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02/05 23:15 |
『無常の相』に拘るかぎり、不滅のものはありません。Category : 不滅なもの
![]() 先週末に寄った湘南の海・梅沢海岸 音楽をどうぞ! 前ブログからのつづき、 不滅のものを、探って・・・・・ 最後は仏法へ戻りますが、 まず、中国の陰陽学から、、、 陰陽学の『陽』は、『陰』の創造力の表出世界と言えます。 空間世界に象として現われ出るもの。 私達の五感で捉えられます。 その本体は、『陰』そのもの、創造力の根源です。 その『陰』の蓄積が、 【時】と場所に合わせてさまざまな『陽』の表出を生むわけです。 その結実・現象の一つである学問や英知は、 本来は人間の貪欲を排した結実であるべきですね。 英知を装った【貪欲の論理の知識や法律や制度】では、 絶対にあってはならないのです。 そして、また『陽』は、 常に『陰』という命の創造性に逆らわない表出であるはずなのに、 【時】によって風化した『陽』は、『陰』の正統な表出ではなくなります。 現実において私達は、『陽』である知識や法律が、社会のある変化に 即応していないのではないか? と、 疑問を感じたりする場合がありますね。 それは『陽』のせいではなくて、 本体の『陰』の創造性が弱くなった事が、本当の原因であろうと 思われます。 『陽』の力の消失は、『陰』の創造性の欠乏です。 なぜ欠乏するのか? これは、また、別の機会に書いてみたいと思いますが。 単に『陽』の存在を非難、攻撃するだけでは、好転しませんよ。 『陽』の存在とは、政治や経済や社会の仕組みのことです。 『陽』のそれらを変革しようと思えば、『陰』を強くするしかないのです。 私達が反省しないまま、それらを批判したところで 『陰』は弱まるばかりです。 知識や法律や制度は、社会状況や私達の必要に応じて 生まれて来たのです。 私達の体の影のような存在、です。 影に注文をつけても、ムダでしょう? 体から正すべきですよ。 責任は客体にあるのではなく、 飽くまでもそれを用いる主体側にあるのです。 それら知識や法律や制度は、永遠の存在ではありません。 そして、その不都合を修正しようとするとき、 現実に対応していくための時間の遅れや反応速度の遅れという タイムラグが生じると・・・変革には、時間が必要ではないかと ・・・思っています。 実りには年季が掛かる、お分かりですね~ そのように【時】というのは、いつも重要なファクターです。 なぜなら、ここは太陽系の★、地球ですから、すべてが 太陽エネルギーのおかげで営まれているのです。 まさに、”今”という【時】、私達の身の回りで、世界中で、 『陰』の徳が無くなって行っているようです。 今までの私達は先人が積み残してくれた”徳”を消費してきました。 今度は、私達が『陰』の創造性を高める努力が必要なのです。 ここが、一番むずかしい。(笑い) もうお分かりのように『陽』は、タイムリーなものです。 自然に実る果実を、想像なされば? お分かりになるでしょう? 日進月歩です。日々是新たな英知を生み出す事が最上です。 浜辺に押し寄せる波が、つぎつぎ、一つ一つ消えていくように、 いかなる現象も、【時】の照射によって均衡を求めて変化し続けます。 均衡を求めてとは、 宇宙・自然は偏っている事をお気に召さないという事なの。(笑い) これは、間違いないわ~ 私達がいい加減に生きてしまって、万が一、 自然の均衡が犯されれば、爆発もし、大地震も起こり、崩壊もします。 易学はその変化を人間世界に見て陰陽に分けて、述べています。 変化は【時】。太陽エネルギーそのものです。 だから【時】の選択が大切になります。 そんな事は気にしないのだ!! やりたい時、したい時がいい時なのだ!(笑い) これが現代の風潮ですね。 なんでも自由? なにか子供じみていませんか、、、 あまりに気ままな欲望に傾きすぎですよ~ (笑い) だから東洋運命学は、【年、月、日、時】を選ぶことをおすすめします。 【時】は、けっして欲望の言い成りにはなりませんから。 【時】を得ない欲望は、滅び去るばかりです。 海亀の産卵、女の卵巣の排卵、発情期、開花、結実、 これら創造の実りも、成熟、老化、腐敗、分解、生死すらも 命が【時】に仕えた所産です。 我々の意識だって【時】に命令はできません。 断じて! 東洋は【時】を尊び、【時】が基軸です。 意識、理性、欲望が基軸ではありませんよ~(笑い) 人間が基軸? とんでもない! 自然中心です。 間違ってはいけません! わがままはダメ! あはは。 自然には、 我々の小細工は効かないのです! 仏教においても【時】は重要です。 久遠・くおん(遠い遠い過去の時間)という言葉もあります。 仏は、【時に応じて】出現し、法を説くと書かれています。 所詮、この世のものはすべて、平等に【時】の力を受けます。 そして、命すら生じて、【時】の力で死という現象を現じて、 滅するではありませんか。 では、不滅の物はないのか? 『無常の相』に拘るかぎりにおいて、不滅のものはありません。 だからこそ、 伊勢神宮の遷宮のような事を、古来からの神官は 営々と行ってきたのではないでしょうか? 神のまじないを以ってしても、チチンプイプイ! 絶対に壊れない社になれ! 要は、こういうのは分っていない人のやることです。 この『無常世界』を生み出している本体へ向かって、 均衡を求めて変化をしている本体に向かって、変化を抑えろ! なんて、 生きている人に向かって、息を止めて生きろ! というようなもの・・・ 滑稽でしょう? 『無常世界』に生きる限り、 分っている人は、あるがままそのままを受け入れるのが、 正しいと思ったはずです。 それが知恵ある人です。 だって、どうしようもないのですから、 『無常』のタイムラグにいる限り、我々は滅びます。 『無常世界』の舞台に棲む我々は、『常住世界』に生かされている。 それゆえ我々は、非力です。 非力というのは、謙虚さという徳の種を生みますね! 感謝も! 有り難さも! 報恩ということも此処から生まれたのでしょう。 昔の人は、大きな天球と自己の小ささを見極めて、知力を尽くして、 無常のありようを受け入れざるを得なかったのでしょう。 西洋は、石造で永遠性を具現するかのように神の国を目指して 高く聳える建物を建てます。でもこれは永遠ではないでしょう。 錯誤。所詮ウソです。気持ちは解るけれど、ね! 正に久遠という過去から、未来の永遠という【時】から見れば、 木造の100年も石造の3000年も変わりは無い。 どちらも、まばたきの間の短い【時】にしかならない。 常住世界から観れば、所詮は、現象界の範疇にしか過ぎず、 いずれは崩れ去るという無常の域を出ていないのですよ。 仏法は、そこまで峻厳です。 反って、 日本には、時が経つと朽ちると解かっている木造しか術がなかった。 その方が、 あるがままの現象世界の無常を受け入れて、 同じ物を創る事で時をつなぎ、 それで常に存在する事実を実現しようと計ったのかもしれません。 そこには、真実以外のウソを見抜く知恵と、ウソを捨てる潔さ、 1000年を永遠?と錯誤する欺瞞と偽善が排除されています。 東洋は、何事も徹底されている、 だから信用できるの。(笑い) 私は、絶対に東洋信奉者です。(笑い) 今日本人は、 西洋文明の大海原から押し寄せる波に洗われています。 海の恐さを忘れて、 不滅の存在を捨てて無常の崖に舞い戻っています。 崖からの眺めは、海の恐さ。それは、『無常の世界』の空しさです。 なぜなら西洋文明は、物質文明であり、 【時】の照射で全てが消滅するという色界(物質世界)そのもの・・・ 物質を奪い合う殺戮の世界のセオリー、ロジックなのですから・・・ 所詮は武器を持った狩猟民族のロジックです。 なぜに、鍬と鋤しか持っていない農耕民族の我々が、 常住を秘めた無常観を捨てて、永遠と錯誤した崖の淵に、 舞い戻る必要があるのですか? 私たちは、東洋思想には常住世界があって、 命が永遠であるという事を思い出さなければいけません。 人は、永遠も不滅も捨てれば、何でもするようになるでしょう。 ただし、頭の中で捨てたと思うだけですが。 万能になるというのではなく、 ケダモノになるのです。 明日も未来もない畜生道へ堕ちても平気だっていうことです。 西洋文明は、錯誤した永遠の上に積んだ欺瞞と偽善でしかない。 あはは~ 言い過ぎでしょうか?(笑い) ごめんなさぁ~い! なにも、西洋と喧嘩や戦争をしようというのではないのです。 そういうイメージングで、西洋と仲良くしましょう。 お互いを知り、まず、我々は自分の足元を固めるべきなのです。 あちら様には、西洋文明の欠陥を知ってもらい、 反省を促しましょう! それしかない! そうしないと皆で破滅です。それでいいのですか? (笑い) 笑いごとじゃないのよ!! あ、それと、もうひとつ! 現代の凡人のわれわれは、自然の変化に向き合わないでいいように、 自然の摂理に逆らって、都合の悪い事を科学の力で避けようとする。 人類を危険や困難から守るまでは良かったものを、、、 まさか!今では楽をして何もしないで、能率が上がるようにと、 科学の進歩を望んでいます。 便利で、手軽で、疲れないもの、 本当に、思うがままにしたいのですね! 所詮、それは、 人間の一時的な欲望を実現するだけの道具に堕ちていないか? ここで又、我々は、永遠性を唱えながら、行動では曖昧なのです。 『その時』人の心は、魔性を帯びます。 科学は西洋文明の『時』の範疇なのだから仕方ないのかナァ~ 科学は西洋文明の自慢の息子よ! 秀才の! あはは~ この秀才息子をコントロールするのは、だ~れ? 母なる西洋文明の手に負えなくなっているわ! これは『陽』の科学が非難される事ではなくて、 それを用いる人間の徳性、身近に言えば生活レベルに表れる 私達の道徳性の欠如です。 そう考えると、私達は自然に対して、 人間のわがままな欲望のせいで、 多大な無駄と無理を強いていませんか、、、、、 それそのものが、『陰』の創造性を摩滅するのに・・・ これでは、新たな『陽』の果実の恵みがあるわけがないわね!! 人間が押し付けた多大な無駄と無理を被って、 自然は黙って静かですが、 現状の歪みで溜め込んだ不均衡のエネルギーを かならず均衡を求めて、必ず押し返してくるでしょう。 膨大なエネルギーで、、、 その力を、現代人は、軽く見ています。 科学を、欲望を満たす道具として利用しながら、 欲望を満たす事が幸せの基であるという社会のゆがんだ前提を、 チェンジしなければいけない時が迫って来ていますよ~~。 ふっと、今、 天皇皇后両陛下が、自然のままにしておきたいというお気持ちから、 白髪を御染めにならないで、白髪頭のまま、 年齢のままになさっていると云う事を思い出しました。 それは、年に負けると云う事ではなくて、 自然に逆らわないでそのままの生を享受して生きる、品のよさ。 私が述べる立場ではないのですが、 ご自分を、この宇宙・自然に対して、 永遠不滅の物に対して、よく弁えていられるそのお姿と生き方!! 尊いとは、こういうことなのでしょうか? 清清しいお二人の生き方を、 参考にさせていただきたいですね。 -----------------------------------------*・・+"*☆★☆." 記事は無断転用なさいませんように、お願いします。 一部、[版権]がございます。権利は放棄しておりません。 どうぞ宜しくお願いします。
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おはようございます!
冬とは思えない海の写真、先週末といえば湘南は、晴れてあたたかい日がつづいていました。 梅沢海岸への降り口は、地元の釣り人しか判らないような場所です。 よく、みつけられましたね。 吾妻山の方へも、行かれたのですね! 前回の常住といい今回の不滅のものもですが、身近な例から想像できるかぎりイメージは受け止められたような気がします。 まだまだ・・・でも、東洋には誇れる思想があるという、 そういうものは、知って活用しなければ勿体無い。でも、どうしてもっと専門家の人はそれを発言していかないのでしょうか? 寒い、寒い!日没後は急に冷え込んで、堪らないよ!
雪が降ってる冷え方だよね毎日。 狩猟民族と農耕民族の違いは、大きいでしょ。 国際的に何かの時やビジネスでも、相手と詰めて話すと感じるそうで、 同じ立場に立てないそこらは、やり方はそれぞれ平行線で進める。 東洋学はすばらしいけど、難しいのが玉にキズですよ。 又、越させて頂きます。 なすがまま、自然体がいいということですよね。
天皇陛下・・・秋篠宮殿下の白髪もそういう意味があったのでしょうか・・・。 関係ありませんが、久高島にもご夫婦で行かれたようです。 長い力作読ませていただいて、いつも仰っている事ですね=
どれだけの時をかけてこういう考え方が、東洋の地にできたのか= ふしぎと思います= 日本へ生まれてよかったと思わされてしまいます= めぐり合ってよかったです= 有難うですね= Re: natyururuさん、おはようございます!> おはようございます!
> 冬とは思えない海の写真、先週末といえば湘南は、晴れてあたたかい日がつづいていました。 > 梅沢海岸への降り口は、地元の釣り人しか判らないような場所です。 > よく、みつけられましたね。 > 吾妻山の方へも、行かれたのですね! ★あはh~行って来ました。仕事のついでに! たまたま、小田原に行きましたから。 やはり、地元の釣り人らしい男の人に教えてもらって、歩いて大潮の時に海になりそうな細い道を通って、、、。海の香りがして気持ちよかったわ~ 。....。..。..................................................。....。..。。..*☆゜ > 前回の常住といい今回の不滅のものもですが、身近な例から想像できるかぎりイメージは受け止められたような気がします。 > まだまだ・・・でも、東洋には誇れる思想があるという、 > そういうものは、知って活用しなければ勿体無い。でも、どうしてもっと専門家の人はそれを発言していかないのでしょうか? ★そうそう、そうなの! 誇れルコトって大事ですね。あはは、専門家というのは、目的がさまざまですからね、、、。 どうもありがとう~お~おおお。あはは。今日は、いいお天気です。 Re: たまちゃん、おはようございます!> 寒い、寒い!日没後は急に冷え込んで、堪らないよ!
> 雪が降ってる冷え方だよね毎日。 > > 狩猟民族と農耕民族の違いは、大きいでしょ。 > 国際的に何かの時やビジネスでも、相手と詰めて話すと感じるそうで、 > 同じ立場に立てないそこらは、やり方はそれぞれ平行線で進める。 > 東洋学はすばらしいけど、難しいのが玉にキズですよ。 > 又、越させて頂きます。 ★寒さ厳しき折、お忙しいのにご訪問ありがとうございます。 確かに違いがありますね。身近な所から情報を知っていくことが、とっても大事。 生活レベルの理解がないと平和といってもね~ また、お越しください。ありがとう~お~おおお。あはは。 Re: masumienさん、おはようございます!> なすがまま、自然体がいいということですよね。
★そのとおりです! が、人には、いろいろ都合があっていろんなシナを作る時もあるのでしょうね。あるがまま居るという事は覚悟も要りますね~ 。....。..。..................................................。....。..。。..*☆゜ > 天皇陛下・・・秋篠宮殿下の白髪もそういう意味があったのでしょうか・・・。 > 関係ありませんが、久高島にもご夫婦で行かれたようです。 ★そうかもしれません。 日本は、そのあたりから詫び、寂の境地へ入っていくのでしょう。 ”久高島にもご夫婦で行かれたようです。”あ、その情報、私も掴んでいます。 自然がキーワードですね。久高島には、まだ気になる事が納得できないまま、満願には至っておりません。もっと、何かが知りたいのです。 ある意味、待つしかしょうがないと覚悟を決めています。 お忙しい時期に、ご訪問くださってありがとう~お~おおお。あはは。 Re: horinoriさん、おはようございます!> 長い力作読ませていただいて、いつも仰っている事ですね=
> どれだけの時をかけてこういう考え方が、東洋の地にできたのか= > ふしぎと思います= > 日本へ生まれてよかったと思わされてしまいます= > めぐり合ってよかったです= > 有難うですね= ★そう、運命を感じますね。(笑い) これは、たぶん、地形的なものも作用していると思います。地のさいわいです。 ご訪問くださってありがとう~お~おおお。あはは。 |