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    《 近代化の影 3.》 ー 西欧のお茶目 と 西洋功利主義 ー

    Category : 運命学と近代化
    どこへ続く道


    どこへ続く道





    今日から、お盆ですね。 

    今日は、7月31日にメールでいただいたコメントへの返事を

    中心とした記事になります。



    テーマは、西欧のお茶目 と 西洋功利主義。






    まったく意味がわからない! ?   あはは。



    全体が、謎めいてすこし難しくなるかも知れません。  ほほっ。


    文字面は理解しにくいかもしれませんが、

    文字を追って行くだけでいいので、お読みいただいたら

    あなたの無意識へ、入っていくようにしてあります。


    行と行の間に、大事な物をはめ込んでありますから...

    言葉や知識にならなくても、

    それが、あなたの無意識へ掬い取られたなら、それだけで幸甚です。 

    さいわいです。




    ご了解くださいね。      ほ。





    まず、コメントのご紹介からです。


    編集で、①、②、③を付け、少し割愛致しました。



    ① 欧州には嘘っぱちでしかないと見破られても、

    キリスト教とギリシア哲学の融合という素地を

    必死で守ろうというお茶目な面を感じます。


    ② わが国には「禅の精神と教義を待たぬ神道がありますが、

    それを同じ土俵の上で勝負しているように感じられますね。


    ③ 努力して云々などは共産主義、市場経済至上主義同様の

    設計主義が見られます。

    これが、日教組がこれらを大切にする所以だと思いますが。。

    設計主義は正しいのかという命題に対して御することができるのは、

    我が国のような存在しかないものと思いますが、それ故に、

    戦後とりわけ我が国の秩序破壊を徹底的に行ったということなんでしょう。 









    コメントのお返事で、冒頭から唐突なのですが、

    「言葉」と云うものについて考えて見なければいけないと思っています。

    「言葉」については、またキチンと記事にするつもりですが、

    今日は、簡単に、次の点だけ扱いたいと思います。



    言霊 と云って、言葉そのものに魂があるとか、力が具わっているとか、

    云いますが、近代化以降、その霊力は衰えて来ていると思っています。



    つまり、言葉の意味する内実が、中身がなくなっている...

    つまり、その、、、今の日本人の言葉の現状は、


    もともとの、東洋的思想の言葉の入れ物の中に西洋的思想の内容が、

    摩り替わって入ってしまっていると云う現状です。




    その原因は、

    いままで繰り返し書いて来た訳ですが、

    142年間の日本が近代化の研修を受けて来た功罪にあります。


    きょうは、その罪の方について少し記事にしながら、

    ① の西欧における ”お茶目な面”を、いっしょに感じてみましょう。

    ② もその中に自然に入って来ると思います。

    ③ は、割愛させていただきますね。  よろしく!



    キーワードは、ヤドカリです。    あは!


    ”お茶目な面” 

    常々、私も、西欧についてはそう思っていました。






    その前に、確認したいのは、

    ★ 日本の近代化は、

    西洋文明の学問や技術、知識だけを取り入れたと思っているが、

    実は、それでは済まなかったと云う事です。


    そして、同時に、

    ★ 142年前の近代化から昭和20年の敗戦で、

    私たち日本人の頭と心が、からっぽになった!のでしたが、

    空っぽになっただけでは、現実は済んではいないと言う事なの。

    戦後の66年間に、その穴へ何が入ったのか?





    ★なぜ、運命学のブログで、ここまで近代化に拘るのかというと、

    今の日本には、近代化の結果として、

    『陰徳』を消去している現状があり、それを憂うからです。★




    このブログで難しい記事を書かねばならないのは、

    すべては、ここに理由があります。








    終戦記念日が、又、巡って来ます。

    いつもこの頃に、世間に出て来るのは、

    日本が、その時に、どうするつもりだったのか、、、、、と言う、

    緻密な政治における歴史の調査による論調です。


    ○○と云う政治家がああだった。 こうだった。  。。。と。




    しかし、振り返って、私の頭の中を占めるのは、


    そんな当時の政治家がどうしたと云う卑近な事例から見るよりも、


    『因果応報の時』が、主役で、

    『時』が、すべてを伏線に仕込んで、今があると思えるのです。






    142年前の明治維新は、

    徳川の鎖国を、《 欧米列強の圧力 》によって開国させられた。



    そして、また、



    明治維新から76年経った = つまり、

    今年から66年前の第二次世界大戦の敗戦処理で

    国家神道と云うわが国の頭と心の中身を、

    そっくりそのまま、《 また、欧米列強の連合軍の圧力 》によって、

    お払い箱にさせられた。


    実は、

    この事が、明治政府において準備されていたとしか思えないのです。




    えぇ! 当然、

    維新の政治家が、意識で解っていたと云う事ではなく、無意識です。


    明治維新と云う現象を生み出した無意識界に存在するその原因が、

    無意識に戦後の喪失を準備していたとでも言いましょうか?






    (ちょっと、むずかしくなりました...ね。)






    明治維新の時点で、76年後の(日本の頭と心が空っぽになる事を)

    明治政府が解っていたのだ。

    と、云うのは、


    ざっくり言いますと、


    戦勝国である欧米列強の連合軍が、

    わが国の頭と心の中身を、そっくり全部を、お払い箱にしやすいように、

    過去の日本の精神性=わが国の頭と心の中身=仏教寺院と神社を、

    グチャグチャに打ち砕いて粉々にして、

    国家神道と云う風呂敷に、、包んでしまっていたのですね !






    なんと用意周到な!  

    あきれる馬鹿、ではない!         あは!

    あきれるばか・りの予知能力というのか、

    今の日本の頭と心の空っぽを実現する為に、

    その為の下ごしらえを、明治維新に完璧にやってのけていたのです!  

    明治政府が、国家権力総動員でやった事です。   


    なかなか、こう云う事は、企ててもできる事ではない。

    これこそが、『時・天』の企てでしょう。

    過去のある因に対する応報として現象化したのです。

    なに? どう云う因?

    不思議な(意識で捉えられない)事です。





    国家神道と云う風呂敷に、頭と心の中身の全部を、包んだ。とは?


    具体的に云いますと、

    明治維新からの狂気です。

    国家権力による神祇官再興・祭政一致という幻想です。





    明治政府は、

    西欧列強が一神教と云うキリスト教の信仰を持っている事が、

    彼らの強さの土台にある。と見抜いたのですね。


    そして、この強さに対抗する為には、

    日本古来の八百万の神の従来の神道では弱いと思ったのですね。

    そして、仏教の思想を用いる事もあり得ない。


    なぜなら、明治維新の思想的バックボーンは、

    朱子学派=後期水戸学や、後期国学の「尊王」「勤皇」の考え方でした。

    しかし、「尊王」「勤皇」と云っても、

    明治天皇は若年であり、

    維新政府の政治思想基盤は、「尊王」「勤皇」しかない脆弱さ、

    政府の権威を確立する為には、

    天皇を絶対化するしかなかったのでしょう。

    何らかの強いイデオロギーが必要であった。それなのに、



    主知主義化した朱子学派=水戸学派と、

    朱子学を含む儒教を排斥する後期国学しかなかった。のです。

    両者は、「尊王」「勤皇」で、一致しているだけでした。

    しかし、それが明治維新を実現するバックボーンにはなったのです。




    後期水戸学は、臣として仕える頂点は天皇である。

    将軍ですら、天皇の臣である。と云う考え方であり、

    国学者である賀茂真淵や本居宣長は、儒教を漢意(からごころ)とし、

    仏教を外国から来たものとして排斥し,

    『古事記』や『万葉集』『源氏物語』などの古典を通じて

    古来の神々から連綿と続く古道というものを追求し、

    その真の姿が天皇に受け継がれていると云う考えです。






    ここで、私見を挟ませていただければ、


    国学者の儒教を漢意(からごころ)=中国の教え、と云うのならば、 
    国学者が使っていた漢字は、どうなのか?

    漢字こそが、漢意(からごころ)そのものではないのか?


    また、『古事記』『万葉集』『源氏物語』などの古典を日本の物と言っている

    が、表記は漢文、もしくは漢字が混じっている。

    又、『古事記』や『万葉集』の著者については、

    朝鮮語、中国語のネイティブスピーカー、=つまり、

    中国や朝鮮半島からの亡命者などが書いたものではないか

    と云う研究も出て来ている。


    「白村江敗戦と上代特殊仮名遣い」著者の藤井游惟氏の研究


    厳密に言えば、

    わが国の文化で、他国の影響を受けていないものがあるのか?


    『源氏物語』においては、紫式部が、仏教の法華経の信者であった事、

    その底流に流れる無常観こそが仏教からのものである事が解っている。

    国学者のその主張は、少し見当違い。と思っています。




    まぁ、そう云った朱子学を受け継いだ水戸藩の学問や、後期国学派が、

    わが国の近代化を目指して行く日本固有の精神規範に成れたのか?

    成れて日本人の頭と心が空っぽにならなかったのなら、

    文句ないのですよ。



    日本固有の精神規範に成れていないから、今の憂鬱がある訳です。

    西欧列強と伍して、やって行く事のできるイデオロギーだったのか?

    それは、まったくの見当はずれだった訳です。

    後期国学派ですら、日本を守れなかったのです。


    いや、逆に、日本固有の精神規範を失う事を促進したのです!



    この歴史の結果から学ぶ事は、力のない、中途半端な、

    つまらない物は舞台に出て来ないようにする事です。

    結局は、それらを復古すると云いながら、その衰亡のリズムに合わせて、

    日本国自体が、戦争をし、負けたのです。






    維新政府は「尊王」「勤皇」の先を見て、

    日本の西欧列強からの生き残りと、

    維新政府の政治目的の実現のために、

    天皇の絶対的な優位性を

    確立するための理論作りをせざるを得なかった。


    「祭政一致」の「王政復古」という形で、

    彼等(水戸学や後期国学者・国体神学者)を利用したのです。






    維新政府にとって宗教は、政治の中に入るものだったのです。

    裏を返せば、

    江戸時代末期に滞留していた水戸学派、後期国学派の思想は、

    最後の衰亡の花火を揚げたのです。

    つまり、「祭政一致」の「王政復古」として実現の花火です。


    『陰徳』と結んでいない、滅亡の前の『陽』の現象は花々しいのです。

    絶家のそれとおなじように.......












    このような天皇を神とする神道国教化の下準備として、

    明治政府は、神仏分離政策を行いました。






    1868年、明治新政府により出された神仏分離令です。 


    その意図は、

    単に神を仏から分離し、仏を廃するという意味ではなくて、

    記紀神話や延喜式神名帳に記された神々に、

    歴代天皇や南北朝時代の功があった臣下を

    神として加えるのが目的であり、

    その最底辺に産土神を配し、

    それ以外の神仏は排斥、廃滅の対象とするというのがその目的です。




    これをきっかけに全国各地で*「廃仏毀釈」運動がおこりました。


    * 仏法を廃し、釈迦の教えを放棄する事。

    明治政府の神仏分離令に基づく寺や仏を排斥する事。

    地方の神官や国学者が扇動し、

    一部の過激な神道家と徳川時代の仏教の檀家制度の下で

    寺院に搾取され我慢をしていた民衆がこれに追随し、

    第二次世界大戦の敗戦まで、

    各地の寺院や仏像、仏具の破壊が行なわれました。







    これは、一体どういう思想でそれは行われたのだろうか?


    その主体は、誰だったのか?


    一時的であったにせよ、その破壊のエネルギーの源は?





    今の時点で結果として思い浮かぶのは、

    いろいろな疑問が沸き起こって来るなかで自明なのは、

    唯一神道家、平田派、後期水戸学などの影響を受けた



    後期国学者たちの狂気の沙汰、結果であったであろうと云う事です。


    最終的には挫折した行動にせよ、

    勢力としたら極一部の神道家や国学者の狂気が、

    一時的にせよ、どうしてそこまで全国に波及していったのか?

    また、なぜ その狂気が許されたのか? 

    それは、

    国家神道の製造、成立の為の国家権力であったろうと思います。 





    画して、明治政府は、

    明治維新から76年後の敗戦により、

    戦勝国である欧米列強の連合軍が、

    わが国の頭と心の中身を、そっくり全部を、お払い箱にしやすいように、


    過去の日本の精神性=わが国の頭と心の中身=仏教寺院と神社を、

    グチャグチャに打ち砕いて粉々にして、

    国家神道と云う風呂敷に、包む事に努力をし、鋭意務めたのです。






    すなわち、

    政治とは冷徹で狡猾で浅ましいものです。

    自己の政治権力の確立の為には、役立つものは全て

    政治的に利用します。



    真のヒエラルキーの上も下もなにもない。 ぐっちゃぐちゃです。



    味噌も糞もいっしょ! 


    現代のみそもくそもいっしょは、ここから始まったのかな?




    これこそが、『陰』を失くした『陽』そのものの政治の実態です。

    自我の存続の為には何でもする。 周りを犠牲にするのです。





    死を恐怖とする臆病な意識がする事は、こんな事です。

    これが、人間の前頭葉に与えられた役割なのです。



    人は、前頭葉だけでは、死に絶えるまでの闘争をするでしょう。

    意識だけなら、救いはないでしょうね。




    国家が、自己のエゴイズムの為に

    すべてを利用をして造った風呂敷包み、



    その中には、わが国の、それぞれの時代の天皇が、

    外国から学び取り入れて来た培った精神があった。

    儒教も、仏教も、我々の国民性を培った大部分の頭と心の中身でした。



    それを、ぐっちゃぐちゃに壊して廃棄して混ぜ合わせたもの。

    その風呂敷包みを作ったほどの維新政府の国家権力が、

    たったの76年後に、

    それ以上の戦勝国連合国権力によって、叩き潰されるとは!!!


    そして、頭と心の中身を包んだ大風呂敷(国家神道)を、

    失う事になろうとは.......



    『時』のみぞ知る。

    これは、『時』が、用意周到に仕組んだ伏線としか言いようがない。 







    よって、日本には66年前の風呂敷の糸屑が残っています。


    西欧の一神教に負けた日本の国家神道の残滓です。



    よって、66年前から日本人の頭と心は、

    中身を失って、、、、、、

    空っぽになった穴が! 大穴ができたのです!    あはは。





    からっぽの穴がいつまでも空っぽのままであると云うのは、

    実にむずかしい。


    空っぽになった穴には、何かが入って行く。


    大抵は、ホコリやゴミが、吹き寄せられて溜るものなのです。


    さぁ、日本人の頭と心の穴には、何が溜まったのでしょう?




    それまで積み上げた善悪という道徳的な価値なんか、

    どうせつまらない!

    しょせん苦痛や快楽という感覚的なものさ! と、云って欲を制する道徳から、

    快楽をもたらす行為こそ、それは善であり、

    苦痛をもたらす行為こそ、それは悪である。

    と云う功利の価値観に置き換えたのです。 



    社会のあらゆる人権者に対して平等に適用されなければならない。

    と云う個人主義を生み出した訳です。 


    社会における個人の持つ快楽(=善)の総量が最大で、

    苦痛(=悪)の総量が最小となる社会が 理想の社会である。



    他者を害しない限り何をしてもよい自由


    これらを原理とする功利主義と云うヤドカリが、来たのですよ! 



    この現状は、よくおわかりですね!

    私たちの目の前の惨状、

    心を痛める現実そのものです!




       

    このヤドカリ君が、棲みつきやすいように、

    142年後の今の現実を、実現する為に、


    明治維新は、日本人の頭と心に詰っていた中身を、すべて、

    国家神道なる大風呂敷に、ご丁寧にも包んで、

    敗戦と云う現象を最後に、GHQに捨てさせた!



    殻を借りて住み着くヤドカリ君が、

    日本人の空っぽの頭や心の中に住み着いたのですね。  

    そう! 近代化で、西洋の学問や技術や知識と共に入って来た。




    気が付かなかった?

    だって、何がって、

    それは学問だし、科学だし、西洋の知識でしょう?



    たしかに、そうなんだけれども、

    そんな単純じゃないのよ。


    技術を受け入れたり、知識を吸収するにつれて、

    西洋の概念がヤドカリのように私たちの日本人の頭、心の中へ

    ホコリや塵(ちり)のように溜まりだして、

    はや、142年。






    あ・れ・か・ら・142年! 

    ヤドカリが、穴の真の主人のようになりかけていますが、、、





    その卑近な例として、

    前の記事に、(自由と平等)を扱ってみたのですが、、、


    つまり、東洋的思想を捨てた空っぽの日本人の頭と心の中に、

    西洋の学問や技術や政治制度の外側の部分だけではなくて、

    西洋のお茶目な心の部分です。

    それが、入り込んでしまった!!!

    日本人にはなかった価値観を、脳は一生懸命に受け入れて、

    意識を生み出す前頭葉は、必死に生き延びる事だけに

    齷齪(あくせく)して来た結果です。




    さほどに、前頭葉も、お茶目ね!

    シナプスをつないで、生き残る術を必死に探して66年です。








    それが、何が? 

    もう、なにが自分をコントロールしているのか分からないまま、

    自分は日本人だって事も忘れている?   


    日本列島に住んでいるけれど、何人だったっけ? ・・  


    あはは?





    ヨーロッパと云う所は、

    見せ掛けはキリスト教一本のように見えて、

    実は、その下にはヘレニズムの神々が隠れているのですね。



    キリストが現れて、と云っても、

    彼は、自分で、自分は神だなんて言ってません。


    また、キリストはヘレニズムの神々の子ではない。

    血統が違うのですね。




    じゃぁ、その関係は? となって、


    どっちが正しい神なのか?  と、

    西欧社会は、

    実は、”無神論”と云うロジックも厳然と論じられる社会でもあるのです。



    そこは、前に記事に書いたと思います。


    それにふれないで(どっちつかず?のまま)

    聖書に手を触れて宣誓をする。

    厳密に言えば、おかしな、

    でも、清ましてそれをやる所など、無邪気というのか、

    絵本の中の出来事のように、シャーシャーとやるのね。




    チチンプイプイ! とね。  あは!


    そこが、かわいいなぁ~と思うと仰るのでしょう?

    コメントの①の部分に共感です。







    そのヨーロッパというところは、キリスト教でいろいろ儀式をやりながら、

    頭の前頭葉では、人間の脳を使って多種類のロジックを生産するのです。


    そして、世界中に、撒き散らしては、世界を巻き込む。

    そこが、実にうまい! セールスがうまいのですね!   あはは。



    と、そんな感じで、



    たぶん、キリスト教だけでは飽き足らない人間の脳が、

    またまた作り出した

    ヨーロッパの近代化に影響を与えた西洋功利主義。




    それが、ヤドカリ君の正体です。





    その旋風の嵐を受けて、

    世界中が功利と云うものに目覚めるわけですが、

    さぁ、地球をもっと利用をして!

    彼らお得意の、征服、支配、狩猟民族の本領を発揮しようぜ!



    あはは。



    その時、日本は徳川さんのお家を守る為だけの朱子学を、

    士農工商と云う身分に押し分けられて、

    馬鹿まじめに捧持して鎖国で生きていたのです。


    世界を席巻するエネルギーに満ち溢れた狩猟民族の雄たけびに

    勝てるわけがないでしょう。



    国の門戸を開かされて、どっと雪崩れ込んで来たのが、

    西洋功利主義の媚薬の仕込まれた学問、技術、制度だったのです。


    民間でもそうです。

    福沢諭吉の”学問のススメ”など、この功利主義の臭いがします。




    その時に、

    日本は、自国の伝統、文化、

    培った道徳など国と国民が拠って立つ所のすべての宝物を、

    みずから進んで国家神道に包んで、捨てる準備をしていたのですね。


    そう、76年後、敗戦で捨てる準備をしていたのです。



    無意識に、すべて捨てなければいけない。

    そう自覚をしていたとしか思えない。

    それか、天バチです。      ほほっ。



    しかし、意識では何も知らない日本人。

    そうしたらどうなる?と意識でさえ考える事もなかった日本人。


    西洋功利主義的発想では、結局己を抑制することができない。

    できなかったのです。

    日本は、近代化の特殊モルモットと言いましたね。

    世界に類例のない純粋培養の近代化を成し遂げたのですよ。




    大成功?   


    西洋功利主義的発想で、はびこる拝金主義や物質主義。

    それらのアンチテーゼをすべて失った、引き換えの近代化でした。

    フルカウントの最後のバッターみたいなものです。



    なぜか?


    西洋では、バチカンの権威が失墜したとか、

    法王が悪口を言われながらでも、

    拝金主義や物質主義が、キリスト教(的)信仰によって、

    カバーされて、人間らしさがまだ、守られているのです。





    つまりどう云う事か?と言いますと、


    欧米においては、

    社会的思想と個人的道徳が分離しているのです。

    ここが、西洋二元論の隠し技?



    精神と肉体は、別物である。 と云う通りの事が実践されているのです。


    ある意味、欧米は、終始一貫している訳です。


    しかし、日本の近代化は二重構造だと言いましたね。

    日本は、近代化(西洋功利主義的発想)は受容したが、

    (キリスト教的)個人的道徳は受け入れていない。


    すべてを捨てて西洋功利主義だけを受容をしている。




    純粋西洋功利主義の実践国です。     ほほっ。


    実に、西洋功利主義が完全に実現されたのは、

    この日本国なのである。  



    西洋功利主義の行き着く先も知らないで、

    この国に生まれた赤ちゃんは、悲惨です。

    拝金主義のはびこる、退廃した世の中の空気を吸ってしまいます。

    そう、功利主義者たちも、当時から道徳で調整をする必要がある。

    と警告をしています。



    実に、見事に、日本の近代化は、純粋です。

    そう、純粋に拝金主義と退廃した悲惨な世の中を実現しつつあります!





    今となっては、日本に、賢人がいなかったのでしょうか!?

    おろかな西洋かぶれしかいなかった? !





    これを救うのは、国を挙げての道徳運動しかない。

    是非に急ぐべきは、社会的倫理の構築。

    これこそが、急務なのです。


    このままでは、日本人が、崩れます。

    このままでは、日本国が、崩れます。



    自分の頭と心の穴の中に棲んでいるヤドカリ君を、

    追い出さないといけません。




    茶目っ気いっぱいのヤドカリ君ですが、

    ごまかされてはだめですよ。








    夏の暑い日、長い記事を最後までお読みいただいて、

    深く感謝申しあげます。



    コメントのお返事と、次回の更新が、

    遅くなるかも知れません。ご了承くださいね。


    よきお盆休みを、お過ごしください。


































    -----------------------------------------*・・+"*☆★☆." 
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    どうぞ宜しくお願いします。



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    テーマ : 歴史雑学
    ジャンル : 学問・文化・芸術

            

    Comment

    お正月のような市街地でした。

    勤務を終えて帰り、ガランとあいた道路を見ました。
    お盆ですね。
    みなさん、どこかへ行かれて、お墓参りなど、海や山、海外などへ行かれたのでしょう。
    夏のバカンス、そんな言葉を思い出しました。


    記事にある西洋功利主義、本で読んだ知識だけで、
    自分の生活の身近で受け止めたことはありませんでした。
    何を機軸とするか?よくcosmosさんが言われることですが、なにを機軸に今生きている世の中があるのかを、肌で感じていくことは大事ですね。
    しらずにいたら努力をしても甲斐がないというのですね。


    今年のお盆は病院の交代が足りなくて、医療ボランティアに分けていくことになっています。
    今年は東北も暑い夏、しっかり用意をして行こうと準備をしています。

    No title

    終戦記念日、
    先祖の墓、
    色々と想うことがあるが、
    アメリカを恨むつもりはこれっぽっちもなかったが、
    その敵は吾身の内にあり
    コsモsさんの大砲が炸裂した
    暑いが静かな夏の夜、
    早めに休んで明日から仕事だ。

    No title

    拝読いたしました。=


    歴史のできごとがず~っと連なっている推移をながめているcosmosさんの目線が高いです。=
    どこから眺めていらっしゃるのでしょうか? 地球をはなれている感じがします。=


    日本人の頭と心に棲みついたヤドカリ、わかりやすいたとえです。=
    今の子供たちにとったら西洋功利主義が日本の頭と心だって受け入れて違和感はないでしょう。=
    ちょうど3.11のあとに石原都知事がなさった発言を思い出します。=
    日本人は我欲だ。それを津波で洗い流そう...=
    過激な表現でマスコミからはいろいろありました。=
    あれは間違った意見ではない。だれかが言わないといけなかったのですね。=
    そう思っています。=


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    いつも読んでいますが、はじめてコメントでっす。

    明治維新を現象と言われています。
    戦争も現象なのでしょうか。
    明治維新から戦争への地下茎がつづいている不思議なはなしですよねっ。

    でも信じられます。
    戦争以前から、このながれはつづいていたことになるのでしょう。
    連続性のなかで歴史を見るとおもしろいでっす。
    いつもよい話をありがとうございます。次の記事を楽しみにしています。

    No title

    今回の記事は、最初は難しくてすっと理解することができませんでした。
    意味がクリアにならないので何となく落ち着かない感じがありました。
    歴史(天皇の女系化)のお話の時もそうでしたが、やはり知識がないと理解できないまま終わってしまうか、理解できたとしても時間がかかります。

    今日まで毎日読んでいましたが、今日になって不思議なくらいスムーズに読むことができました。
    分からないままでも毎日読んでいるうちに、ふっと昨日までとは違う感覚が起きるのですね。
    大切なことほど、邪魔にならないようにそっと側に置いておいたり、うるさくない程度に、でも、何度でも伝えてあげるのが良いのだろうな、と思った次第です。

    自分が働き出した頃から30年足らずの間でも、社会は大きく変わってしまいました。
    子どもの頃を思い出せば更に違います。
    でもあるとき突然に流れが変わったのではなく、142年前から既に始まっていた流れだったのですね。
    今から意識や行動を変えたとしても、流れが変わる為にはどれくらいの年月がかかるのだろうか...
    そう思ったら気が遠くなりそうで、正直に言うと「もう既に遅いのでは?」という気持ちにもなります。
    だからと言ってこのままでいいとはやはり思えないので、今まで通り正直に生きていくだけ...と思いました。


    1つ前の記事へのコメントに頂いたお返事、

    >どんな現実でも、思いは無くさないようになさってね。 かならず、時を経て伝わると思います。 

    この言葉がとても嬉しかったです。
    自分が信じていることを人からも言葉にして直接言ってもらえるのは、思っていた以上に力になるんですね。
    ありがとうございました。
    私も誰かにそうしていきたい、と思いました。

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    Re: お正月のような市街地でした。

    > 勤務を終えて帰り、ガランとあいた道路を見ました。
    > お盆ですね。
    > みなさん、どこかへ行かれて、お墓参りなど、海や山、海外などへ行かれたのでしょう。
    > 夏のバカンス、そんな言葉を思い出しました。
    >
    >
    > 記事にある西洋功利主義、本で読んだ知識だけで、
    > 自分の生活の身近で受け止めたことはありませんでした。
    > 何を機軸とするか?よくcosmosさんが言われることですが、なにを機軸に今生きている世の中があるのかを、肌で感じていくことは大事ですね。
    > しらずにいたら努力をしても甲斐がないというのですね。
    >
    >
    > 今年のお盆は病院の交代が足りなくて、医療ボランティアに分けていくことになっています。
    > 今年は東北も暑い夏、しっかり用意をして行こうと準備をしています。


    ★お返事が遅くなりまして... 大急ぎで書きますね!
    えっ! お盆はボランティアだったのですか? 大変ご苦労様です。暑かったでしょうね。
    若いのですね。   あはは。
    活動家の貴女にふさわしい夏やすみだったのでしょうね。
    いつも変わらぬお付き合い、感謝致します!  こころ☆cosmos

    Re: No title

    > 終戦記念日、
    > 先祖の墓、
    > 色々と想うことがあるが、
    > アメリカを恨むつもりはこれっぽっちもなかったが、
    > その敵は吾身の内にあり
    > コsモsさんの大砲が炸裂した
    > 暑いが静かな夏の夜、
    > 早めに休んで明日から仕事だ。


    ★お盆明けから雨続きのようでしたね。すこし暑さがなくなってよかったですね。
    ずいぶん前になりますが、お約束をした『天』に関したコメントを記事にしようと言ったまま、実行できなくて、気になっています。
    内容が難しいので、記事の流れを見ながら待っていたら今になってしまいました。
    たぶん、夏の終わる位には記事でお返事が書けると思っています。よろしく!!!
    おつも欠かさずコメントをいただきまして感謝しております。 こころ☆cosmos

    Re: No title

    > 拝読いたしました。=
    >
    >
    > 歴史のできごとがず~っと連なっている推移をながめているcosmosさんの目線が高いです。=
    > どこから眺めていらっしゃるのでしょうか? 地球をはなれている感じがします。=


    ★そんな感じで見えますか?   
    高所恐怖症なので、そんなに高い所は駄目なのですよ。
    山登りも、頂上は怖いですね!   あはは。



    > 日本人の頭と心に棲みついたヤドカリ、わかりやすいたとえです。=
    > 今の子供たちにとったら西洋功利主義が日本の頭と心だって受け入れて違和感はないでしょう。=
    > ちょうど3.11のあとに石原都知事がなさった発言を思い出します。=
    > 日本人は我欲だ。それを津波で洗い流そう...=
    > 過激な表現でマスコミからはいろいろありました。=
    > あれは間違った意見ではない。だれかが言わないといけなかったのですね。=
    > そう思っています。=


    ★あのコメントは覚えていますよ。
    少し共感をした所があります。 えぇ、同じ所でした。
    石原氏については、いつか、また記事に取り上げたいと思っています。
    いつも丁寧なコメントをいただきまして感謝しております。  こころ☆cosmos

    Re: タイトルなし

        鍵コメントさんへ
           コメントありがとうございます!

    Re: いつも読んでいますが、はじめてコメントでっす。

    > 明治維新を現象と言われています。
    > 戦争も現象なのでしょうか。
    > 明治維新から戦争への地下茎がつづいている不思議なはなしですよねっ。


    ★戦争も、そうなります。
    歴史は、そう言うつながりを見ていくと面白いでしょうね。



    > でも信じられます。
    > 戦争以前から、このながれはつづいていたことになるのでしょう。
    > 連続性のなかで歴史を見るとおもしろいでっす。
    > いつもよい話をありがとうございます。次の記事を楽しみにしています。


    ★初コメ、ありがとうございます。
    歴史は好きなのですか?
    表面だけを見てもつまらないでしょう? テストの為の歴史みたいですもの。
    また、時々、歴史の記事も書きたいと思っています。
    今後ともよろしく!  感謝☆cosmos

    Re: No title

    > 今回の記事は、最初は難しくてすっと理解することができませんでした。
    > 意味がクリアにならないので何となく落ち着かない感じがありました。
    > 歴史(天皇の女系化)のお話の時もそうでしたが、やはり知識がないと理解できないまま終わってしまうか、理解できたとしても時間がかかります。


    ★意識的な言葉が多くて、理屈がつながっている文は、だれしもそうだと思います。
    でも、慣れだと思います。
    その内に、どんな本でもすーっと入っていくようになられますよ!  ほほ。


    > 今日まで毎日読んでいましたが、今日になって不思議なくらいスムーズに読むことができました。
    > 分からないままでも毎日読んでいるうちに、ふっと昨日までとは違う感覚が起きるのですね。


    ★眺めているだけでいいから目からだけでも入れていけば、
    意識は分からなくても、無意識が、無意識層の中でつないでくれるのです。 
    無意識の中で、そのつながりが出来上がれば、意識で全体が見えるようになるのね。
    目だけではなくて、声を出して読むとか、それを耳で聞く事になるので、
    理解しようとしないでも、分かるようになります。 
    漢文の素読は、分からないまま、声を出して読むでしょう?  あれです。



    > 大切なことほど、邪魔にならないようにそっと側に置いておいたり、うるさくない程度に、でも、何度でも伝えてあげるのが良いのだろうな、と思った次第です。


    ★子育ての極致ですね。大事なものほど押し付けないで、まわりにこぼしておく。気づかれないように。
    必ず、子供は見つけますよ。自分一人がわかったみたいにね!   あはは。



    > 自分が働き出した頃から30年足らずの間でも、社会は大きく変わってしまいました。
    > 子どもの頃を思い出せば更に違います。
    > でもあるとき突然に流れが変わったのではなく、142年前から既に始まっていた流れだったのですね。
    > 今から意識や行動を変えたとしても、流れが変わる為にはどれくらいの年月がかかるのだろうか...
    > そう思ったら気が遠くなりそうで、正直に言うと「もう既に遅いのでは?」という気持ちにもなります。
    > だからと言ってこのままでいいとはやはり思えないので、今まで通り正直に生きていくだけ...と思いました。
    >
    >
    > 1つ前の記事へのコメントに頂いたお返事、
    >
    > >どんな現実でも、思いは無くさないようになさってね。 かならず、時を経て伝わると思います。 
    >
    > この言葉がとても嬉しかったです。
    > 自分が信じていることを人からも言葉にして直接言ってもらえるのは、思っていた以上に力になるんですね。
    > ありがとうございました。
    > 私も誰かにそうしていきたい、と思いました。


    ★上のお返事と同じなのですが、思いは必ず残って伝わるのよ。 子育ての極意ですね。
    生きている間ではないかも知れない。ですが、、、思いのエネルギーは、宇宙に響いて失われないはずです。
    時間をへだてて、この世とあの世にまたがっても、ね!   あはは。  気味が悪い?
    その体験、私事ですが、いつか記事にできたらと、思います。
    いつも深いコメント、関心しています。  心☆cosmos

    Re: No title

        鍵コメントさんへ
            コメントありがとうございます!
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    寂光ーcosmos

    Author:寂光ーcosmos
    家系・個人の運命鑑定
    東洋運命学教室を主宰

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