を学んだ父親の教養から、
    躾けられた学問であったはずです。




    彼女たちは、東洋の文化の精髄を身に付けていたのです。




    そして、当時の貴重であった筆や墨、

    普通の身分では手に入らない豊富な量の紙や筆を
    ふんだんに使った執筆活動は、
    時の権力者の庇護・パトロンに認められないとできない活動です。



    しかし、当時の平安時代の社会における
    東洋的な学問の影響については、
    どの講師からも、一言も触れられる事は有りませんでしたよ~。


    又、そういった恵みを与えてくれる主家(仕えた主人の家)に
    感謝をする心が、三人三様に心のなかにあるのは当然で、
    主家賛嘆の文が多いのも当然ではないかと、思ったり、、、


    三人の才女の作品については、
    それぞれ新しい説を聞くことが出来て、おもしろかったのですが、




    これが、男女共同参画のどこに結びつくのか、
    わからないまま消化不良で帰ってきました。





    結局は、国が行うセレモニーの域を出ていませんでした。




    無理やりに女性を仕事に就かせようと、あの手この手の努力?
    女性が社会へ進出しないと男と対等になれない?
    夫に家事をさせられない女性はアホウである?


    ある講師の方は、自分の夫は主夫であり、
    自分が帰宅して着替えている間に食事が並んでいる、と
    自慢話を講座の間に挟んでいらっしゃいましたよ。   あはは。


    そういうニオイはプンプンしていました。



    そのような強力に何かを推し進めようとする雰囲気は感じて来ました。


    これでいいのかなぁ~? 正直な感想です。


    その上、生まれも、育ちも恵まれた、環境も、本人の能力もある、

    知性がある選ばれた女性だけしか実現できない解放では困ります。




    今のようなお話では、どうでしょうか?


    みなさまは、どう思われますか?



    今日の、後日談は又、東洋的な立場から、書いてみたいと思っています。
































    -----------------------------------------*・・+"*☆★☆." 
    記事は無断転用なさいませんように、お願いします。

    [一部、版権]がございます。権利は放棄しておりません。

    どうぞ宜しくお願いします。

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    テーマ : 今、思うこと。
    ジャンル : 小説・文学

            

    Comment

    キャ^ha~~1番のりでした^^。

    コスモスさんは、遠方でも車で行かれるのですね。
    雪が降っていませんでしたか?

    来週は春のようなウララなお天気になるそうですよ。
    男女平等、最低ラインは規則で決めるのでしょうが、本質までは難しいこと。
    風邪を引かないようお気をつけ下さい^^

    講師の言っていることは、勇み足と申しましょうか、
    根がないと申しましょうか、浮いている感じがします。

    かすかに記憶にある、ウーマンリブや中ピ連を思い出してしまいました。

    もう、おはようさん!
    日本の国も、丸みがなくなってるね。僕らが知らないうちに、さ。
    大学に行って、何を学ぶのか鬼気怪々といったところだ。

    Re: タイトルなし

    > キャ^ha~~1番のりでした^^。
    >
    > コスモスさんは、遠方でも車で行かれるのですね。
    > 雪が降っていませんでしたか?

    ★そうですね~ 荷物が多い時は、便利ですものね。
    雪までは行きませんでしたが、さむかった!
    それに、この日は、午後から訪問鑑定と言う仕事をして帰りました。
    。....。..。..................................................。....。..。。..*☆゜

    > 来週は春のようなウララなお天気になるそうですよ。
    > 男女平等、最低ラインは規則で決めるのでしょうが、本質までは難しいこと。
    > 風邪を引かないようお気をつけ下さい^^

    ★本質は、国がやる事ではないって、そうですね。
    制度を作っても、中味は一人一人の生き方の問題ですものね。
    まぁ、国は、諸外国に対する見栄という点で、セレモニーをするのでしょうが、国民にしたら、まだまだ本気とは受け取れない?甘いわね~ (笑い)
    ありがとう~お~おおお。あはは。

    Re: タイトルなし

    > 講師の言っていることは、勇み足と申しましょうか、
    > 根がないと申しましょうか、浮いている感じがします。
    >
    > かすかに記憶にある、ウーマンリブや中ピ連を思い出してしまいました。

    ★そう、根を張ることもなく、枝葉ばかりを追いかけていますね。
    今の世相も究極の相(陽の横溢、陰の後退)を見せていますが、やっぱり大学の新進と自認する女史たちも、それといっしょか~と、残念を確認しに行ったようになってしまいました。トホホ、という感想です。

    上から改革しようというものの、空虚さですね。
    根を探すことから始めて、下から、一人一人が賢くなるしかない。
    寒さ厳しき折、お体に気をつけられてください。
    ありがとう。★-------------------------------------:*・+☆+"*☆★☆

    Re: タイトルなし

    > もう、おはようさん!
    > 日本の国も、丸みがなくなってるね。僕らが知らないうちに、さ。
    > 大学に行って、何を学ぶのか鬼気怪々といったところだ。

    ★おはようございます。
    遅くまで起きていらっしゃるのね~
    お体大切に、なさってください!
    今の学問は、考えなくちゃいけませんね。あは~大きな事を!!
    ありがとう。★-------------------------------------:*・+☆+"*☆★☆

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    家系・個人の運命鑑定
    東洋運命学教室を主宰

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